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2025.07.25
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倉庫業とは?その定義や営業倉庫について詳しく解説
倉庫業とはなにか?倉庫業の種類や分類を簡単にわかりやすく解説。 また倉庫業法や倉庫に関する定義や条件をご説明します。 目次 ・倉庫業とは何か? ・倉庫業の分類について ・普通倉庫業の詳細な分類 ・倉庫業法の基本的な理解 ・営業倉庫業の厳格な条件 ・倉庫業の技術革新と進化 ・倉庫業の定義や営業倉庫のまとめ ■倉庫業とは何か? 倉庫業は、生産者と消費者を結ぶ重要な架け橋として機能する産業です。国民生活の基盤を支える極めて公共性の高い事業として位置づけられており、商品の安定供給や価格の安定化に大きく貢献しています。 倉庫業法では「倉庫業を営もうとする者は、国土交通大臣の行う登録を受けなければならない」と明確に規定されています。単純な保管業務だけでなく、荷役作業、輸配送、流通加工、在庫管理、受発注などの情報管理業務まで幅広くカバーし、現代物流の中核を担っています。 これらの多様なサービスを組み合わせることで、物流全体の効率化を図り、最終的には消費者にとってより良い商品をより安価に提供することが可能になっています。 ■倉庫業の分類について 倉庫業は取り扱う商品や保管方法によって、大きく3つのカテゴリーに分類されます。 分類対象商品特徴普通倉庫業工業製品、農産物、消費者の財産など最も一般的な倉庫業、幅広い商品に対応冷蔵倉庫業水産物、農産物、冷凍食品、畜産物など10度以下での温度管理が必要水面倉庫業原木水に浮かべて保管する特殊な保管方法 〇普通倉庫業の概要 普通倉庫業は、農業、製造業(食品、繊維、化学工業、紙・パルプ、機械等)、鉱業(金属、原油・天然ガス等)といった産業界の様々な貨物を取り扱います。さらに、消費者の大切な財産である家財、美術品、骨董品なども安全に保管します。 法律上の分類による一類、二類、三類、野積、貯蔵そう、危険品倉庫を総称して「普通倉庫」と呼んでいます。 〇冷蔵倉庫業の詳細 冷蔵倉庫業では、商品の特性に応じて様々な温度帯で管理を行います。野菜などの生鮮品は0度前後、冷凍食品はさらに低温での管理が求められるため、高度な温度制御設備が不可欠です。 〇水面倉庫業の背景 水面倉庫業は、山で伐採された原木を河川で運搬し、木材の乾燥による割れを防ぐために海に浮かべて保管していた歴史的背景から生まれた業態です。現在でも原木の保管において重要な役割を果たしています。 ■普通倉庫業の詳細な分類 普通倉庫業は、設備・構造基準や保管対象によってさらに細かく分類されます。それぞれの倉庫は、国土交通大臣が定める建築基準法やその他の法令に適合している必要があります。 倉庫種別性能基準保管可能品目制限事項1類倉庫防火・耐火・防湿性能ありほぼ全ての貨物冷蔵・危険品倉庫専用品は除く2類倉庫防湿性能のみ防火・耐火性能不要な品目1類より制限が多い3類倉庫基本的な構造のみ燃えにくく湿気に強い貨物最も制限が多い野積倉庫柵・塀による区画4類物品(木材・鉱物・自動車等)雨風に耐える品目のみ貯蔵槽倉庫サイロ・タンク構造6類物品(穀物・液状貨物)バラ積み貨物専用危険品倉庫各種安全基準7類物品(危険物・高圧ガス)厳格な法規制対象 〇建屋型倉庫(1〜3類)の特徴 皆様が日常的に目にする建物型の倉庫が1〜3類倉庫です。1類倉庫は最もハイグレードで多様な貨物に対応可能ですが、冷蔵や危険品専用の物品は保管できません。2類、3類と順に性能基準が緩くなり、保管可能な品目も制限されていきます。 〇特殊倉庫の役割 野積倉庫は屋外保管に適した貨物、貯蔵槽倉庫は大量のバラ積み貨物、危険品倉庫は安全管理が重要な物品をそれぞれ専門的に取り扱います。 〇トランクルームの位置づけ 個人の財産(家財道具、美術品、骨董品、楽器、書籍など)を保管するトランクルームも普通倉庫業の一種です。2002年の倉庫業法改正により認定制度が設けられ、国土交通省が認定した「認定トランクルーム」は優良なサービスの証となっています。 ■倉庫業法の基本的な理解 倉庫業を営むために必要不可欠な「倉庫業法」について詳しく見ていきましょう。 〇倉庫業法の目的 倉庫業法第1条では、法律の目的を明確に定めています。 「この法律は、倉庫業の適正な運営を確保し、倉庫の利用者の利益を保護するとともに、倉庫証券の円滑な流通を確保することを目的とする。」 この条文からわかるように、倉庫業法は単に業界を規制するためのものではなく、利用者の利益を守り、円滑な物流を実現するための法律なのです。 〇営業倉庫と自家用倉庫の違い 倉庫には大きく分けて2つの種類があります。 区分用途規制特徴自家用倉庫所有者自身の荷物保管比較的緩い社内利用に限定営業倉庫他人の荷物を有料で保管厳格な基準倉庫業法の完全適用 営業倉庫は他人の大切な荷物を預かるという責任の重さから、自家用倉庫とは比較にならないほど厳しい基準が設けられています。 ■営業倉庫業の厳格な条件 営業倉庫業を運営するためには、以下のような厳格な条件をクリアする必要があります。 〇施設・設備面の要件 要件項目具体的内容目的耐火性能建築基準法に基づく耐火構造火災からの貨物保護耐震性能地震に対する構造安全性自然災害への対応防水対策水濡れ防止設備貨物の品質維持害虫対策カビ・虫害防止措置衛生管理の徹底保険加入火災保険等への強制加入損害補償の確保 〇法的手続きの要件 倉庫業者は約款を定めて国土交通省に届出を行わなければ営業できません。荷主とのトラブルが発生した際には、個別の契約書がなくても約款に基づいた対応が法的に求められます。 〇倉庫業法の重要ポイント 登録制による厳格な管理 倉庫業は完全な登録制となっており、無認可での営業は重大な法律違反です。 違反内容罰則無認可での倉庫業営業1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金(併科もあり)倉庫業を営む旨の虚偽表示・広告50万円以下の罰金 営業倉庫のリスクと責任 国土交通省の認可を受けた営業倉庫は高い安全性が証明されている一方で、荷物の保管責任は完全に倉庫業者側にあります。万が一のトラブル時には、倉庫業者が全責任を負わなければならないため、リスクの高い事業でもあります。 ■倉庫業の技術革新と進化 現代の倉庫業は、顧客ニーズの多様化や経済のグローバル化に対応するため、大きく進化を続けています。 〇高機能倉庫の登場 従来の保管機能に加えて、特殊な要求に対応できる高機能倉庫が登場しています。 倉庫種別特殊機能対応分野定温倉庫厳密な温度管理システムバイオ医薬品、精密機器BCP対応倉庫免震構造・高台立地災害時の事業継続自動化倉庫AI・ロボット活用効率化・省人化 〇サプライチェーンの高度化 単純な保管から、在庫管理、流通加工、配送まで一貫したサービス提供により、顧客の物流コスト削減と効率化に貢献しています。 〇デジタル技術の活用 IoT、AI、ビッグデータなどの最新技術を活用することで、より精密な在庫管理と予測による最適な物流サービスの提供が可能になっています。 ■倉庫業の定義や営業倉庫のまとめ 倉庫業は単なる「物を保管する業界」から、現代物流の中核を担う「総合物流サービス業」へと大きく進化しています。 営業倉庫として事業を行うためには、倉庫業法に基づく厳格な基準をクリアし、国土交通省への登録が必須です。この法律は荷主の利益を守るための重要なルールであり、必ず遵守しなければなりません。 倉庫業を営む際には、安全で高品質な運営のために倉庫業法を完全に理解し、必要な知識と技術を身に付けることが極めて重要です。また、保管責任という大きなリスクと責任を伴う事業であることも十分に認識する必要があります。 物流において欠かすことのできない「倉庫」は、単に物を留めておく場所ではなく、2地点間の移動の要として、そして付加価値を生み出すサービス拠点として機能しています。 適切な法的知識を身に付け、顧客のニーズに応える高品質なサービス提供を心がけることで、社会に貢献する倉庫業の発展に寄与していきましょう。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.07.23
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倉庫管理とは?業務内容を徹底解説!管理に向いている人や効率的に行う方法も!
