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2025.08.26
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物流アウトソーシングとは?メリット・注意点・成功のコツまでまるっと解説!
目次 ◾️物流アウトソーシングとは? ◾️なぜ今、アウトソーシングが注目されているのか? ◾️どんな業務をアウトソーシングできるの? ◾️アウトソーシングのメリットと注意点 ◾️どんな企業に向いているの? ◾️導入するとどう変わる?業務のビフォーアフターで解説 ◾️物流アウトソーシングを成功させるために大事なこと ◾️神谷商店の物流アウトソーシングでできること・強み ◾️まとめ:物流アウトソーシングはビジネス成長の土台に ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 ◾️物流アウトソーシングとは? 物流アウトソーシングとは、商品の保管・梱包・出荷などの物流業務を、自社ではなく外部の専門業者に委託することをいいます。 ネットショップを運営している方やメーカー・小売業などでは、注文が増えてくると、出荷作業や在庫管理などに時間がとられ、本業に手が回らなくなることがあります。そんなときに頼りになるのが「物流のプロ」にまかせるアウトソーシングです。 自社で倉庫を構えたり、人員を採用・教育したりする必要がなくなるため、コストを抑えて業務の安定化ができるのが大きな魅力です。 ♦︎外注できる物流業務って、どんな内容? 物流アウトソーシングと一言で言っても、委託できる内容は多岐にわたります。以下のように分類できます。 項目内容委託できる業務例保管商品を安全に預かる常温・冷蔵・棚・パレット管理など入出庫商品の受け入れ・出荷準備入庫検品、ロケーション管理、ピッキングなど梱包・発送注文に応じて出荷箱詰め、緩衝材、伝票発行、配送手配付帯作業プラスαの対応ギフト対応、チラシ封入、返品受付などシステム連携ECサイトとのデータ同期WMS・API連携・在庫自動更新など これらを一括して引き受けてくれるのが物流アウトソーシングの強みです。 ◾️なぜ今、アウトソーシングが注目されているのか? ここ数年、「物流アウトソーシング」に注目が集まっているのには、いくつかの背景があります。単に作業を外に出すというだけでなく、時代の変化に合わせた合理的な経営判断として選ばれるケースが増えているのです。 1. EC市場の拡大で出荷が追いつかない コロナ禍をきっかけに、ネットショッピングの利用は急拡大しました。小さなネットショップでも注文が爆発的に増えた一方で、「人手が足りない」「スペースが足りない」という課題を抱える事業者が増えています。 特にセールやキャンペーン時期には、普段の3倍、5倍という出荷件数になることも。そんな中で「自社対応」に限界を感じ、アウトソーシングに切り替える動きが進んでいます。 2. 人材確保の難しさと人件費の高騰 物流の現場では、ピッキングや梱包などに人の手が必要です。しかし、労働人口の減少や人件費の上昇により、「人を採用できない・定着しない」という悩みを抱える企業が少なくありません。 外部の専門業者に任せれば、教育やシフト調整などの負担が減り、安定した稼働を維持することができます。 3. 変化の早いビジネスに柔軟に対応したい ネットショップでは、扱う商品や販売チャネルがどんどん変化します。「新商品を出したい」「販促キャンペーンでチラシを入れたい」「急に配送キャリアを変えたい」など、柔軟な対応が必要です。 そうした時に、設備や人員の固定化を避けられるアウトソーシングは、変化に強く、スピーディーに対応できる手段として活用されています。 ♦︎アウトソーシングが選ばれる理由まとめ(表) 理由内容経営上のメリットEC需要の拡大出荷件数が急増し、手作業が限界に業務の効率化・安定稼働人材不足とコスト高採用難、人件費の上昇固定費削減・労務負担の軽減市場変化への対応キャンペーンや新商品の頻発フレキシブルな運用が可能に ◾️どんな業務をアウトソーシングできるの? 「物流アウトソーシング」と聞くと、「全部任せるのは不安…」と思う方もいるかもしれません。でも実際は、一部の作業だけ任せることも、すべてを一括でおまかせすることも可能です。 ここでは、物流業務の中でアウトソーシングできる代表的な作業内容を、わかりやすくご紹介します。 1. 入庫(荷受け・検品) まずは、メーカーや仕入れ先から届いた商品の受け取り。段ボールを開けて、数量や状態を確認する検品作業も含まれます。 この工程を任せることで、自社での荷受け作業が不要になり、スペースや時間に余裕が生まれます。 2. 保管・在庫管理 倉庫の一角を借りるような形で、在庫を外部に預けることができます。保管するだけでなく、WMS(倉庫管理システム)を使ってリアルタイムで在庫数の確認・調整も可能です。 これにより、「商品がどこにあるのかわからない」「在庫ズレが起きた」というミスも減らせます。 3. ピッキング(商品取り出し) 注文が入ったら、その内容に合わせて正しい商品を棚から取り出す「ピッキング」。バーコードやハンディ端末を使った正確な作業が行われ、ヒューマンエラーの削減につながります。 4. 梱包・同梱作業 商品の大きさに合わせた箱や袋を選び、丁寧に梱包する作業もアウトソーシング可能。さらに、チラシ・クーポン・ノベルティなどの同梱にも対応している業者なら、販促活動までサポートしてもらえます。 5. 出荷・配送手配 伝票の発行、宅配便業者との連携など、発送までの作業をすべて任せられるのも大きなポイント。出荷作業の負担を丸ごと削減できますし、当日出荷・翌日配達などスピード重視の運用にも対応できます。 6. 返品対応・再商品化 万が一、返品が発生した場合もアウトソーシング可能。返品された商品を倉庫が受け取り、状態チェック→再販可否の判断→在庫への反映まで行ってくれます。 これにより、自社での返品処理が不要になり、業務の効率化に直結します。 ♦︎よくアウトソーシングされる業務まとめ 業務内容説明アウトソーシングの効果入庫・検品商品の数量・状態をチェックして登録作業負担の軽減・ミス削減保管・在庫管理商品を預かり、WMSで数量を管理スペースの有効活用・リアルタイムで在庫確認ピッキング注文に応じて商品を正確に取り出す出荷ミスの防止梱包・同梱商品に合った梱包+チラシや特典封入丁寧な配送・ブランド力アップ出荷・配送手配宅配便との連携、送り状発行、発送即日出荷対応・手間削減返品対応商品の受け取り〜再販判断まで業務時間の短縮・在庫ロス削減 アウトソーシングできる範囲は思っている以上に広く、目的や状況に合わせて“必要なところだけ”頼むことも可能です。まずは、自社で手間がかかっている工程から見直してみると、最初の一歩が踏み出しやすくなります。 ◾️アウトソーシングのメリットと注意点 物流アウトソーシングを導入することで、企業の業務効率やコスト面に大きなメリットが生まれます。ただし、メリットばかりに目を向けていると「こんなはずじゃなかった…」という結果になることも。ここでは、物流アウトソーシングの代表的なメリットと、あらかじめ知っておきたい注意点をまとめました。 ♦︎アウトソーシングの主なメリット 1. 業務の負担が軽くなる 一番大きな効果は、日々の出荷・在庫管理といった作業から解放されること。