2025.08.8
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3PL物流委託の費用完全ガイド|コスト削減の秘訣と料金体系を徹底解説
3PL(サードパーティロジスティクス)の導入を検討している企業向けに、物流業務委託にかかる具体的な費用と料金体系について詳しく解説します。自社物流との比較やコスト削減のポイント、パッケージタイプとカスタマイズタイプの違いまで、実務に役立つ情報を網羅的にお届けします。
目次
■ 3PL導入が注目される理由
■ 物流業務で発生する主要コスト
〇 見直すべき3つの重要コスト
■ 3PL委託時の料金項目と相場
〇 基本的な料金項目
〇 追加費用が発生するケース
■ 3PLの料金体系比較
〇 パッケージタイプの特徴
〇 カスタマイズタイプの特徴
■ まとめ
■ 3PL導入が注目される理由
ECビジネスの急成長に伴い、物流業務の負担が急激に増加している企業が増えています。売上拡大と同時に、在庫管理、配送手配、品質管理など複雑な物流プロセスが企業の大きな課題となっているのが現状です。
こうした状況で注目されているのが3PLサービスです。物流専門企業に委託することで、物流センターの設備投資、トラックの調達、在庫管理スタッフの採用コストを大幅に削減できます。同時に、物流品質の向上も実現できるため、多くの企業が導入を検討しています。
■ 物流業務で発生する主要コスト
物流業務には様々なコストが発生し、その内訳を正確に把握することが効率的な運営の第一歩です。コストは大きく「社内物流コスト」と「支払物流コスト」に分類され、システム運用費、人件費、輸送費、倉庫賃料など多岐にわたります。
特に注意すべきは、単純な配送料だけでなく、物流に関わるすべての要素がコストとして計上される点です。人手不足の影響もあり、物流コスト比率は年々上昇傾向にあるため、定期的な見直しが重要になっています。
〇 見直すべき3つの重要コスト
物流コスト削減において特に効果的なのが、以下3つの要素の最適化です。
▶保管費の最適化
倉庫での商品保管には、想像以上のコストが発生しています。自社倉庫の場合は適正在庫の維持と維持費削減、外部倉庫利用の場合はサイズの適正化が重要です。必要以上に大きな倉庫を使用していることで、賃借料の無駄遣いと作業効率の低下を招くケースが多く見られます。
▶データ処理費の効率化
仕入管理や在庫管理の最適化により、データ処理コストを大幅に圧縮できます。WMS(倉庫管理システム)やハンディターミナルなどのマテハン機器導入により、ヒューマンエラーを最小化し、作業精度向上も同時に実現可能です。
▶人件費の変動費化
自社雇用の場合、人件費は固定費となり、閑散期でも削減困難です。注文量に大きな波がある業種では、外注により変動費化することで、大幅なコスト削減が期待できます。また、採用や教育にかかるコストも削減対象として重要な要素です。
■ 3PL委託時の料金項目と相場
3PL委託時には複数の料金項目が発生します。事前に相場を把握しておくことで、適正な業者選定が可能になります。
〇 基本的な料金項目
料金項目内容相場保管料倉庫スペース利用料事業者により異なる入庫料商品の倉庫搬入費用10円〜100円/個検品料商品検査作業費用10円〜100円/個デバンニング料コンテナ荷下ろし作業2万〜3.5万円/コンテナピッキング料出荷商品集荷費用10円〜30円/個梱包料商品梱包作業費用150円〜300円/個発送料宅配業者への支払い400円〜1,500円/件システム使用料WMS利用料2万〜5万円/月業務管理料基本管理手数料1万〜10万円/月
※あくまで目安です
検品料は作業内容により大きく変動し、数量確認のみなら10円〜30円/個程度ですが、動作確認が必要な場合は80円〜100円/個程度まで上昇します。
〇 追加費用が発生するケース
通常料金に加えて追加費用が発生する主なケースは以下の通りです。
▶バーコード未設定商品の取扱
倉庫管理システムではバーコードによる商品管理が標準となっています。バーコードがない商品は仕分け作業に時間を要するため、追加料金が発生する場合があります。多くの業者では、バーコード発行や貼付サービスを必須オプションとして設定しています。
▶繁忙期や急な需要増への対応
通販セールやメディア露出による急激な需要増加時は、一時的な人員増強が必要になります。この際の人件費や管理費増大により、追加料金が請求されることがあります。同様に、季節による繁閑差が大きい業種でも、繁忙期料金として追加コストが発生する場合があります。
▶冷蔵・冷凍保管が必要な商品
温度管理が必要な商品は専用施設での保管が必須となり、通常の倉庫管理では対応できません。鮮度維持や専門的な管理ノウハウが求められるため、ほぼ確実に追加料金が発生します。
■ 3PLの料金体系比較
3PLサービスは主に「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」の2つの料金体系に分かれています。
〇 パッケージタイプの特徴
入出荷ルールやデータ連携方法が予め設定された物流基盤を利用するサービスです。主に中小規模のEC事業者を対象としています。
主なメリット
導入スピードの速さ:決められた条件での運用のため、見積から契約まで迅速に進行
予算管理の容易さ:定型料金プランにより、出荷件数とサイズから概算費用を算出可能
小規模事業者への対応:少ない出荷件数でも導入しやすい費用構造
主なデメリット
カスタマイズの制限:決められた物流基盤に合わせた運用が必要
サービス範囲の限定:提供サービス外の対応は不可
付帯業務の制約:ギフトラッピングなどの特別対応が困難
新規事業立ち上げ時や出荷件数予測が困難な段階では、パッケージタイプが適しています。
〇 カスタマイズタイプの特徴
各EC事業者の課題やニーズに合わせて、配送方法、同梱物、サービスレベルを個別設定し、オリジナルの物流基盤を構築するサービスです。
主なメリット
柔軟な物流基盤:顧客別同梱物、商品加工、オリジナル資材使用などに対応
スケーラビリティ:事業成長や出荷件数増加に柔軟に対応
充実したサポート:専任担当者による個別対応でトラブル時も迅速解決
主なデメリット
単価の高さ:出荷件数が少ない場合は1件当たりの単価が割高
導入期間の長さ:カスタマイズに時間を要するため、導入まで時間がかかる
事業が軌道に乗り、出荷件数が安定して増加している段階では、カスタマイズタイプが効果的です。
■ まとめ
パッケージタイプが適している事業者
コスト重視で費用を抑制したい企業
出荷件数が少なくても3PLを利用したい企業
迅速な導入を希望する企業
新規事業で出荷件数予測が困難な企業
カスタマイズタイプが適している事業者
独自の梱包や出荷要件がある企業
事業拡大により出荷件数が増加している企業
商品加工やギフトラッピングが必要な企業
顧客ごとのCRM対応を重視する企業
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