法律により、倉庫管理には「倉庫管理主任者」の資格を持った人間を倉庫ごとに配置することが義務付けられています。そんな倉庫管理や倉庫管理に向いている人をわかりやすく徹底解説!! 目次 そもそも倉庫管理とは? 倉庫管理の業務内容 在庫管理の業務内容 倉庫管理に向いている人は? 倉庫管理を効率的に行うには 倉庫管理とは?まとめ ■そもそも倉庫管理とは? 「倉庫管理」とは倉庫内の業務をマネジメントすることを指します。具体的には在庫管理や倉庫内の人員、設備などの管理を総合的に行う業務です。倉庫管理を徹底することで出荷の遅延や誤出荷などのミスを防ぐことができ、結果としてサービス品質の向上につながります。 しかし、倉庫管理は企業が独自に標準化することが困難な業務でもあります。なぜなら、現場によって取り扱う商品の特性、保管方法、作業ルールなどが大きく異なるためです。そのため、それぞれの現場の特徴に適した倉庫管理手法を模索し、継続的に改善していく必要があります。 ▶倉庫管理には「倉庫管理主任者」が必要 法律により、倉庫管理には「倉庫管理主任者」の資格を持った人間を倉庫ごとに配置することが義務付けられています。 項目詳細資格の種類民間資格(講習受講型)取得方法全国主要都市で実施される講習を受講取得難易度比較的容易(講習受講により合格可能)配置義務倉庫1つにつき1名以上 ▶倉庫管理主任者の主な業務内容 業務分野具体的な内容労働災害防止作業環境の安全確保、危険箇所の特定と改善、安全教育の実施倉庫適切管理施設・設備の点検、温度・湿度管理、防火・防犯対策運営管理保管・荷役作業の監督、品質管理、作業効率の向上 ■倉庫管理の業務内容 配送センターや倉庫において、商品の仕分け・出荷準備・保管を行う一連の作業を倉庫管理と呼びます。多くの作業が集中を要する単独作業となるため、集中力の高い人材に適した業務といえます。 必要なスキル・能力 スキル分野重要度詳細説明体力★★★☆☆荷物の運搬作業。商品により負荷は変動集中力★★★★★長時間の単独作業における品質維持コミュニケーション力★★★★☆チーム連携、情報共有、問題解決責任感★★★★★顧客満足度に直結する品質管理特別な技術★☆☆☆☆未経験者でも習得可能 ▶入庫業務の流れ 商品が倉庫に届いた際の一連の作業プロセスは以下のとおりです 工程作業内容注意点・ポイント1. 荷卸しトラックから商品を降ろす作業商品の破損防止、安全な作業環境の確保2. 入庫伝票照合伝票内容と実際の荷物の照合確認数量、品名、規格の正確な確認3. 検品商品の状態、品質チェック外観検査、機能確認(必要に応じて)4. 仕分け保管場所ごとの商品分類・配置効率的な保管レイアウトの考慮 ▶出庫業務の流れ 顧客への出荷時に実施される作業プロセスは以下のとおりです 工程作業内容注意点・ポイント1. 品出し(ピッキング)出荷対象商品の倉庫内からの抽出正確な商品選択、効率的な回収ルート2. 検品ピッキングした商品の再確認商品番号、数量、状態の最終チェック3. 梱包適切な資材を使用した商品梱包商品保護、コスト効率、環境配慮4. 出荷伝票照合伝票と梱包商品の最終確認配送先、商品内容、数量の照合 ■在庫管理の業務内容 倉庫管理の中核を成す「在庫管理」とは、企業内に存在する原材料・仕掛品・製品などの在庫を、販売や生産活動に照らし合わせて最適な量と状態で供給できるよう管理することです。 ▶在庫の分類と管理対象 在庫は単に販売前の製品のみを指すものではありません。将来的に現金化される可能性のあるすべての保有資産を含みます。 在庫分類定義具体例管理のポイント原材料商品製造に必要な基本素材金属、布地、化学薬品など品質劣化防止、適正在庫量の維持仕掛品生産プロセス途中の未完成品加工中の部品、組立中の製品生産スケジュール管理、品質保持完成品販売可能状態の最終製品出荷待ちの完成商品需要予測に基づく在庫調整補助材料完成に必要な付属品・消耗品パッケージ材、接着剤、ラベルコスト管理、欠品防止 ▶在庫管理業務の詳細内容 業務項目概要期待効果入出庫管理商品の入庫・出庫データの正確な記録と追跡在庫精度向上、トレーサビリティ確保返品管理返品商品の受付、検査、再販可否判定損失最小化、品質管理強化棚卸し定期的な実在庫と帳簿在庫の照合確認在庫差異の早期発見・解決ロット管理製造日・消費期限等による商品グループ管理品質保証、リコール対応効率化 これらの業務を適切に実施することで、以下のような効果が期待できます 業務効率の向上: 無駄な作業の削減と作業フローの最適化 コスト削減: 過剰在庫や欠品によるロスの防止 品質保証: 商品の適切な保管と出荷品質の維持 顧客満足度向上: 正確かつ迅速な出荷対応の実現 ■倉庫管理に向いている人は? 倉庫管理業務を効果的に遂行するには、複数の能力やスキルが要求されます。以下に重要な要素を詳しく解説します ▶求められる能力・特性一覧 能力・特性重要度詳細説明業務への影響体力★★★☆☆荷物運搬の基本的な筋力・持久力作業継続性、安全性確保集中力★★★★★長時間の単独作業における注意力維持品質管理、ミス防止コミュニケーション力★★★★☆チーム連携と情報共有能力作業効率、問題解決速度責任感★★★★★顧客満足度を意識した品質管理サービス品質、信頼性向上細かい作業への適性★★★★☆検品・仕分けの正確性品質保証、クレーム防止 ▶体力について 荷物を運ぶ作業が基本となるため、最低限の体力は必要です。ただし、業種によって要求される体力レベルは大きく変わります 業種・商品タイプ体力要求度主な作業内容対策・工夫重量物(機械部品等)★★★★★重量物の運搬、リフト操作機械化、複数人作業冷凍・冷蔵商品★★★★☆低温環境での長時間作業防寒対策、ローテーション小型雑貨・アパレル★★☆☆☆軽量商品の仕分け・梱包効率的な動線設計電子機器・精密機器★★★☆☆慎重な取り扱い、精密作業専用治具の活用 ▶コミュニケーション能力の重要性 倉庫内では想像以上に多くのコミュニケーションが発生します 主なコミュニケーション場面 シフト引き継ぎ: 前シフトの作業状況、問題点の共有 緊急時対応: 設備トラブル、商品異常時の連絡・相談 品質問題: 検品で発見した問題の報告・対応協議 効率改善: 作業手順の見直し、提案事項の討議 安全管理: 危険箇所の共有、安全対策の徹底 ▶集中力と責任感 倉庫管理業務の大部分は個人作業が占めますが、その一つ一つが最終的な顧客満足度に直結します 集中力が要求される主な場面 長時間のピッキング作業における商品選択ミス防止 検品作業での不良品・破損品の見落とし防止 梱包作業での適切な資材選択と丁寧な作業 データ入力における正確性の確保 ▶責任感の具体的な現れ方 見えない顧客のことを常に意識した品質管理 荷物の丁寧な取り扱いと美しい梱包 問題発生時の迅速な報告と改善への取り組み 職場環境の維持・改善への積極的参加 ■倉庫管理を効率的に行うには 効率的な倉庫管理を実現するためには、物理的なレイアウト改善からデジタル技術の活用まで、多角的なアプローチが必要です。以下、具体的な改善手法を詳しく解説します。 1. 倉庫内レイアウトの最適化 倉庫内の物理的配置を改善することで、作業効率を大幅に向上させることができます。 レイアウト改善のチェックポイント 改善項目現状確認事項改善目標期待効果商品配置出荷頻度と保管位置の関係高頻度商品の取り出しやすい場所への配置ピッキング時間短縮動線設計作業者の移動距離・経路最短ルートでの効率的移動作業時間削減、疲労軽減スペース活用空間利用率、デッドスペース立体活用、通路幅の最適化保管効率向上作業ゾーン入庫・保管・ピッキング・出荷エリア機能別エリアの明確な区分作業流れの円滑化 レイアウト改善の具体的手順 現状分析: 作業動線の可視化、ボトルネック箇所の特定 データ収集: 商品別出荷頻度、作業時間の測定 改善案作成: ABC分析に基づく商品配置計画 試行実施: 小規模エリアでの改善効果検証 全体展開: 効果確認後の本格実施 2. ロケーション管理システム どこに何が保管されているかを効率的に管理するための手法です。 