ピッキング・梱包・発送などの手間をプロに任せられるので、スタッフは企画や営業、カスタマーサポートなど「売上につながる仕事」に集中できます。 2. 専門性のある作業で品質が安定 物流会社は「出荷のプロ」。バーコードによる管理や、仕分け・梱包のノウハウが豊富なので、出荷ミスや納期遅延が大きく減少します。また、商品の扱いにも慣れており、梱包の美しさや丁寧さも安心ポイントです。 3. コストの平準化と削減 倉庫スペース・人件費・梱包資材など、自社運用だと毎月かかる固定費を、物流会社に任せることで「使った分だけ」の従量課金に変えられます。その結果、閑散期のコストを抑えられ、繁忙期には対応力が上がるという柔軟な運用が可能になります。 4. スピード対応とキャパシティ拡大 セールやキャンペーンで急に注文が増えても、物流センターの人員・設備を活かして即日対応が可能。「発送が追いつかない」というトラブルを防ぎ、機会損失を減らすことができます。 ♦︎一方、気をつけたいポイント 1. 自社での柔軟な調整が難しくなることも アウトソーシングでは、すべての作業を他社に依頼するため、「急に手書きメッセージを入れたい」「ギフト包装を変えたい」などの細かな変更はすぐにできないこともあります。事前にどこまで対応してもらえるか、ルールをしっかり確認することが重要です。 2. 情報共有・連携ミスのリスク 注文情報や商品マスタの更新など、自社と物流会社間の連携がうまくいかないと、出荷ミスや在庫のズレが発生することも。「どのタイミングで、どんな情報を共有するのか」「誰が責任を持つのか」といった運用ルールの整備が欠かせません。 3. 最低利用量や契約縛りに注意 一部の物流サービスでは、「月◯件以上の出荷が必要」「最低6ヶ月契約」などの条件が設定されていることがあります。始める前にコスト試算と契約条件のチェックは必須です。 ♦︎メリットと注意点まとめ 項目内容ポイント作業負担軽減出荷・在庫・梱包などを任せられる社内の時間を本業に使える品質安定ミスや遅延が減り、梱包も丁寧顧客満足と信頼アップコスト最適化固定費から変動費へムダなく運用できるキャパ対応繁忙期の増加にも即対応機会損失の防止柔軟性に限界あり突発的な変更には弱い契約内容のすり合わせが大切情報連携が重要データ共有ミスに注意運用ルールの整備がカギ まとめ 物流アウトソーシングは、コスト・作業時間・品質のすべてを改善できる心強い選択肢です。でも、すべてを任せきりにするのではなく、「自社に合った業務だけを委託する」「連携体制をきちんと整える」ことが成功のカギ。 メリットと注意点をしっかり理解したうえで、自社の課題にフィットする形で活用するのが理想的です。 ◾️どんな企業に向いているの? 物流アウトソーシングは便利な仕組みですが、すべての企業にとってベストな選択肢というわけではありません。「どんな企業に向いているのか?」「どんな状態になったら検討すべきか?」――このような悩みにお答えします。 ここでは、物流アウトソーシングがとくに効果を発揮する企業の特徴を具体的にご紹介します。 1. 注文が増えて現場が回らなくなってきた企業 ECや小売ビジネスを展開している中で、月の注文数が300件〜500件を超えると、自社対応では限界を感じることが多くなります。とくにキャンペーンやセールの時期は出荷業務がパンクしやすく、「残業で乗り切る」状態が続いているなら危険信号です。 物流アウトソーシングを活用すれば、繁忙期でも安定した出荷体制が維持できるため、作業の山を乗り越えるための一時対応ではなく、中長期的な安定運用が可能になります。 2. 少人数や兼任で業務を回している企業 担当者が「出荷も在庫もお客様対応も全部やっている」という状態では、どうしても業務が回りきらなくなります。とくに社内に物流専任の担当者がいない場合は、少しでも出荷件数が増えると他の業務がストップしてしまうことも。 物流アウトソーシングを導入することで、限られた人数でも効率よく運営ができるようになり、結果的に売上アップや業務の質向上にもつながります。 3. 商品数やSKUが多い企業 アパレルや雑貨など、サイズ違いや色違いなどバリエーションの多い商品を扱っている企業は、自社倉庫だとピッキングミスが増えがちです。在庫管理も複雑になり、「あるはずの商品が見つからない」「誤出荷でクレームが入る」といったトラブルも発生します。 WMS(倉庫管理システム)やバーコードスキャンを使ったプロの現場に任せることで、ミスが激減し、在庫のズレも解消されます。 4. 今後の成長を見越している企業 「今はまだ注文が少ないけど、半年後には売上を倍にしたい」というような、成長志向のある企業にもおすすめです。最初からアウトソーシングの仕組みを整えておけば、売上が伸びても無理なく対応できる体制が整い、安定した成長が可能になります。 社内での人員拡充や倉庫移転の必要もなく、スモールスタートからスムーズにスケールアップできるのが物流アウトソーシングの大きな魅力です。 ♦︎どんな企業に向いている?チェック表 状況企業の特徴向いている理由出荷件数が増えてきた月300件以上の出荷がある社内の作業負担を軽減できる少人数で運営しているスタッフ1〜2名で兼任している出荷業務を切り離して効率化できるSKUが多い色・サイズ違いなどのバリエーションが多いピッキングミス・在庫ズレを防げる成長を目指している注文数・商品数が増える予定がある拡張性のある体制を先に構築できる出荷作業が煩雑梱包・伝票・資材手配が手間になっている外注化することでコア業務に集中できる まとめ 物流アウトソーシングが向いている企業には、「忙しすぎる」「人が足りない」「今後伸ばしたい」という共通点があります。逆に言えば、まだ1日数件の注文で、社内で余裕を持って対応できている企業には、必ずしも必要とは限りません。 重要なのは、「今の状態」と「これからの目標」を照らし合わせて判断することです。将来の成長を妨げる要因にならないよう、早めに体制を見直しておくことが、持続的なビジネス成功のカギになるでしょう。 ◾️導入するとどう変わる?業務のビフォーアフターで解説 物流アウトソーシングを導入すると、「ただ楽になる」だけではなく、現場の働き方そのものが大きく変化します。ここでは、導入前と導入後で、具体的にどんな変化があるのかをわかりやすく紹介します。 出荷作業の流れがスムーズになる これまで自社内で対応していた場合、出荷のたびに在庫確認→ピッキング→梱包→伝票作成→集荷依頼という工程を、限られた人手でこなさなければなりませんでした。忙しい時期には、残業や発送遅れも発生していたかもしれません。 アウトソーシング導入後は、この一連の作業を物流会社が代行。しかも、システムで注文と連携しているため、人の手を介さず出荷作業が始まる仕組みが整います。これにより、作業スピードは格段にアップ。スタッフは出荷の段取りから解放されます。 担当スタッフの役割が変わる 導入前は、担当者が商品の確認から梱包、送り状の発行、クレーム対応までを1人で対応していたケースもあるでしょう。業務が多岐にわたるため、常に作業に追われ、「本当に必要な業務に集中できない」状況に陥っていたはずです。 導入後は、物流業務が自動化・外注化されることで、担当者は顧客対応や商品ページの改善、販促企画など“売上を伸ばすための仕事”にシフトできます。 