管理方式特徴メリットデメリット適用場面固定ロケーション商品ごとに保管場所を固定・場所の暗記が 容易・新人でも対応 可能・ピッキング効率 が良い・スペース効率が悪い<br>・商品増減への対応が困難定番商品中心の倉庫フリーロケーション空いている場所に随時保管・スペース効率が 良い・商品変動に柔軟 対応・倉庫効率最大化・位置把握が 困難・システム必須・誤配置リスク商品種類の多い倉庫ダブルトランザクションピッキングと保管を分離管理・両方式の利点を 活用・ピッキング効率と保管効率を両立・補充作業が 必要・管理が複雑・初期コスト高大規模・高回転倉庫 3. ピッキング作業の効率化 ピッキングリストの活用 従来の納品書だけでは作業効率に限界があります。ピッキングリストを導入することで大幅な改善が可能です。 比較項目納品書のみピッキングリスト活用情報内容商品名、数量、出荷先商品名、数量、保管場所、優先順位作業方法記憶頼りで倉庫内を探索指定場所への直接移動所要時間商品探索に多大な時間最短ルートでの効率作業新人対応習熟に長期間必要即戦力として活用可能ミスリスク商品間違い、数量ミス大幅なミス削減 ピッキング方式の比較 方式名概要適用場面メリットデメリットシングルピッキングオーダーずつ個別処理少量多品種シンプル、ミス特定容易効率が低いバッチピッキング複数オーダーを同時処理中量多品種移動効率向上仕分け作業が複雑ゾーンピッキングエリア別分担制大量多品種専門性向上、並行処理連携が必要 4. デジタル技術の活用 バーコード・RFID技術 技術特徴導入コスト読取速度読取距離主な活用場面バーコード光学式読み取り低高速接触~数cm一般商品管理、出荷検品RFID電波式読み取り高超高速数cm~数m高価値商品、一括読み取り RFID(Radio Frequency ID)の特徴と活用メリット 非接触読み取り: 商品に触れることなくデータ取得 一括処理: 複数タグの同時読み取りが可能 データ書き込み: 商品情報の更新・追記が可能 耐久性: バーコードより汚れ・破損に強い 近年では、スマートフォンやタブレットを活用した読み取りアプリも普及しており、導入コストの大幅な削減が可能になっています。 5. WMS(倉庫管理システム)の導入 WMS(Warehouse Management System)は、倉庫内の全業務をデジタル化し、リアルタイムで管理するシステムです。 WMSの主要機能と効果 管理分野機能詳細導入効果ROI向上ポイント入荷管理入荷予定の事前登録、検品結果のシステム記録入荷精度向上、処理時間短縮人件費削減、品質クレーム減少出荷管理出荷指示の自動生成、進捗リアルタイム管理出荷精度向上、納期短縮顧客満足度向上、配送コスト最適化在庫管理リアルタイム在庫把握、自動発注点管理欠品防止、過剰在庫削減キャッシュフロー改善、保管コスト削減返品管理返品理由の分析、再販可否の迅速判定返品処理効率化、損失最小化廃棄コスト削減、再販機会の最大化棚卸管理棚卸指示の最適化、ハンディ端末連携棚卸精度向上、作業時間短縮人件費削減、在庫精度向上帳票・ラベル必要書類の自動生成、即座印刷事務処理効率化、ヒューマンエラー削減事務人件費削減、処理速度向上 WMS導入の段階的アプローチ 導入段階実施内容期間目安重要ポイントPhase 1基本機能(入出庫管理)の導入3-6ヶ月既存業務フローとの整合性確保Phase 2在庫管理・ロケーション管理の統合6-9ヶ月データ精度の向上と運用定着Phase 3高度分析機能・他システム連携9-12ヶ月経営判断に活用できるデータ分析 WMS選定時の重要な評価項目 評価項目重要度チェックポイント機能適合性★★★★★自社業務フローへの適合度、カスタマイズ性操作性★★★★☆直感的な画面設計、習得の容易さ拡張性★★★★☆将来的な機能追加、他システム連携の可能性保守・サポート★★★★☆ベンダーの対応体制、運用支援の充実度導入コスト★★★☆☆初期費用、月額費用、ROIの妥当性 ■倉庫業とは?まとめ 現代の倉庫業界では、荷物取扱量の急激な変化や慢性的な人手不足といった課題に直面しており、従来の勘と経験だけに頼った倉庫管理では限界があります。こうした状況下において、効率的な倉庫管理業務を実現するためには「倉庫業務の見える化」を推進することが極めて重要になっています。 ▶今後の倉庫管理に求められる視点 1. データドリブンな経営判断 倉庫が大規模化し、取り扱い商品が多様化するほど、データに基づいた科学的な管理手法が不可欠となります。WMS等のシステムを活用してリアルタイムデータを収集・分析し、客観的な改善点を特定していくことが重要です。 2. 人的リソースの最適化 人手不足が深刻化する中、限られた人員で最大の成果を上げるためには、作業の標準化と効率化が必須です。個人の経験やスキルに依存しない仕組み作りを進めることで、新人でも即戦力として活躍できる環境を整備する必要があります。 3. デジタル変革への対応 単純にシステムを導入するだけでは効果は限定的です。重要なのは、導入したWMSやRFID等の技術を通じて収集されるデータを分析し、現状の課題や改善ポイントを明確に把握することです。 成功に向けた具体的なアクションプラン フェーズ実施項目期待される成果成功のカギ基盤整備・現状業務の可視化・基本的な5S活動・作業標準の策定・作業品質の安定化・ムダな作業の削減全従業員の意識改革と継続的な改善活動システム化・WMS等の導入・バーコード/RFID活用・データ収集体制構築・リアルタイム管理の 実現・ヒューマンエラーの 削減段階的導入と十分な教育・訓練高度化・データ分析による 改善・予測機能の活用・他部門との連携強化・予防的な問題解決・経営戦略への貢献分析結果を実際の改善行動に結びつける仕組み ▶最終的な目標 効率的な倉庫管理を実現するためには、単なる作業効率の向上だけでなく、倉庫管理業務のどこにボトルネックがあり、どのような改善を行えば全体最適につながるのかを継続的に分析・検証できる体制を構築することが重要です。 このような分析と改善のサイクルを回し続けることで、変化する市場環境や顧客ニーズに対応できる柔軟性のある倉庫管理システムを確立し、長期的な競争優位性を築いていくことが、今後の倉庫管理効率化における最大の課題であり、同時に最大の機会でもあるのです。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.07.16
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EC物流センターってなに?わかりやすく説明します
CONTENTS ・そもそも物流センターって? ・どんな仕事をしてくれるの? ・EC物流センターのメリットとは? ・どんなEC事業者に向いてるの? ・どんなメリットがあるの? ・どう選べばいいの? ・まとめ:EC物流センターは“ネットショップの縁の下の力もち” ・神谷商店が提供する、安心・柔軟・高品質なEC物流センターサービス ◾️そもそも物流センターって? 物流センターは、メーカーや仕入れ先から届く大量の商品を「ひとまず預かり、必要なときに正しい数量を出荷する“中継地点”」です。スーパーマーケットの裏側や大手通販会社の出荷拠点を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。店舗やお客様へ届ける前に商品をまとめて置き、注文が入ったらピッキングして箱に詰め、配送業者へ渡します。要は「商品をストックし、正しいタイミングで送り出す」ことが物流センターの役割です。 ♦︎EC物流センターってどんなところ? ネット通販(EC)では、1件1個の注文や、同じ日に何十件も入る注文など動きが細かく速いのが特徴です。普通の物流センターよりも「スピード・正確さ・小ロット対応」が求められるため、EC物流センターには次のような専用の仕組みが整っています。 ポイントしくみうれしい効果注文データが自動で入るネットショップとシステム連携し、注文が入ると即座に倉庫へ通知手入力が不要になり、入力ミスが大幅に減る小さな注文にも強い1件1点でも、複数点でもバーコードやライト表示で正確にピック出荷ミスが少なく、作業スピードが速い当日〜翌日発送梱包資材選びと送り状発行を自動化し、締め切り時間までに迅速出荷早く届くのでお客様の満足度が上がる ネット通販では“少量多品種”の注文が日々発生するため、このような仕組みが欠かせません。 ♦︎倉庫とのちがいは? ふつうの倉庫は「商品を長期間保管する場所」ですが、EC物流センターは注文受付から梱包・発送、さらには返品対応までを担うワンストップ拠点です。 比較項目一般的な倉庫EC物流センター商品の管理長期保管がメインすぐ出荷できる短期保管が中心出荷先小売店・工場など法人ネットで買った個人のお客様サービス範囲保管と仕分けが中心梱包・同梱チラシ・ギフト包装・返品処理まで対応システム連携手作業やエクセル管理が多いネットショップとAPI連携して在庫と受注をリアルタイム同期 このように、EC物流センターはただの倉庫ではなく、ネットショップの裏側を支える“縁の下の力もち”です。お店とお客様をミスなくスムーズにつなげることで、ショップ運営者は商品の企画やマーケティングに集中できるようになります。 ◾️どんな仕事をしてくれるの? ネットショップで「注文ボタン」が押されたあと、商品が届くまでの裏側では,実はたくさんの工程が動いています。EC物流センターはそのすべてをまとめて請け負ってくれる “発送のプロ集団”。ここでは、どんな仕事をしているのかを順を追って紹介します。 1. 注文前──商品が届いたらまずやること 仕入れ先やメーカーから商品が届くと、センターのスタッフは数やキズを確認し、バーコードを読み取ってシステムに登録します。この「入庫」と「検品」をきっちりやることで、在庫ズレやクレームの芽を早い段階でつぶせるんですね。 2. 注文が入ったら──取り出しから梱包まで 注文データはネットショップと連携しているので、自動で倉庫システムに届きます。スタッフはハンディ端末を見ながら棚へ向かい、正しい商品をピッキング。そのままサイズに合った箱に詰め、緩衝材で保護し、送り状をプリンターで発行して貼り付けます。ここまでがワンストップ。スピードが命です。 3. 出荷のあと──返品や同梱もおまかせ 希望があればチラシやクーポンを一緒に入れたり、ギフト包装や熨斗(のし)にも対応。万が一の返品はセンターが受け取り、再販できるかを判断して在庫へ戻します。 ♦︎仕事の流れ 仕事内容具体的に何をする?ポイント入庫商品を受け取って数量・外装をチェックし、システム登録最初に間違いを防いで在庫ズレを回避検品キズ・汚れ・型番違いを確認、バーコードで照合不良品を早めに見つけてクレーム減保管サイズ・温度に合う棚やパレットへ収納、ロケーションを管理「どこに何があるか」がすぐ分かるピッキング注文内容に合わせて商品を取り出すハンディ端末で取り間違いを防止梱包最適な箱や袋を選び、緩衝材で保護資材コストを抑えつつ破損リスク減伝票発行送り状を自動印刷して貼付け手書き不要でスピーディー同梱対応チラシ・クーポン・ノベルティを封入リピートや満足度アップに効果的発送宅配便・メール便・クール便などで出荷当日〜翌日発送で早く届く返品対応返送品を受け取り、再販可否を判断良品は再在庫、ムダを減らす EC物流センターは「預かる・出す・戻す」のすべてをプロの手で行うため、ショップ運営者は出荷の手間やミスの心配から解放されます。空いた時間と労力を、商品の企画やマーケティングなど“売ること”に集中できる、これが最大のメリットです。 ◾️EC物流センターのメリットとは? ネットショップを運営していると、商品が売れるのは嬉しいけれど、出荷や在庫管理の手間に追われてしまう…という悩みは多いですよね。そんなときに頼れる存在が EC物流センター です。では、どんな「良さ」や「助かるポイント」があるのでしょうか?順番に見ていきましょう。 1. 出荷作業の負担がグンと減る まず一番のメリットは、自分たちで発送業務をする必要がなくなることです。注文が入るたびに商品をピッキングして、梱包して、伝票を貼って、配送会社に渡す、これらすべてをセンターに任せることで、本来やるべき「商品企画」「サイト運営」「お客様対応」に集中できます。 特に注文が急に増えるセール期間やキャンペーン中でも、EC物流センターなら安定して対応してくれるので、作業がパンクする心配もありません。 2. ミスが減ってお客様からの信頼がアップ EC物流センターでは、バーコードやシステムを使った正確なピッキングと検品が行われます。スタッフが手作業で伝票を書いたり、商品を間違えたりすることが少ないため、「違う商品が届いた」「届くのが遅い」などのクレームが減り、リピート率の向上にもつながります。 また、丁寧な梱包や販促物の同梱によって、お客様に「きちんとしたお店」という印象を与えることもできます。 3. コストの見える化と最適化 倉庫を借りたり、人を雇ったりすると、固定費がかかりますが、EC物流センターは使った分だけ料金が発生する「従量課金制」が多く、無駄なコストを抑えられます。 「出荷数が少ない月は料金も少なく済む」「スペースを余分に借りなくていい」など、運営の負担を軽くする仕組みが整っています。また、自社でやるよりも物流のプロが効率的に動いてくれるので、人件費や資材費の削減にも効果的です。 ♦︎メリットまとめ表 メリット内容効果出荷作業の手間を削減梱包・伝票・出荷などを丸ごと外注本業に集中できる/人件費削減ミスが少なくなるWMSやバーコードによる検品クレーム減・信頼アップ配送が早くて正確注文後すぐに処理、最短で当日発送顧客満足度の向上費用の無駄がない月額固定ではなく従量制が多い出荷量に応じて柔軟にコスト調整可能ブランドイメージ強化丁寧な梱包や同梱サービス初回購入者の印象アップ/リピート促進 EC物流センターの最大の魅力は、“売る人”が売ることに集中できる環境をつくってくれることです。面倒な出荷作業や在庫管理をまかせられれば、事業のスピードも質もぐんと上がります。今後ネットショップを拡大していきたい方にとって、EC物流センターはまさに「一緒に成長してくれる頼れるパートナー」と言える存在です。 ◾️どんなEC事業者に向いてるの? EC物流センターは、すべてのネットショップに必要というわけではありません。でも、「もっと効率よく運営したい」「出荷ミスをなくしたい」「時間に追われていて困っている」という方にとっては、とても頼れる存在です。 ここでは、EC物流センターの利用がとくにおすすめなケースを紹介します。 1. 注文数が月間300件を超えてきた 最初は自宅や事務所で対応できていても、注文数が増えると作業が追いつかなくなります。とくに月間300件を超えるようになると、商品管理・梱包・発送が本業の時間を圧迫してしまうことが多いです。 そんなとき、EC物流センターに切り替えれば、毎日のルーティンを自動化できて、他の仕事に集中できるようになります。 2. 商品の種類(SKU)が多い アパレル、雑貨、コスメなど、色やサイズ違いが多い商材を扱っていると、在庫管理やピッキングでミスが起きやすくなります。EC物流センターでは、バーコード管理や棚番ごとの保管を行っているため、SKUが多くても正確に出荷できる環境が整っています。 3. 成長を見越して、早めに体制を整えたい 「まだ月100件だけど、半年後には2倍に増やしたい!」という事業者さんにもEC物流センターはおすすめです。最初からプロの仕組みを導入しておけば、成長期にバタつかずスムーズに売上を伸ばせます。倉庫移転やスタッフ追加などの手間もかからず、事業のスケーラビリティが確保できます。 ♦︎どんなショップに向いてる?簡単チェック表 状況説明EC物流センターが向いている理由月間出荷数が増えてきた1日10件以上の出荷がある毎日の作業負担を外注で解消商品の種類が多い色・サイズ・セット商品などバリエーション豊富SKUごとの在庫管理をシステム化少人数で運営している1~2人で運営している出荷にかかる時間を他の業務にまわせる今後の成長を見越したい新商品を増やして事業拡大したい拡張性のある仕組みを先に整備できる顧客対応を強化したい問い合わせやレビュー対応に集中したい物流を任せて本業に注力できる 「まだ自分の規模では早いかも?」と悩む方もいるかもしれませんが、“作業がつらくなってから”ではなく、“ラクに成長できるように”備えるのがコツです。 