ミスやトラブルが起きにくくなる 手作業中心だった頃には、出荷ミスや送り状の貼り間違い、二重発送など、小さなトラブルが積み重なりやすい状況にありました。 物流会社の現場ではWMS(倉庫管理システム)やバーコードによる管理体制が整っており、作業の正確性が飛躍的に向上します。その結果、クレーム件数が減り、レビュー評価が安定するといった変化も見られるようになります。 ♦︎業務フローのビフォーアフターまとめ 項目アウトソーシング前アウトソーシング後出荷作業毎回スタッフが手動で対応自動連携+物流会社が一括処理担当者の業務梱包・伝票・集荷手配などで毎日バタバタ顧客対応や企画などに集中できる発送ミス手作業中心で起きやすいWMSやバーコードでミス激減時間の使い方作業中心、戦略業務に手が回らない売上に直結する業務に注力可能顧客満足度発送遅れやミスで評価に影響早く正確に届き、評価も安定 まとめ:仕事の“質”が変わる 物流アウトソーシングの導入によって、単なる業務の外注ではなく、社内の業務の質・働き方・顧客対応のレベルそのものがアップデートされます。 「手間が減る」だけではなく、「本来やるべき仕事に集中できる環境が整う」 これが、導入後の本当の変化です。 ◾️物流アウトソーシングを成功させるために大事なこと 物流アウトソーシングはとても便利な仕組みですが、「任せたけど思ったようにいかなかった…」というケースもゼロではありません。うまく活用するには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。 ここでは、物流アウトソーシングを成功させるための実践的なコツをご紹介します。 1. 「丸投げ」ではなく「連携」する姿勢が大切 アウトソーシングというと「すべて任せられる」というイメージがありますが、最初から完全にお任せするとうまくいかないことも。自社の商品や顧客層を一番理解しているのは、自社の担当者です。 たとえば: 壊れやすい商品はどんな緩衝材が最適か? 人気商品はどの順番で出荷するべきか? こうした情報を物流パートナーとしっかり共有し、一緒に仕組みを作っていく意識が重要です。 2. 情報の整理とマニュアル整備をしておく 物流現場では、「どう梱包するか」「どのラベルを貼るか」「同梱物は何か」など細かい判断が日常的に発生します。これを毎回メールや口頭で伝えるのではなく、あらかじめルール化・マニュアル化しておくことで、作業のばらつきやミスを防ぐことができます。 おすすめは以下のような内容を文書にしておくこと: 商品別の梱包方法 出荷ルール(納期や締切時間など) 同梱物や販促物のパターン ラッピング・のし対応の基準 「誰が見てもわかる」状態にしておけば、新しいスタッフでもすぐに現場対応が可能になります。 3. トラブル対応のフローを共有しておく 物流現場では、破損・返品・発送遅延など、どうしてもトラブルは起こり得ます。重要なのは、「トラブルが起きたとき、どう対応するか」が決まっているかどうかです。 事前に以下のようなフローを決めて共有しておきましょう: 誤出荷が起きた場合の対応 返品された商品の扱い方(再販可/廃棄) 発送遅延が発生したときの連絡体制 こうした「事前の合意」があるだけで、トラブル時の対応スピードやお客様対応の質が大きく変わります。 4. 定期的な振り返りと改善の時間を設ける 一度委託を始めたらそのまま…というのではなく、定期的なレビューやミーティングを行うことが成功のカギです。 たとえば: 月に一度の出荷状況レビュー クレーム件数や出荷ミスの共有 改善提案や新しい取り組みの相談 物流パートナーを「ただの外注先」と捉えるのではなく、自社と一緒に成長するチームメンバーとして扱うことが、長くうまく続けるコツです。 ♦︎成功のためのチェックリスト ポイント内容の要点成功につながる理由丸投げしない姿勢梱包・出荷ルールは一緒に考える現場との認識ずれを防げる情報を整理してルール化マニュアル・手順書を用意するミスの減少・教育コストの削減トラブル時の対応フローを明確にしておく誤出荷・返品時の対応基準を事前に決める顧客対応のスピード・品質が上がる定期的に振り返りをする出荷実績やクレーム内容を共有・改善するパートナーとの関係が長期的に良好に保てる 物流アウトソーシングをうまく活用するために必要なのは、「任せきり」ではなく「一緒に作る」意識です。 ルールを整備し、情報を共有し、改善しながら進めることで、物流は“ただの作業”から、“ブランドの信頼を支える力”へと進化します。 こうした取り組みを続けることで、アウトソーシングは単なる「業務委託」ではなく、ビジネスを共に育てるためのパートナー戦略として、真価を発揮するようになります。 ◾️神谷商店の物流アウトソーシングでできること・強み 物流アウトソーシングを検討する際、「どこに頼むか」はとても大切なポイントです。私たち神谷商店は、長年の現場経験と柔軟な対応力を活かし、お客様の事業フェーズや悩みに寄り添った物流支援を行っています。 ここでは、神谷商店が提供できる具体的なサポートと、他社にはない強みをご紹介します。 小規模からでもスタートできる柔軟な体制 私たちの物流支援は、「月に数十件」からのスタートも大歓迎。最初は小ロット、徐々に件数が増えてもそのままスムーズに対応可能です。スモールスタートから成長まで、一貫して支えるのが私たちの役割です。 幅広い対応力と個別カスタマイズ 出荷作業にとどまらず、 販促物の同梱 ギフトラッピング・熨斗(のし)対応 返品商品の再検品・再商品化 といった細かなご要望にも一社一社ごとに柔軟にカスタマイズ対応しています。 「こんなことも頼める?」というご相談、大歓迎です。 現場主導の検品・出荷オペレーション 神谷商店では、物流現場で実際に手を動かすスタッフが中心となって運用改善を重ねています。机上のシステム設計だけでなく、“現場で本当に使いやすい”仕組みを追求。これにより、出荷ミスの低減・在庫ズレの解消など、数多くのECショップ様から信頼をいただいています。 顧客満足を高める梱包品質 「届いたときの印象」までがネットショップの品質だと、私たちは考えます。そのため、丁寧で整った梱包、商品に合わせた緩衝材の選定、スピーディーな出荷を徹底しています。 レビューやリピートにつながる、そんな“目に見えない価値”を物流からつくっていきます。 柔軟性と相談しやすさが強み そして何よりの強みは、「小回りがきく」「気軽に相談できる」こと。 キャンペーンにあわせた特別対応 急な商品変更や納品の遅れ 月ごとの出荷数のばらつき こうした“予定外”にも柔軟に対応できるのが、中小物流事業者としての神谷商店の魅力です。システムでは解決できない、人の対応力が私たちの誇りです。 ♦︎神谷商店は、成長に寄り添う物流パートナー 物流アウトソーシングは、「任せて終わり」ではなく、「一緒に育てていくパートナーシップ」です。神谷商店は、ただ荷物を出すだけでなく、お客様と一緒に課題を見つけ、改善し、成長を支えることを目指しています。 ネットショップの立ち上げから、拡大フェーズ、繁忙期の対応まで、どんな場面でも“ちょうどいい物流”を、あなたの隣で支えます。 まとめ:物流アウトソーシングはビジネス成長の土台に ネットショップや小売ビジネスを運営していく中で、 「商品を売る」ことと同じくらい大切なのが、「商品を正しく、早く、お客様に届けること」です。 その重要な役割を担うのが、物流アウトソーシングです。 出荷作業や在庫管理といった業務を外部に委託することで、 本来自分たちがやるべき商品開発や販売戦略に集中できるようになります。 ミスも減り、お客様の満足度も向上し、レビュー評価やリピート購入にも好影響が生まれます。 とくに、注文が増えてきたタイミング、 人手が足りずに日々バタバタしている状況、 これから大きく事業を伸ばしていきたいと考えているフェーズ―― そんなときに、物流のプロと一緒に仕組みを整えることは、未来への安心と成長のための土台づくりになります。 そして、神谷商店のような柔軟で相談しやすい物流パートナーがいれば、 “倉庫”ではなく“チームの一員”として、あなたのビジネスを支えてくれる存在になれるはずです。 アウトソーシングは、ただの外注ではなく、「一緒に走ってくれる力」――。 あなたのブランドがもっと強く、もっと遠くへ届くために、物流から支えていきます。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓
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2025.08.6
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検品とは?物流ミスを防ぐために知っておきたい基本と流れ
CONTENTS ・検品って何?簡単に説明します ・どうして検品が必要なの? ・どんな種類の検品があるの? ・検品で良くあるトラブルとその防ぎ方 ・神谷商店の検品体制と強み ・まとめ:ミスゼロに近づく物流を目指して 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 ◾️検品ってなに?かんたんに説明します 「検品(けんぴん)」とは、届いた商品や出荷前の商品が、きちんと正しいものかどうかを確認する作業のことです。たとえば、商品にキズがないか、数が合っているか、色やサイズが間違っていないかなどをチェックします。 EC通販や物流の現場では、毎日のように多くの商品が行き来しています。そんな中で、「ちゃんとした商品を、正しく届ける」ためには、この検品作業がとても大切なのです。 特にネットショップでは、実物を見ずに商品を注文するため、「届いたものが思った通りかどうか」=お客様の満足度に直結します。だからこそ、出荷前にしっかりと商品をチェックする「検品」は、信頼されるショップ運営に欠かせない工程なのです。 また、検品には「入荷時の検品」と「出荷前の検品」の2つのタイミングがあり、どちらもミスや不良を防ぐ大切なステップです。 ♦︎検品でチェックすること一覧(基本) チェック項目内容なぜ大切?商品の種類注文通りの品番・カラー・サイズか確認間違った商品を送らないため数量注文数と実際の数が一致しているか確認数が合わないとクレームに外観の状態キズ・汚れ・破損がないかチェック初期不良を防ぐためラベル・タグ表示が正しいか、ずれていないか情報間違いは返品の原因に動作確認(必要な場合)家電・雑貨など、簡単な動作確認を実施初期不良品の早期発見 検品は一見シンプルな作業に見えますが、お客様の満足やリピート購入につながる「品質チェックの最後の砦」です。特にEC物流では、スピードと正確さが求められるため、丁寧かつスムーズな検品体制が求められます。 ◾️どうして検品が大事なの? 検品がなぜ大切かというと、お客様に正しい商品を届けるための“最後の砦”だからです。どれだけ丁寧に在庫を管理していても、人の手で商品を扱う以上、ミスや不良品の混入はゼロにできません。それを防ぐために、検品の工程が必要になります。 たとえば―― 注文とちがうサイズの服が届いた 傷のついた商品がそのまま届いた 2個頼んだのに1個しか入っていなかった このようなトラブルは、すべて検品の不足が原因で起こることが多いのです。しかも一度ミスが起きてしまうと、お客様の信頼は一気に下がってしまうことも。 さらに、返品・再送などの手間が発生すれば、時間・人件費・送料といったコスト面の損失にもつながります。 ♦︎検品をしないと起こるトラブルとその影響 起こるトラブル検品で防げる内容店舗への影響サイズや色の違い注文内容と現物の照合クレーム増、再送の手間数量ミス入庫・出荷数のダブルチェック追加送料の発生、在庫ズレキズや汚れの見逃し外観チェック初期不良で返品対応が必要ラベル間違いタグ・バーコード確認誤出荷による信頼低下封入漏れ(ノベルティなど)同梱物チェック販促効果の損失、再送発生 EC通販は「顔の見えない取引」だからこそ、検品で“信頼”をつくることがとても大切です。たった1回のミスが「もうこの店では買わない」という結果になってしまうこともあります。 だからこそ、どんなに急いでいても、“確認の目”を怠らない体制づくりがショップの品質を決めるのです。 ◾️どんな種類の検品があるの? ひとくちに「検品」といっても、そのタイミングや目的によって種類が分かれます。EC物流では、どの段階でどんな検品を行うかによって、ミスやトラブルの防ぎ方が変わってくるのです。 ここでは、代表的な検品の種類を紹介します。 1. 入荷時検品(にゅうかじけんぴん) 仕入れ先やメーカーから届いた商品を、受け取ったときにチェックする工程です。 数量は合っているか? 商品に破損や汚れはないか? 指定された商品が正しく届いているか? このタイミングで不良品や誤納品に気づければ、出荷後のクレームを防げます。 2. 出荷前検品(しゅっかまえけんぴん) お客様に商品を送る直前、ピッキングや梱包後に行うチェックです。 注文内容と一致しているか? 伝票や送り先は正しいか? 同梱物(ノベルティ・チラシなど)は入っているか? 最後の確認ポイントなので、1つのミスも見逃せません。 3. ロット検品・抜き取り検品 すべての商品を1点ずつ見るのが難しい場合は、ロット単位で数点を抜き取って確認する方式もあります。 とくに大量ロットや低単価商品などでは、この方法がコストパフォーマンスに優れています。 ♦︎主な検品の種類まとめ表 検品の種類タイミングチェック内容特徴・目的入荷時検品商品が届いたとき数量、外装の状態、品番違いなど仕入れミスや破損品を早期発見できる出荷前検品発送する直前注文内容との一致、ラベル・同梱物など顧客への誤出荷や満足度低下を防ぐロット検品ロットごとに一部を抽出外観・規格・不良率大量商品における効率的な品質チェック EC物流では、商品が入る時と出る時の「ダブルチェック」がとても重要です。とくに出荷前検品は、「最後のストッパー」として、お客様の手に届く品質を守る役割を果たします。 ◾️検品でよくあるトラブルとその防ぎ方 どんなに丁寧に作業をしていても、ヒューマンエラーや見落としはつきものです。特に検品は、商品の品質やお客様の信頼に直結する工程なので、小さなミスが大きなクレームにつながることも。 ここでは、EC物流で実際によくある検品トラブルと、その対策方法をまとめてみましょう。 よくある検品トラブル ① ラベル違い・品番間違い 商品に貼られたラベルと中身が合っていない、品番が似ていて間違えてしまう…というケースは意外と多く発生します。 原因: 人の目視だけに頼っている 類似品(色違い・サイズ違い)が並んでいる 防ぎ方: バーコード照合を必ず通す 棚ごとに「仕切り」や「色分け」などの工夫をする よくある検品トラブル ② 数量ミス 注文数と出荷数が一致していないトラブル。