EC物流センターは、ただの外注ではなく、「あなたのネットショップをもっと強く、スムーズに動かす仕組みのひとつ」です。事業の未来を見据えて、タイミングを見て取り入れてみるのも、ひとつの選択肢です。 ◾️どう選べばいいの? 「EC物流センターにお願いしてみようかな」と思っても、実際に選ぶとなると「どこが良いの?」「何を基準にすればいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、失敗しないEC物流センターの選び方を、わかりやすくご紹介します。 1. 取扱い商品に対応しているか まず確認したいのは、自社の商品がその物流センターで問題なく取り扱えるかどうかです。たとえば「アパレル」や「食品」「雑貨」など、商品ジャンルによって保管方法や梱包の仕方は大きく異なります。 たとえば、冷蔵・冷凍対応が必要な食品を扱っているのに、常温倉庫しかなかった…という失敗例も。逆に、アパレルなど軽くて大量の商品なら、ピッキング効率や梱包の柔軟さが重視されます。 2. 連携できるECシステムがあるか 多くの物流センターでは、受注や在庫の情報を自動でやりとりする「WMS(倉庫管理システム)」を使っています。自社のネットショップと自動で連携できるかどうかは、日々の運用効率に大きく関わります。 たとえば、ShopifyやBASE、楽天、Amazonなど、自社が使っているカート・モールと連携できるか確認しておきましょう。 3. 出荷スピードと柔軟性 出荷スピードは、顧客満足に直結する大事なポイントです。当日出荷に対応しているか、締め時間はいつか、急ぎの注文にも対応できるかなどを見ておくと安心です。 また、「この商品だけノベルティを入れたい」「この期間だけ特別な封入をしたい」といった要望にどこまで応えてくれるかも重要な比較軸になります。 ♦︎比較ポイントまとめ(チェック表) 比較項目確認すべき内容理由商品の取り扱い自社商品に対応しているか(温度・形状など)商品破損やトラブルを防ぐシステム連携ECサイト・モールと自動連携できるか作業効率UP・ミス削減出荷スピード当日出荷、締切時間、土日対応など顧客満足に直結柔軟な対応力封入物、ギフト対応、キャンペーン対応特別な運用も任せられるコスト構成保管料、出荷手数料、初期費用などが明確か予算にあった運用が可能 EC物流センターは“倉庫”というより、“お客様との信頼を支えるパートナー”です。ただ安さや規模だけで選ぶのではなく、「自社の商品に合うか」「長く一緒に成長できそうか」という視点で見ていくことが、後悔しない選び方につながります。 また、いくつかの候補で迷ったときは、実際に問い合わせて話をしてみるのが一番です。説明のわかりやすさ、対応の早さ、こちらの悩みへの寄り添い方などを見れば、「ここに任せても大丈夫そうか」がだんだん見えてくるはずですよ。 まとめ:EC物流センターは“ネットショップの縁の下の力もち” ネットショップの運営では「商品を売ること」に注目が集まりがちですが、その裏側でどれだけスムーズに商品を届けられるかが、お客様の満足度やリピート率を大きく左右します。その重要な役割を担うのが「EC物流センター」です。 これまで見てきたように、EC物流センターは単なる“倉庫”ではありません。受注から出荷、返品対応や販促物の同梱まで、ショップ運営を裏から支える“フルフィルメントの現場”なのです。 とくに、ネット通販では1件1件の注文内容がバラバラで、スピードも求められるため、人の手だけではミスや遅延が起きやすいという現実があります。その課題を解決してくれるのが、自動連携された受注処理、小ロット多品種への対応力、当日〜翌日出荷のスピードなどを備えたEC物流センターの仕組みです。 また、センター選びにおいても「商品との相性」や「システムの使いやすさ」「急な依頼への柔軟さ」など、ポイントを押さえて比較することで、長く安心して任せられるパートナーと出会えるはずです。 ネットショップにおいて、「売る」ことと同じくらい大切なのが「届ける」こと。そして、その“届ける”を支えているのが、EC物流センターです。 これからネットショップを始める方も、今の運用を見直したい方も、この記事をきっかけに「物流」の視点でショップの成長を考えてみてください。EC物流センターは、まさに“縁の下の力もち”。 あなたのビジネスの可能性をもっと広げてくれる、心強い味方になってくれるはずです。 神谷商店が提供する、安心・柔軟・高品質なEC物流センターサービス 神谷商店では、ネットショップ運営に欠かせない「出荷」「在庫管理」「返品処理」などの物流業務を、一気通貫で丁寧にサポートします。ただの倉庫ではなく、“売る人”のパートナーとして並走するフルフィルメントサービスが、私たちの強みです。 ✔ 熟練スタッフによる高精度オペレーション ピッキングや検品、梱包まで、すべての作業を目の行き届いた体制で実施。WMS(倉庫管理システム)との連携で、ヒューマンエラーを最小限に抑えながら、スピード出荷を実現しています。 ✔ 小ロット多品種にも、柔軟に対応します アパレル・雑貨・コスメ・食品など、SKUが多い商品にも柔軟に対応。さらにセット組みやキャンペーン対応、同梱物の封入、熨斗・ギフト対応まで、ショップごとの要望に合わせて細やかにサポートします。 ✔ 柔軟性のある対応力で、“イレギュラー”も安心 「急ぎの出荷に対応してほしい」「特別な同梱物を入れたい」といった声にも、できる限り対応しています。現場と連携しながら、フレキシブルに対応できる体制が整っているからこそ、安心してお任せいただけます。 ✔ 成長を見越した長期的なパートナーに 少量出荷から始めて、数百〜数千件へ。そんなスケールアップにも柔軟に対応可能です。物流体制を整えておけば、売上アップにも自然とつながります。 「どう頼んだらいいか分からない」も、「急に注文が増えて困ってる」も、神谷商店なら、まるごと相談できます。 柔軟さ・スピード・正確さを兼ね備えたEC物流のプロとして、あなたのネットショップを“次のステージ”へ導きます。まずはお気軽にご相談ください! ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2024.12.17
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物流の未来を切り拓く!3PL(サードパーティーロジスティクス)の全貌を徹底解説
目次 ■3PL(サードパーティーロジスティクス)とは? ■3PLを導入するメリットとデメリット ■3PL事業者を選ぶ際のポイント ■物流アウトソーシングを成功させるポイント ■3PL(サードパーティーロジスティクス)まとめ ■3PL(サードパーティーロジスティクス)とは? 3PL(サードパーティロジスティクス)は、企業が物流業務を外部の専門事業者に包括的に委託する形態です。物流業務のアウトソーシングには段階がありますが、3PLはその中でも高度な形態であり、単なる輸送や倉庫管理の外注を超え、物流全体の設計や運営、戦略の立案までを委託します。これにより、企業はコスト効率と運用効率を大幅に向上させることが可能です。 物流形態の進化 1PL(ファーストパーティーロジスティクス): 荷主企業が全ての物流業務を自社で運営する形態。トラックや倉庫、人材を自社で保有し、完全な内部運営を行います。 2PL(セカンドパーティーロジスティクス): 輸送や倉庫管理など、一部の物流業務を外部に委託する形態です。これにより、自社の負担を軽減しつつ、物流全体の一部だけを外部に依存します。 3PL(サードパーティーロジスティクス): 物流業務全般を外部に委託する形態です。設計、管理、運営を一括して外部に委託し、企業の中核業務への集中を可能にします。 普及背景 3PLの概念は1990年代に欧米で普及し、日本では1990年代後半から導入が進みました。特にEC市場の拡大や物流ニーズの多様化により、効率的で柔軟な物流システムが求められたことが、3PL普及の背景にあります。