多かったり、逆に足りなかったりするとクレームや返品の手間が発生します。 原因: ピッキング時の確認不足 同じ商品が複数種類の棚にある 防ぎ方: ハンディ端末で「1点ごとに読み取る」運用 出荷前にWチェック(2人体制)を導入 よくある検品トラブル ③ キズ・汚れ・破損 外装にキズや汚れがあったまま出荷してしまい、「新品なのに汚れてた!」というクレームになるケースも。 原因: 入庫時検品が甘い 保管時の取り扱いが雑 梱包の際の衝撃や圧迫 防ぎ方: 入庫検品の基準を明確化(写真付きマニュアルなど) 保管ルール(段積み禁止・取り扱い注意)を徹底 クッション材・資材の見直し ♦︎トラブルと対策まとめ表 トラブル例よくある原因防ぎ方の工夫ラベル違い類似商品が近くにある、目視ミスバーコード読み取り/棚の工夫数量違いピッキング時の確認不足ハンディ端末/Wチェック導入キズ・汚れ・破損入庫検品の甘さ/保管・梱包のミス基準マニュアル化/保管方法/資材見直し 検品ミスは、「人がやるからしょうがない」で済ませてしまうと、お客様の信頼を損ねるきっかけになってしまいます。だからこそ、“しくみ”と“確認のクセ”を作っておくことが大切なんです。 ◾️神谷商店の検品体制と強み 神谷商店では、「検品は品質保証のスタート地点」と考えています。お客様の手元に“安心”を届けるために、私たちは細かいところまで気を配った検品体制を整えています。 以下に、私たちが実際に現場で大切にしているポイントをご紹介します。 入庫から出荷まで、すべてに目を光らせる 神谷商店の検品は、「入庫時」「保管中」「出荷前」の3ステージに分けて行われます。 入庫時検品:商品の数・外装・ラベルの確認を一つひとつ丁寧に 保管中チェック:異なる商品が混ざらないよう、ロケーション管理を徹底 出荷前検品:バーコード照合と人の目によるダブルチェックで最終確認 この3段階体制により、ミスの入り込むスキを極力減らしています。 教育されたスタッフによる目視とシステムのWチェック システムに任せきりにせず、スタッフ一人ひとりが「目と手と心」を使って確認をしています。倉庫内には「検品マニュアル」や「チェックリスト」を常備し、新人でもすぐに対応できる体制を整備。 また、WMS(倉庫管理システム)とハンディ端末によるバーコード検品で、「人」と「機械」のダブルチェックが可能になっています。 柔軟な対応ができるのも、神谷商店の強みです 私たちは、“こうしてほしい”という細かなご要望にも柔軟に対応しています。 ギフト仕様やラッピングが必要な商品 ショップごとに異なる検品基準 イレギュラーな検品作業(ノベルティの封入、商品の同梱など) お客様ごとに検品基準をすり合わせ、「現場でちゃんと対応できる仕組み」を一緒に作るのが神谷商店スタイルです。 ♦︎神谷商店の検品体制まとめ表 ポイント内容効果3段階の検品体制入庫・保管中・出荷前の全てでチェックミスの入り込む余地を最小限にできるWチェック(人×システム)バーコードと目視をセットで実施出荷ミスや数量違いを防げる教育されたスタッフ体制チェックリストや検品マニュアルで新人も安心誰でも安定した品質を保てる柔軟な対応力お客様ごとの検品要望に応じてカスタマイズ対応独自ブランドや細かいニーズにも対応可能 神谷商店では、ただ「チェックする」だけの検品ではなく、“お客様の安心につながる検品”を大切にしています。これからも現場の声を聞きながら、より丁寧でミスのない物流体制を追求していきます。 まとめ:ミスゼロに近づく物流を目指して 検品は、物流の中で“地味だけど一番大事な仕事”といっても過言ではありません。荷物を正しく届けるための最後の砦――それが検品の役割です。 たとえどんなに立派な商品でも、間違った数で届いたり、キズがついていたり、別の人の注文と入れ替わってしまえば、お客様の信頼は一瞬で失われてしまいます。そんなミスを防ぎ、お客様に「ちゃんとしてる会社だな」と感じてもらうために、検品は必要不可欠な工程なのです。 とくにECの現場では、1日に何十件、何百件と出荷がある中で、すべての商品を正確にチェックするのはとても大変。だからこそ、神谷商店のように「仕組み」と「人の目」の両方を使って丁寧に検品する体制が求められます。 さらに、ブランドごとの対応や、販促物の同梱、返品の判断まで含めて柔軟に動ける検品体制があることで、ネットショップの運営者さんは安心して本業に集中することができます。 検品は「確認する」だけの仕事ではありません。それは、商品を通じてお客様とつながる「信頼をつくる仕事」でもあります。検品をおろそかにせず、ひとつひとつの工程に心を込める――それが、ミスゼロに近づく物流の第一歩です。 神谷商店は、これからもそんな想いを大切にしながら、お客様とエンドユーザーの「満足」と「信頼」をつなぐお手伝いをしていきます。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.03.14
| 梱包業
梱包作業とは?梱包の基本や定義とその種類を解説
物流や製造業において、「梱包」は単なる荷造りではなく、輸送中の製品を保護し、安全に届けるための重要なプロセスです。適切な梱包を施さなければ、輸送中の破損や品質劣化につながり、企業の信頼を損なうリスクもあります。 梱包にはさまざまな種類があり、精密機器・食品・医薬品・工業部品など、製品の特性や輸送環境に応じた適切な梱包方法を選択することが求められます。また、最近では環境配慮型のエコ梱包や物流の効率化を目的とした省資源梱包も注目されています。 本記事では、梱包の定義・基本的な流れ・種類・適切な業者の選び方について詳しく解説し、物流の最適化に向けたヒントをお届けします。コスト削減・輸送リスクの低減・環境負荷の軽減を実現するために、最適な梱包方法を見直してみませんか? CONTENTS 梱包とは? 梱包の定義 梱包の基本と注意する点 梱包と包装の違い 梱包に付随する作業 梱包の種類 適切な梱包業者の選び方 梱包作業まとめ ■梱包とは? 梱包作業は、物流業界や製造業をはじめ、さまざまな業種で欠かせない重要な業務です。製品を安全に輸送し、破損や汚損を防ぐためには、適切な梱包が必要不可欠です。 一口に「梱包」といっても、その対象となる製品や作業内容は多岐にわたります。例えば、食品、精密機器、医薬品、工業部品など、それぞれの製品によって求められる梱包技術や使用する資材は大きく異なります。特に、壊れやすい製品や高価な商品の場合、クッション材を活用した衝撃吸収対策や、防水・防湿処理を施すなど、より高度な梱包技術が求められます。 また、輸送手段や輸出入の有無によっても、適切な梱包方法は変わります。たとえば、国際輸送では、輸送中の振動や気候の変化に耐えうる強度が求められるため、木製梱包材を使用するケースが一般的です。 しかし、一部の国では木材梱包材に対し「燻蒸処理」が義務付けられているなど、輸出入の際には各国の規制を考慮する必要があります。 このように、梱包は単なる荷造りではなく、製品を守り、安全かつ効率的に届けるための重要なプロセスです。製品特性や輸送環境を考慮し、最適な梱包方法を選択することが、物流の効率化とコスト削減につながります。 ■梱包の定義 一般的に、「梱包」とは、製品をダンボールや木箱などに詰め、配送可能な状態にすることを指します。ただし、単に製品を箱に詰めるだけではなく、輸送中に発生する衝撃や湿気などから製品を保護し、最適な状態で届けることが求められます。 また、梱包は輸送効率や保管のしやすさにも関わるため、製品特性や物流の流れを考慮した設計が重要です。特にBtoB(企業間取引)においては、梱包の品質が取引の信頼性にも直結するため、適切な梱包基準を満たすことが求められます。 ◗梱包の主な要素とその役割 要素説明具体例・活用法保護輸送中の衝撃や振動、水濡れなどから製品を守るクッション材(プチプチ、発泡スチロール)、防水フィルム、防湿包装固定製品が輸送中に動かないように安定させる仕切り付きダンボール、ストレッチフィルム、結束バンド識別配送先や内容物を明確にし、仕分けを容易にする配送ラベル、バーコード、QRコード積載効率トラックや倉庫での収納効率を高めるパレット梱包、規格化されたコンテナ、スタッキング(積み重ね可能な設計)環境対応エコ素材の活用やリサイクル可能な資材の採用再生紙ダンボール、生分解性フィルム、リターナブルボックス ■梱包の基本と注意する点 1. 梱包作業の基本的な流れ 適切な梱包を行うためには、以下の5つのステップを正しく実施することが重要です。各ステップに、使用する梱包資材やポイントを整理しました。 ステップ 内容使用する資材・ポイント① 製品の検品製品に破損や汚れがないかチェックし、適切な状態であることを確認目視検査、チェックリスト、スキャナー② 梱包材の選定製品の特性や輸送環境に適した梱包材を選ぶダンボール、木箱、スチールケース、緩衝材③ 商品の保護・固定衝撃を防ぐため、適切な緩衝材や固定方法を採用気泡緩衝材、発泡スチロール、ストレッチフィルム④ 封止とラベル貼付配送伝票や注意喚起ラベルを貼り、正しく管理バーコードラベル、「ワレモノ注意」シール⑤ 出荷・配送準備配送方法に応じた仕分けを行い、適切な形で保管・輸送パレット積み、結束バンド、仕分けシステム 2. 梱包時の注意点 適切な梱包を行わないと、輸送中の破損・紛失のリスクが高まるため、以下のポイントに注意が必要です。 注意点 詳細 対策例破損防止製品に応じた緩衝材を使用し、衝撃を吸収する発泡スチロール、エアクッション、フォームインプレース輸送環境の考慮温度変化や湿気対策を施し、品質を維持する防湿包装、耐水加工のダンボール固定の徹底製品が輸送中に動かないよう、適切に固定するパレット積み、ストレッチフィルム、結束バンド過剰包装の回避不要な梱包を減らし、コスト削減・環境負荷軽減軽量化資材の活用、エコ梱包開封のしやすさ受取先でスムーズに開封できる工夫を施す切り取り線付きパッケージ、再利用可能な梱包材 特にBtoBにおける物流では、納品先ごとの梱包基準に適合しない場合、返品や受け入れ拒否のリスクが発生するため、事前に基準を確認することが重要です。 ■梱包と包装の違い 「梱包」と「包装」は混同されがちですが、物流の観点では明確に異なる概念です。 用語 定義 具体例 梱包輸送を目的として物品を保護する作業ダンボール梱包、木箱梱包、スチールケース梱包 包装物品の価値を維持し、保管や使用を考慮した包む技術や状態商品パッケージ、ギフト包装、ブランディング用外装 ◗ポイント BtoB向けの物流では、輸送中の安全性を確保することが主な目的となるため、「梱包」が特に重要 BtoCでは商品のブランディングや販売促進のため、「包装」にこだわるケースが多い ■梱包に付随する作業 梱包作業には、商品の安全性を確保し、スムーズな出荷を行うための関連作業が含まれます。これらの作業が適切に実施されることで、物流全体の効率が向上し、誤配送や破損のリスクが低減します。 1. 検品作業 ●目的 ▶誤出荷や不良品の発送を防ぎ、品質を維持すること 製品に破損や汚れがないかをチェックし、顧客への信頼性を高める 伝票との照合を行い、正確な出荷を保証する ◗作業内容 作業項目 内容使用する機材・ポイント破損・汚れチェック商品の外観を確認し、傷や汚れがないかをチェック目視確認、検品リスト、LED照明を活用数量・品番の確認注文書と製品の品番・数量が一致しているか確認バーコードスキャン、ハンディターミナル伝票との照合注文内容と照らし合わせ、間違いがないか最終確認物流管理システム(WMS)、ピッキングリスト ▶効率化のポイント AI画像認識システムを導入すると、破損や汚れを自動検出できる スキャナーを活用することで、人的ミスを削減し、作業時間を短縮 2. 仕分け作業・シール貼り ●目的 ▶ 配送先ごとに適切な分類を行い、誤配送を防ぐ 地域別・顧客別に仕分けすることで、配送効率を向上 バーコードや配送伝票を活用し、出荷ミスを削減 ◗作業内容 作業項目 内容使用する機材・ポイント配送先ごとの分類地域や顧客別に商品を仕分け自動仕分けシステム、コンベアラベル・バーコード貼付出荷伝票や配送用ラベルを商品に貼るハンドラベラー、バーコードプリンター整合性チェック貼られたラベルの情報が正しいか確認スキャナー、WMS(倉庫管理システム) ▶効率化のポイント 自動仕分けシステムを導入すると、大量の荷物を瞬時に分類可能 バーコードをスキャンすることで、貼付ミスを防ぐ 3. ピッキング作業 ●目的 ▶ 正しい商品を迅速に取り出し、梱包・出荷作業の効率を高める 適切な数量と種類を迅速に確保し、出荷ミスを防ぐ スピードと正確性が求められるため、デジタル機器を活用する ◗作業内容 作業項目内容使用する機材・ポイント注文に応じたピッキング倉庫内の指定エリアから、商品を取り出すハンディターミナル、ピッキングリスト適切な数量・種類の確認注文書と商品が一致しているか最終確認バーコードスキャン、棚番管理スピードと正確性の向上効率的にピッキングを行い、作業時間を短縮デジタルピッキングシステム(DPS)、音声ガイドピッキング ▶効率化のポイント デジタルピッキングシステム(DPS)活用し、作業ミスを削減 ピッキングの流れ(注文→ピッキング→梱包エリアへ移動) ハンディスキャナーを使用したピッキング ▶梱包に付随する作業(検品・仕分け・ピッキング)は、物流全体の精度と効率を大きく左右する要素です。 ●重要ポイント ・ 誤配送や不良品の発送を防ぐために、検品作業を徹底・ 仕分け・シール貼りの精度を向上させ、誤配送リスクを低減・ ピッキング作業のスピードと正確性を向上させ、物流効率を最大化 今後、自動化技術の導入やデジタルツールの活用が進むことで、さらに精度の高い物流体制が求められます。 ■梱包の種類(詳細解説) 梱包にはさまざまな種類があり、製品の特性や輸送環境に応じた最適な方法を選択することが重要です。以下では、主な梱包の種類を詳しく解説し、それぞれの特徴・適用例・メリットとデメリットを整理しました。 1. 梱包の種類一覧(表形式) 梱包方法特徴適用例メリットデメリットダンボール梱包軽量で扱いやすく、コストが安い小型家電、食品、消耗品軽量、加工しやすい、リサイクル可能水濡れ・湿気に弱い、長期間の積み重ねで強度低下木製梱包 (普通木箱)高強度で重量物や輸出向けに適用精密機器、工業部品、医療機器高強度、輸送時の保護性が高いコストが高い、重くなりがちスチール梱包耐久性が高く、大型・重量物の輸送に適用建設機械、重量産業機器高強度、耐候性に優れるコストが高い、リサイクルしにくいパレット梱包パレット上に商品を積み、固定して輸送飲料、食品、アパレル、工業部品保管や搬送が容易、大量輸送に向いている固定が不十分だと荷崩れしやすいスキッド梱包木箱を使わず、製品を腰下で固定コンテナ輸送、大型機械、建設資材コスト削減、簡単な固定が可能防護力が低く、輸送時の損傷リスクがある緩衝梱包衝撃や振動を吸収し、製品を保護精密機器、電子部品、ガラス製品衝撃から保護、割れやすい製品に適用過剰使用するとコスト増バリア梱包防湿・防錆処理を施した密封梱包金属製品、医薬品、電子部品湿気やサビから製品を保護密封作業が必要、コストがかかる 2. 