企業にとって、3PL(サードパーティーロジスティクス)の活用は、固定費の削減、業務効率化、顧客満足度の向上といった大きなメリットをもたらしています。 ■3PLを導入するメリットとデメリット ◗3PL(サードパーティーロジスティクス)導入のメリット ①固定費を変動費化できる 物流施設やトラック、人材、システムなどの保有が不要になるため、固定費を変動費として管理できます。これにより、企業は需要に応じた柔軟な運用が可能になり、過剰な資産負担を避けることができます。 ②物流効率の向上 専門事業者のノウハウを活用することで、在庫配置の最適化、輸送ルートの効率化、配送精度の向上が図れます。これにより、商品がより早く顧客に届くようになり、顧客満足度の向上につながります。 ③コア業務への集中 物流業務に割いていた人材や資源を中核事業に投入することで、競争力のある製品開発やマーケティングに注力できます。特に中小企業にとっては、限られたリソースを効率よく配分する手段として有効です。 ④需要変動への柔軟な対応 繁忙期や予期せぬ需要増加時にも、3PL事業者がリソースを調整することで迅速な対応が可能です。これにより、自社で人材や設備を急遽用意する必要がなくなり、運用の柔軟性が向上します。 ◗3PL(サードパーティーロジスティクス)導入のデメリット ①依存リスク 物流全般を一社に依存することで、柔軟性が失われる可能性があります。また、事業者が対応できない業務領域が発生した場合、企業の物流運営全体に影響を及ぼす可能性があります。 ②ノウハウの空洞化 物流業務を外部に委託するため、社内にノウハウが蓄積されません。長期的には、物流戦略の設計や改善能力が低下するリスクがあります。 ③改善提案の停滞 3PL事業者が利益を優先する場合、物流効率化やコスト削減のための積極的な改善提案が行われにくくなる可能性があります。これを防ぐためには、適切な契約内容と関係構築が重要です。 ■ 3PL(サードパーティーロジスティクス)事業者を選ぶ際のポイント 1. サービス品質を重視 料金だけでなく、事業者が提供するサービスの品質が重要です。在庫管理の精度や配送ルートの最適化、配送ミスの低減といった具体的な実績を確認しましょう。また、定期的にサービスを評価し、パフォーマンスを維持できるか確認が必要です。 2. ICT活用度の確認 ICT(情報通信技術)の活用は、効率化と透明性向上の鍵です。在庫状況や配送進捗をリアルタイムで把握できる仕組みがあるか、配車スケジュールや予測機能を活用しているかを確認してください。 3. コンサルティング能力 単なる運用だけでなく、物流戦略全体を提案できる事業者が望ましいです。現状の課題分析や長期的な改善プランの提示が可能なパートナーを選ぶことで、3PLのメリットを最大化できます。 4. アセット型・ノンアセット型の選択 3PL事業者が自社設備を持つアセット型か、外部のリソースを活用するノンアセット型か、自社のニーズに応じて選ぶ必要があります。安定性を重視する場合はアセット型、柔軟性を求める場合はノンアセット型が適しています。 5. 現場対応力と実績の確認 提携する子請け業者の対応力や実績も重要です。特にラストワンマイルの配送対応力や、過去の顧客レビューをチェックすることで、事業者の信頼性を判断できます。 ■ 物流アウトソーシングを成功させるポイント 物流アウトソーシングを成功させるためには、戦略的な計画と明確な目標設定が欠かせません。ここでは、具体的な事例を交えながら、成功のためのポイントを解説します。 1. 自社の物流課題を明確化 ポイント物流アウトソーシングを始める前に、自社が抱える課題を洗い出すことが重要です。どの部分を委託すべきか、何を改善したいのかを明確にすることで、事業者とのスムーズな連携が可能になります。 【具体例:EC企業の課題解決】あるEC企業では、注文量が増加する繁忙期に自社物流システムがパンクし、顧客への配送が遅延する事態が発生していました。そこで、繁忙期のみ3PL事業者に一部の配送業務を委託することで、顧客満足度を維持しつつコストの最適化を実現しました。課題を明確にし、繁忙期のボトルネック部分だけを委託したのが成功の要因です。 2. KPIの設定とモニタリング ポイント3PL事業者に業務を委託した場合でも、その成果を評価するためのKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的にモニタリングを行うことが不可欠です。KPIは、配送時間、在庫管理の正確性、コスト削減率など、具体的で測定可能な指標であるべきです。 【具体例:アパレルメーカーのモニタリング】アパレルメーカーが3PL事業者に物流業務を委託した際、KPIとして「配送遅延率を1%未満に抑える」「在庫精度を99%以上に維持」といった指標を設定しました。事業者との定期ミーティングでこれらのデータを共有し、必要に応じて業務フローを改善。結果として、顧客満足度が向上し、返品率も低下しました。 3. 柔軟な契約形態の採用 ポイント物流業務の変化に対応するためには、契約内容に柔軟性を持たせることが必要です。繁忙期だけの短期契約や特定業務のみを委託する部分契約など、状況に応じた形態を検討しましょう。 【具体例:小規模食品メーカーの部分委託】小規模な食品メーカーが3PL事業者に「常温商品の配送のみ」を委託する部分契約を採用しました。この契約形態により、メーカーは冷蔵配送や店舗納品は自社で継続しつつ、より物流の流れの多い常温商品を外部へ委託することで自社の弱点であるに人手不足を緩和する形でアウトソーシングを実現。コストを抑えながら物流の品質を向上させることができました。 4. リスク管理とBCP策定 ポイント物流業務の外部委託は、事業者依存が大きなリスクになる可能性があります。万一のトラブルに備え、事業者のバックアップ体制や代替手段を事前に準備しておくことが重要です。また、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の策定も欠かせません。 ■ 3PL(サードパーティーロジスティクス)まとめ 3PL(サードパーティロジスティクス)は、物流業務を効率化し、企業の競争力を高めるための強力な手段です。固定費を削減し、物流業務全般を外部に委託することで、企業はリソースを中核事業に集中させることが可能になります。一方で、事業者選びやリスク管理を怠ると、依存リスクや改善の停滞といった課題が発生する可能性もあります。 物流アウトソーシングの成功には、自社の課題を明確にし、信頼できる3PL事業者を選び、柔軟な契約とモニタリング体制を整えることが不可欠です。今後の物流戦略において、3PLは欠かせない選択肢となるでしょう。 さらに、株式会社神谷商店では、御社が考える物流の規模や取り扱い物量に応じた最適なソリューションを提案することが可能です。初回のご相談時に、現在の運用状況や課題を共有いただければ、豊富な実績と専門知識に基づいて、様々な角度からの提案を行います。 具体的には、年間を通じた物流コストの試算や効率化のシミュレーション、さらには物流倉庫の運用改善案など、御社のニーズに合ったカスタマイズ提案が可能です。また、専門スタッフが担当者様と直接お打ち合わせを行い、課題やご希望をすり合わせた上で、物流運営の最適化を徹底的にサポートします。 物流効率を向上させたい、コストを削減したい、あるいは特殊な貨物の取り扱いに悩んでいるなど、どのようなご要望にも柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。 詳細なご提案やお打ち合わせのご予約については、下記リンクよりお問い合わせいただけます。株式会社神谷商店は、物流のプロフェッショナルとして、御社の事業を支える最適なパートナーを目指します。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2024.12.13
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大型倉庫物流センターとは? その役割と機能についてわかりやすく解説!