各梱包方法の詳細解説 より具体的に、各梱包方法の活用ポイントや使用する梱包材を解説します。 ◗ダンボール梱包 ▶特徴 軽量で取り扱いやすいため、BtoB・BtoCのあらゆる業種で使用される 梱包コストが比較的安く、リサイクルしやすい ●適用例 小型家電・日用品・消耗品・食品・軽量商品 ● 使用する梱包材 シングル・ダブル・トリプルウォールダンボール(強度別)、緩衝材(エアキャップ・紙緩衝材) ●注意点 湿気や水濡れに弱いため、輸送環境によっては防水処理が必要 強度の限界があるため、重量物には不向き ◗木製梱包(普通木箱) ▶特徴 1.5t以下の重量物や輸出梱包に適している 国内用は**「すかし板張り」、輸出用は「密閉板張り」**が多い ▶適用例精密機器、工業用パーツ、大型部品、輸出製品 ▶使用する梱包材合板・杉板・強化木材、耐湿加工材、補強金具 ●注意点 コストが高めであり、重量が増してしまう 輸出用の場合、燻蒸処理が必要(輸出国の規制に注意) ◗スチール梱包 ▶特徴 高強度で、大型・重量物の輸送に最適 環境条件(湿気・衝撃)に強く、長距離輸送に向いている ▶適用例建設機械、重量産業機器、特殊装置 ▶使用する梱包材 スチールフレーム・メッシュスチールパレット・耐衝撃ゴム材 ●注意点 リサイクルが難しく、コストが高い 微調整が難しく、都度設計が必要 ◗パレット梱包 ▶特徴 パレットに商品を積み、ラップやバンドで固定する方法 大量輸送に適し、フォークリフトを使って搬送できる ▶適用例飲料、食品、アパレル、倉庫内搬送用 ▶使用する梱包材木製パレット・プラスチックパレット・ストレッチフィルム・PPバンド ●注意点 固定が不十分だと荷崩れしやすいため、適切なバンドやフィルムで固定する必要がある ◗スキッド梱包 ▶特徴 製品を直接固定するため、コスト削減が可能 コンテナ輸送と相性が良い ▶適用例大型機械、建設資材、鉄鋼製品 ▶使用する梱包材スキッドベース(木製・スチール製)・バンド固定・滑り止め材 ●注意点 外装なしのため、衝撃や湿気に弱い ◗緩衝梱包 ▶特徴 衝撃や振動を吸収し、精密機器の破損を防ぐ 過剰使用するとコスト増になる ▶適用例精密機器、電子部品、ガラス製品 ▶使用する梱包材エアキャップ・発泡スチロール・フォーム緩衝材 ●注意点 環境負荷が高いため、リサイクル可能な素材を選ぶ ◗バリア梱包 ▶特徴 湿気・サビ対策が必要な製品向けの特殊梱包 海外輸送や長期保管向け ▶適用例金属部品、医薬品、電子機器 ▶使用する梱包材アルミ蒸着バリア材・シリカゲル乾燥剤・真空包装機 ●注意点 密封作業が必要なため、手間がかかる 適切な梱包方法を選ぶことで、輸送コスト削減・製品の安全性確保・環境配慮が可能になります。物流環境や製品特性を考慮し、最適な梱包を選択しましょう! ■適切な梱包業者の選び方 適切な梱包業者を選定することは、物流コストの削減、品質維持、輸送リスクの低減に直結します。特にBtoB向けの物流では、納品基準を満たさないと受け入れ拒否や返品のリスクがあるため、慎重な選定が求められます。 ◎適切な梱包業者を選ぶ5つのポイント 選定基準 詳細 チェックポイント対応可能な梱包種類自社の製品に適した梱包が可能か木製梱包・ダンボール梱包・緩衝梱包・バリア梱包 など対応範囲の確認輸送手段への対応国内輸送・海外輸送・特殊輸送(冷凍・防湿)に対応可能か国内・国際物流の対応可否、輸出向け梱包基準の適合性コストと品質のバランス適正なコストで高品質な梱包が提供できるか材料費・人件費・追加オプションの価格比較納期の厳守大量発注時の対応力、納期遵守の実績リードタイム、急ぎの注文対応可否環境対応SDGsやエコ梱包に配慮しているかリサイクル材の使用、再利用可能なパッケージの提供可否 ◎業者選定の具体的なステップ 適切な業者を選定するために、以下のプロセスを活用しましょう。 ◗自社の梱包ニーズを明確にする・どの製品を、どの梱包方法で、どこに輸送するのかを整理・特殊な対応(防湿、耐衝撃など)が必要かを確認 ◗候補となる業者の情報を収集する・業者の過去の実績や対応可能な梱包方法を調査・オンラインの口コミや他社の評判も参考にする ◗見積もりを取得し、コストと品質を比較する・価格だけでなく、材料の品質や耐久性、納期の柔軟性も考慮・試験的な小ロット発注を行い、実際の対応を評価する ◗サプライチェーン全体での相性を確認する・倉庫や配送業者との連携がスムーズにできるか・必要に応じて、一括で物流を委託できる業者を選択 ◗長期的な契約を視野に入れ、コスト削減を図る・継続的な取引を見越し、定期発注時の割引や優遇措置を交渉・今後の環境対応(SDGs)や物流トレンドへの適応力も確認 ◎適切な梱包業者を選ぶことで得られるメリット ◗ 輸送中の破損リスクを低減し、顧客満足度向上・適切な梱包によって、商品破損や返品対応のコストを削減 ◗ 物流コストを最適化し、業務効率を向上・過剰包装を防ぎ、適正な梱包設計を行うことで輸送コストを削減 ◗ 環境負荷を軽減し、企業のブランド価値向上・SDGs対応のエコ梱包を活用し、サステナビリティに貢献 ◗ 納品トラブルを防ぎ、取引先との信頼関係を強化・正確な梱包・納期厳守により、企業間取引の信頼を高める 適切な梱包方法と業者選定で物流の最適化を実現 梱包作業は、単なる荷造りではなく、輸送の安全性、物流コスト、環境負荷、取引先の信頼に大きく影響を与える重要なプロセスです。 ◎重要ポイントの総括 ◗ 製品特性に合った最適な梱包方法を選択する・軽量品には ダンボール梱包、重量物には 木製・スチール梱包 など適材適所で活用 ◗ 輸送環境を考慮し、破損・汚損を防ぐ・湿気が多い環境では バリア梱包 を採用、防湿・防錆対策を徹底 ◗ 物流全体の効率化を意識する・パレット梱包 で大量出荷の効率を向上、仕分け作業やシール貼りのミスを削減 ◗ 環境負荷を考慮した梱包を導入する・再生可能な梱包材 を活用し、SDGs対応の持続可能な物流へシフト ◗ 適切な梱包業者を選定し、物流品質を維持する・コストと品質のバランスを考慮し、信頼できる業者と長期契約を視野に入れる ◎未来の物流に向けた梱包の進化 物流のデジタル化が進む中、AIを活用した検品・仕分けシステムやリターナブル梱包(再利用可能なパッケージ)など、持続可能な梱包技術が注目されています。 これからの梱包作業は、「コスト削減 × 環境配慮 × 効率化」 を両立する方向に進化していくと思われます。 ■梱包作業まとめ その中で最適な梱包を信頼できる業者にアウトソーシングすることも考えてみてはいかがでしょうか? 【最適な梱包設計 × 信頼できる業者選定で、物流の未来を変える!】 企業の競争力を高める為にも、適切な梱包方法の選択と物流最適化は必須の課題です。株式会社神谷商店では、契約後も単なる取引関係にとどまらず、お客様のビジネスの成長と物流の最適化を支援するために、継続的なご提案を行ってまいります。 市場の変化や輸送環境の進化に対応し、より効率的でコストパフォーマンスの高い梱包方法や物流戦略をご提供できるよう、定期的なフィードバックと改善策のご提案を実施いたします。 お客様と共に歩みながら、持続的な価値を生み出すパートナーとして、長期的なサポートをお約束いたします。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2024.05.21