EC市場の急進により物流のニーズが加速し、いたるところで大型の物流施設の開発ラッシュが続いています。 この物流施設は、大型倉庫物流センターや大型物流倉庫と呼ばれています。これらの大型倉庫物流センターと大型物流倉庫、実はそれぞれ役割や機能に違いがあります。 しかし最近では、物流センターの機能を一部担った物流倉庫も登場しているため、定義が曖昧になっている現状があります。 今回の記事では、それらの役割や機能の違いについて詳しく説明していきたいと思います。 CONTENTS ◗物流倉庫と大型倉庫物流センターの違いとは? ◗大型倉庫物流センターの種類と違い ◗大型倉庫物流センターの立地での役割の違い ◗大型倉庫物流センターまとめ ■物流倉庫と大型倉庫物流センターの違いとは? 物流倉庫とは、商品や製品、原材料などを一時的に保管する施設であり、企業の供給チェーンにおいて極めて重要な役割を果たしています。 この施設は、商品の品質を維持しながら適切に保管し、必要に応じて出荷準備を行うことで、スムーズな物流を支える基盤となっています。特に、製造業や小売業では、在庫管理や供給の安定性を確保するため、物流倉庫が欠かせません。 一方、大型倉庫物流センターは、物流倉庫とは異なり、単に商品の保管を行うだけでなく、出荷までのさまざまな作業を担う施設です。この施設では、商品仕分け、検品、ピッキング、梱包、配送手配など、多岐にわたる物流業務が行われます。これにより、出荷までの効率性が高まり、顧客への迅速な対応が可能になります。 これら二つの施設の大きな違いは、主にその目的と機能にあります。物流倉庫は、比較的シンプルな建物構造で、保管する商品に合わせた設備が整えられているのが特徴です。例えば、冷蔵・冷凍設備を備えた倉庫や、特殊な素材を保管するための防火設備が設置されることがあります。これらは、保管する商品の性質や取り扱い要件に応じてカスタマイズされています。 一方、大型倉庫物流センターは、規模や設計においてより高度な物流機能を備えています。 このような施設は、商品を効率的に取り扱うために自動仕分けシステムやベルトコンベア、さらには最新のロボット技術が導入されていることもあります。さらに大型トラックの出入りが頻繁に行われるため、施設自体が広大な敷地を持ち、大型車両がスムーズに移動・停車できるような設計が施されています。このように、入庫から梱包さらには出庫までの多岐にわたる物流作業を一つの施設内で完結させることで、全体の物流効率を大幅に向上させています。 両者はその機能や用途が異なるため、企業の物流戦略において、どちらの施設を活用するかは事業規模や取り扱う商品の種類、顧客ニーズに応じて慎重に判断されるべきです。 つまり、大型倉庫物流センターは「顧客へ商品を必要な時に必要な分だけ素早く届けるための拠点」としての施設といえます。 工場や生産者から出荷した商品は、顧客へ発送する前に大型倉庫物流センターを経由し、仕分、保管、包装、流通加工などを行い、顧客や消費者の手に渡ります。 大型倉庫物流センターを設置する目的は ①顧客のニーズに応える ②小売店などの作業負担の軽減 ③リードタイムの短縮 主にこの3つとなります。 ・大型倉庫物流センターで顧客のニーズに応える 工場や生産者が出荷する場合のほとんどが大ロットで、コンテナや段ボールに詰められています。しかし、小売店や一般消費者は、小ロットで取引したいと考えますから、そのニーズに応えられる仕分け場所が必要ですが、店舗や宅配便センターでこのような作業を行うのは難しいので、大型倉庫物流センターで個数単位に小分けして出荷をします。 ・大型倉庫物流センターで小売店などの作業負担の軽減 大型倉庫物流センターで小分けをすると、小売店の負担を軽減するメリットもあります。入荷後は店頭に並べるだけになるため、いち早く販売に繋げられます。 このように大型倉庫物流センターは、生産者から消費者に届くまでの過程をスムーズに行う役割があるといえます。 ・大型倉庫物流センターでリードタイムの短縮 また、工場と顧客の間の距離が長いと商品を短時間に効率よく届けることはできません。そのため、工場と顧客との間に商品を保管する場所を設け、注文が入るたびにそこから出荷できるようにすれば、リードタイムを短縮できます。 次に、大型倉庫物流センターの種類とその役割を説明します。 ■大型倉庫物流センターの種類と役割 大型倉庫物流センターは、それぞれの役割や仕組みの違いによって以下の7つに分類されます。 ・配送センター 配送センターは、簡単に言うとトラック輸送の拠点となる場所です。メーカーや卸売業者などが所有する物流施設のことで、エリア内の消費者の元へ商品を届けることを目的として各地に設置されています。保管された商品は、この配送センターで顧客やエリアなど目的別に仕分けされ、輸送されます。 ・FC(フルフィルメントセンター) 「フルフィルメント」とは、消費者がECサイトで商品を購入してから、商品が手元に届くまでの一連のプロセスのことです。つまり、ECサイトや通信販売などにおいて、在庫管理から発送までを担う大型倉庫物流センターのことを指します。 商品の受注管理や顧客データ管理、返品やクレーム対応まで一括して請け負っているFCもあります。 ・PDC(プロセスディストリビューションセンター) 「流通加工・在庫型センター」と呼ばれる物流センターです。施設内では商品の保管や流通加工、ピッキング、検品、梱包などが行われています。PDCでは生鮮食品の加工や精密機器の組み立てなど、高度な加工が行われているのが特徴的です。品質管理に必要不可欠な温度管理や防塵機能を有する装置などの設備や高度な加工技術を有した人材が求められます。 ・PC(プロセスセンター) PDCと同様に流通加工を行う物流センターですが、PDCのように商品の管理や保管を行わないのが大きな違いです。業務内容としては生鮮食品の加工や計量、パック詰め、ラベル貼りなどをメインとし、最終納品先となるコンビニやスーパーマーケットなどの要望に合わせて加工や梱包を行います。 ・DC(ディストリビューションセンター) 「在庫物流センター」とも言われ、在庫商品を保管することを前提とした物流センターを指します。仕入れ先から一括で商品を購入するので在庫を抱えるリスクはありますが、急な注文にも迅速に対応できるというのが特徴です。 ちなみにディストリビューションとは「直接顧客には販売せず代理店へ商材を卸す企業」のことです。 ・TC(トランスファーセンター) DCとは反対に、在庫を保管しない物流センターをTCと呼びます。「通過型物流センター」とも呼ばれ、商品はその場で開梱された後、積み替えあるいは仕分けされて、次の目的地や配送先に運ばれる仕組みです。在庫リスクがないのがメリットですが、商品の購入費用はDCよりも高額になるケースがあることや、納品までに時間がかかることなどがデメリットとして挙げられます。 ・デポ デポは「ストック・ポイント」とも呼ばれ、小規模な物流拠点のことをいいます。必要最低限の数だけ在庫を有し、配送に特化しているのが特徴です。母体となる物流センターの周辺に配置され、デポを経由して小売店や消費者などの元に商品を配送します。デポを配置することで、配送距離や配送時間を短縮することが可能になるのが大きなメリットです。 ■大型倉庫物流センターの立地での役割の違い 大型倉庫物流センターは、機能だけでなく立地によっても2つの種類に分類されます。 ・生産立地型 生産地から近いエリアに建てられた大型倉庫物流センターを「生産立地型」と言います。保管・出荷作業を行う場所を生産地や仕入れ先の近辺に配置することで配送コストが抑えられるのが特徴で、仕入れ先の数が配送先の数を上回っている場合、生鮮食品の加工をメインで行っている場合に有効です。主にアパレルメーカーや建築部材関連、農協などで採用されています。 ・消費立地型 生産立地型とは逆に、消費地や販売先の近辺に建てられた大型倉庫物流センターを「消費立地型」と呼びます。仕入れ先の数に比べて配送先の数が多い場合、配送までの時間に制限がある場合に効果的です。配送先までの距離を縮めることで配送にかかる時間が短縮されるため、生鮮食品をメインで扱う場合などは消費立地型が基本となります。 ■大型倉庫物流センター まとめ 今回は物流倉庫と大型倉庫物流センターの違いについて解説しました。 最近では、郊外の幹線道路沿いや高速道路のインターチェンジ近くで巨大な倉庫が林立している光景も見られ始めました。 また、都市部でも工場跡地などに大型倉庫物流センターの建設が増えています。 大型倉庫物流センターは物流倉庫より多機能に見えますが、それぞれ目的が異なります。大まかに言うと、大型倉庫物流センターは出荷に優れた倉庫と言え、物流倉庫は保管機能が優れていると言えます。 しかし、大型倉庫物流センターの方が多機能であるからといって、拠点全てを大型倉庫物流センターにすればいいという事でもありません。