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流通加工の現場~箱物梱包編~
■はじめに 大型倉庫を持つ物流センターで、梱包から流通加工、さらには出荷代行まで幅広いサービスを展開。今回は、特に大型倉庫アウトソーシングとしてお客様のニーズに応じたダンボール箱物の梱包業務に焦点を当て、その工程を詳しく解説していきます。 特殊なサイズや重量物も含む大規模な梱包がどのように行われるか、5つのステップに分けてご紹介します。 1. 梱包前準備作業 2. 製品確認業務 3. 梱包用外箱作成 4. 荷の取り扱いについて 5. 製品梱包 6. まとめ 1.梱包前準備作業 梱包業や梱包業務代行を行う際は、最初に入念な準備が欠かせません。梱包作業に入る前に、お客様との打ち合わせを通じて、以下の内容を確認します。 ①梱包する製品のサイズと重量の確認 ②梱包資材の選定と調達 ③梱包方法や緩衝材の選択 ④梱包資材メーカーとの交渉 今回梱包する製品は、縦100cm、横250cm、高さ70cmで、重量はなんと約30kgです。通常の段ボールサイズが160サイズ※1程度ですので、今回の製品は非常に大きく、特に梱包業務としては高度な対応が求められます。大型製品や特殊サイズの製品の梱包には、多くの注意点があり、適切な梱包資材や方法を選ばなければなりません。 ※1 ダンボールの「160サイズ」とは、ダンボールや宅配便のサイズ規定において使われる基準の一つです。日本の宅配便(例: ヤマト運輸や日本郵便)では、縦・横・高さの3辺の合計が160cm以内の箱を「160サイズ」としています。 具体的な大きさの例としては、以下のような寸法が考えられます ・縦50cm × 横60cm × 高さ50cm = 160cm ・縦70cm × 横60cm × 高さ30cm = 160cm 当社では、基本的にお客様のニーズに基づき、最適な梱包資材を選定します。 これが梱包業代行の大きな強みです。梱包業務のプロフェッショナルである神谷商店では、適切な資材を用いることで、製品を安全に輸送できるような万全の準備を行います。 さらに、資材調達においてはコストの最適化も重視しており、資材メーカーとの交渉により、品質とコストのバランスを取ることが可能です。 神谷商店では、梱包業や梱包業代行として、さまざまな業種のお客様に対応しています。 2. 製品確認業務 次の工程は、製品の確認です。梱包前に行うこの確認作業は、梱包業務代行において極めて重要な役割を果たします。お客様から預かった製品に、キズやへこみ、その他の外的ダメージがないかを目視で確認します。さらに、製品仕様書(指示書)に基づいて、付属品の種類や数量を正確に確認します。 この確認作業は、単に製品の状態をチェックするだけではありません。不具合や不足が発見された場合、当社はお客様に速やかに報告し、問題を解決します。自社判断ではなく、常にお客様とコミュニケーションを取りながら進めることで、トラブルを未然に防ぎます。製品確認業務は梱包業代行の一環として、梱包の質を保つために欠かせない工程です。 3. 梱包用外箱作成 製品確認が完了したら、いよいよ梱包業の核心である外箱作成に進みます。神谷商店では、通常サイズの段ボールから特殊サイズまで、あらゆるタイプの梱包用外箱をメーカーと打合せを行いユーザーニーズに合った外箱を提案しています。 今回のような大型製品の場合、お客様との事前の打ち合わせに基づき、特別な段ボール箱を作成します。 ※強度、サイズ、耐水性など 梱包用の外箱は、下部、中段、蓋パーツといった3つのパーツで構成され、それぞれ慎重に組み立てられます。当社では、特に重量物や大型サイズの製品を扱う際には、2名体制での作業を行います。蛇足ではありますが、梱包業務だけではなくその後の保管まで考えると、フォークリフトの使用を考慮した外箱作成が求められます。 そうして作成された外箱に安全かつ効率的に梱包・荷役・保管が行えるように工夫することで、梱包だけではなくその先の業務の効率化という付加価値を創出しています。 つぎに、段ボール中段パーツの組み立てには、ダンボール用ビスを使用します。 ここでも慎重に位置を決め、間違いなくビス止めを行わなければなりません。 ビスの位置がずれてしまうと、外箱に不要な穴が開いてしまいます。 さらに外箱の見た目がわるくなったり、強度に問題が生じたりします。 こうした技術的なポイントにも梱包業のノウハウが生かされています。 4. 荷の取り扱いについて 製品の取り扱いも梱包業務の一環として、特別な注意が必要です。梱包する製品が大型で重量物の場合、単に人力で運ぶだけでなく、必要に応じてホイストクレーンを使って慎重に動かします。 今回の製品は約30kgの重量があるため、2名体制で作業を進めます。商材によって適切な人員配置をすることでコストメリットを生み出します。 そういった無駄の出ないようにすることも当社の技術や経験に基づいたノウハウによるものです。 そして製品を外箱に設置する際には、製品がキズつかないように緩衝材を使用します。緩衝材は製品の形状や性質に応じて選定され、外箱内部で製品がしっかりと固定されるように設置します。この工程は、製品の輸送中の安全性を確保するために非常に重要です。当社の梱包業代行では、製品の性質や輸送環境に応じた最適解をユーザーに提供します。 5. 製品梱包 いよいよ最終工程である製品梱包に進みます。梱包業では、この最後の工程が特に重要です。以下の手順に従い、確実な梱包が行われます 製品の最終確認 付属品の設置 緩衝材の設置 製品の固定 外観チェック 蓋パーツの設置 完成 最初に、製品にキズや不具合がないかを再度確認し、付属品を設置します。その後、緩衝材を適切に配置し、製品が外箱内部で動かないようしっかりと固定します。 これには、熟練したロープワークが必要です。当社の梱包業務代行では、作業者が厳格なロープワークの訓練を受けており、製品が安全に固定されるよう工夫されています。 最後に外箱の蓋パーツを設置し、PPバンドでしっかりと荷締めを行います。このとき、外箱が破れないように保護材を挟みながら作業します。こうした細かな配慮が、当社の梱包業の高品質なサービスを支えています。 6.まとめ 今回の解説では、特殊サイズの製品に対する梱包業務代行の具体的な流れをご紹介しました。当社の大型倉庫アウトソーシングでは、お客様のビジネスニーズに応じた柔軟な対応が可能です。梱包作業だけでなく、流通加工や出荷代行まで一貫して対応できるため、物流の課題解決に貢献します。 大型製品の梱包や特殊サイズの対応でお困りの方、また梱包作業をアウトソーシングしたい方は、ぜひ神谷商店にご相談ください。私たちは、梱包業のプロとして、お客様のビジネスを強力にサポートさせていただきます。
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