それぞれの機能や役割を理解した上で、拠点の状況に合わせてどちらが適しているかを判断し、的確に設置することが重要と言えます。 物流を見直す際は、物流センターの立地や用途などを物流会社と相談しながら、自社にとって最適な物流のあり方を検討してみると良いのではないでしょうか。 たとえば、大量の形状が定まった貨物や、Amazonや楽天のような大規模なEC事業では、取り扱う商品の数が何百、何千万個にも及ぶため、それらを保管するための広大なスペースが必要です。 このような事業では、巨大な倉庫や物流センターが適しており、高度な設備やシステムを活用することで効率的な物流管理を実現しています。 しかし、すべての事業者に巨大倉庫が最適というわけではありません。特に、小ロットの商品出荷を主とする事業者の場合、多機能な大型物流センターはその特性がオーバースペックになることがあります。これらの施設は高度な設備を備えているため、不要な機能にコストが上乗せされる可能性があります。その結果、コストパフォーマンスの面で自社のニーズに合わないケースも生じます。 このような場合、重要なのは自社に必要な物流機能を適切に提案し、柔軟に提供してくれる倉庫事業者を選定することです。自社の物流ニーズを正確に把握し、それに応じた施設やサービスを選ぶことで、効率的かつ無駄のない物流運営が可能になります。 そこで、株式会社神谷商店のような倉庫事業者を活用することが解決策の一つです。同社では、御社のニーズを詳細にヒアリングし、必要な機能を選別した上で、最適な物流ソリューションを提案します。特に、他の倉庫事業者が嫌煙する特殊な製品や、荷役の難しい貨物の取り扱いにも対応しており、高品質なサービスを提供します。 例えば、特殊な保管要件を持つ貨物を抱える事業者の方や、従来の倉庫サービスで満足できない方には、神谷商店が提供する柔軟かつ高品質なサービスがおすすめです。現在、初回相談や提案は無料で行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 さらに詳しい情報や事例については、以下の動画をご覧いただくと、具体的なイメージを掴むことができます。 【運送・荷役】トラックで船を輸送します大作戦 株式会社神谷商店は、御社の物流課題を解決するための信頼できるパートナーとして、全力でサポートいたします。お問合せはこちらからどうぞ! 倉庫業から創庫業へ! 株式会社神谷商店
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2024.04.30
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陸で水上バイクが浮く!倉庫物流センターのテクニック
水上バイクを陸で保管!!驚きの荷下ろし方法!!? #大型倉庫物流センターの驚きのテクニック!こんなことが出来る倉庫ならアウトソーシングしたい!? この記事では、 ㈱神谷商店は日本でも数少ない水上バイクの荷役が行える大型倉庫物流センターです。その驚きの荷下ろし方法について詳しくご紹介します。また、大型倉庫の利用料金に加えて、大型倉庫のアウトソーシングサービスも提供していますのでお問合せお待ちしてます! ▶水上バイク荷下ろし編 水上バイクですが、まず弊社の物流センターへ40ftコンテナで陸上輸送で入庫します。 コンテナにはコンテナナンバーと封印しているシール(鍵みたいなもの)に、番号がついているので、入庫情報と一致するか確認を行います。 (この確認作業自体は、デバンニングができる物流センターや倉庫では一般的に行われています。) その後入庫コンテナと情報が一致すればシールを専用のシールカッターと呼ばれる工具で切断します。 切断したシールは2度と使えませんし業者が開封した証拠にもなります。 シールカットあとにコンテナを空けていくわけですが、ここで神谷商店では一工夫! 必ずセーフティーベルトを装着してからコンテナを開きます! ここ重要!! 神谷商店ではコンテナ内部の荷崩れによる労働災害防止のために必ずセーフティベルトを装着してからコンテナの扉を開けていきます。 そのあと、荷崩れがないか少しだけ扉を開けて中をのぞきます。この時セーフティベルトがないと、扉側で荷崩れが発生した場合荷物が押し出されて荷物の下敷きになる可能性があります。 セーフティベルトは荷崩れ事故を未然に防ぎ作業者の命を守ってくれます。 弊社では、倉庫業・物流センターとして安全第一をあたりまえ品質として日々業務をおこなっています。 安全が確認できたらコンテナの扉を開けプラットフォームとコンテナをドッキングさせます。 ドッキングさせることで、フォークリフトがコンテナ内部に入れるようになります。 仮設プラットフォームで効率的に運用しています。 弊社は敷地がひろい巨大倉庫の為このような運用ができます。 ドッキングさせたあと、トラックから転倒防止用の足を出してもらい荷下ろしスタートです! スロープを駆け上がり・・・ 荷を止めている固定具をはずしコンテナ内部に進入して・・・ ここで、弊社リフトマンの腕の見せ所です!! 水上バイクを荷役しコンテナ内部からリフトでコンテナ外部へ荷を出します。 この時なんと水上バイクとコンテナ天井の隙間が一番狭いところでなんと5mm未満なのです。 神業ポイント!! 神谷商店では特殊技術が必要な商材は免許制度を導入しており、リフトの免許を持っているからといって水上バイクや船などは荷役作業ができない管理ルールになっております。 その為、専門性が増し荷物の安全が守られるというわけです! このルールは、弊社独自のルールとなっており、お客さまがアウトソーシングを考えられるうえで安心していただけるポイントとなっております。 危険なポイントをクリアして、コンテナから水上バイクを取り出します。 当然、このままスロープから降りることが出来ないので一工夫。 いったんホームへ仮置きします。 プラットホームについている落下防止柵は外すことができるので、横から別のリフトで作業できるように改良しております。 実は・・・・ 水上バイクは1つの商材につき長さが3メートルを超えてくる商材となります。 通常の倉庫では荷扱いが困難でなかなか取り扱いが難しくなっております。 神谷商店では、物流の要となるべく他社では取り扱いが困難な商材でも取り扱うことが出来る倉庫として皆様に貢献できると自負しております! (敷地が広い大型倉庫なのでどのような商材にも対応できる物流センターとして対応いたします) 話がそれましたが荷下ろし作業としては、まず作業者Aがコンテナから水上バイクを取り出し、作業者Bが仮設プラットホームから水上バイクを下ろす。 コンテナ内部の水上バイクがすべてコンテナ外部に出るまで同じ作業を繰り返します。 そのような流れでコンテナからすべての水上バイクを取り出します! 簡単なように見えますが、一つ一つ安全に気を付け作業をおこなっております。 すべて降ろし終わったら、コンテナとホームのドッキングを解除! (手動なので非常に重い・・・) 解除のあとは・・・ お世話になったコンテナの内部をきれいに清掃します。 商材にも資材にも工具にも感謝です! 弊社では、コンテナ内部のゴミやホコリ、粘着テープなどを除去しドライバー様に確認をしてもらいOKが出れば掃除は完了です!!! あたりまえのようでなかなかあたりまえにできないことを弊社では物流センターとしてのプライドをもって実施しています。 最後に、ドライバー様にコンテナの扉を閉めてもらい確認作業(残っている荷物がないか)をおこなえば作業完了となります!!! 今回は水上バイクの荷下ろしを紹介させていただきました。 こういった形で海上コンテナをつかい水上バイクが運ばれてきます。 弊社物流センターに運ばれてきた水上バイクは一度保管させていただき次にアッセンブリを行い日本国内の市場に出荷されていきます。 ▶まとめ 水上バイクのような特殊な貨物も神谷商店独自のクオリティで安全安心していただけるよう業務を行っております。大型倉庫値段、価格で悩まれているかたや 他の倉庫で嫌がられる、断られたそんな経験があったら 是非一度神谷商店にお声がけください! 最高のパフォーマンスでお悩み解決させていただきます! また、弊社倉庫の見学会(予約制)を行っております。巨大倉庫や物流センターまた特殊商材の荷下ろし方法など気になる方は、下記よりお問合せください。 お問合せフォーム:https://www.kamiyashouten.com/contact.php 担当者メール:h-yasuda@kamiyashouten.com お手数ですが、必ず「倉庫見学希望」と記載の上ご送信ください。確認後弊社物流センター担当者から見学可能日のご返信をさせていただきます。
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