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2025.09.12
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デバンニング作業とは?基礎から現場の実例まで徹底解説|神谷商店の安全・高品質な対応力
デバンニング作業とは?わかりやすく説明します なぜデバンニングが重要なのか? デバンニング作業の流れとポイント デバンニングでよくあるトラブルと対策 神谷商店が提供するデバンニング対応の強み まとめ:スムーズな物流の第一歩は、確かなデバンニングから ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ デバンニング作業とは?わかりやすく説明します 「デバンニング(Devanning)」とは、コンテナの中に積まれた荷物を取り出して仕分ける作業のことです。物流現場では日常的に行われている作業のひとつで、「荷下ろし」「バン出し」「コンテナ開梱」などと呼ばれることもあります。 海外から輸入された商品や、遠方からまとめて届く荷物は、多くの場合コンテナに積まれて運ばれてきます。その中から商品を一つずつ丁寧に取り出し、破損がないかをチェックしながら種類ごとに分けていく――これがデバンニング作業の基本です。 たとえばこんな流れで進みます コンテナが倉庫に到着 ドアを開けて荷崩れがないかを確認 荷物を一つずつ取り出して、指定場所に並べる 傷や汚れがないか検品しながら、品番や数量をチェック 同じ商品ごとにまとめて、棚や保管エリアへ デバンニングはなぜ大事? この作業を丁寧にやることで、「在庫ズレの防止」「破損品の早期発見」「誤納品の予防」につながります。とくにECや小売などでは、入荷時点のミスがそのまま出荷ミスに直結してしまうため、重要度の高い工程といえるでしょう。 デバンニング作業の基本ポイント(表) 項目内容現場での目的荷降ろしコンテナ・トラックから商品を取り出すスピーディーに荷物を出す検品数量・品番・破損の有無を確認不良品や入数違いを早期発見仕分け商品ごとに分類・整理後の棚入れ・出荷準備をスムーズに保管準備パレットや棚へ一時置きWMS登録など次の工程へつなぐ まとめ デバンニング作業は、「物流のスタート地点」にあたるとても大事なプロセスです。ここでの丁寧な対応が、その後の在庫管理・出荷品質に大きく影響を与えるからです。だからこそ、単なる「荷下ろし」と軽視せず、専門的な目と正確な手順で行うことが、スムーズな物流の第一歩になります。 なぜデバンニングが重要なのか? デバンニング作業は一見「荷物を降ろすだけ」のように見えるかもしれませんが、実はその後の物流全体の品質と効率を左右する重要な工程です。 ミスやトラブルの多くは、実はこのデバンニングの段階で起こっています。たとえば「数が合わない」「違う商品が混じっていた」「箱が潰れていた」など、こうした初期のミスが検品・在庫・出荷ミスへとつながってしまうのです。 物流全体に影響する「最初の工程」 デバンニングは、物流のスタート地点です。ここでのチェックが甘いと、あとから在庫差異や誤出荷、クレームに発展することもあります。 しっかりした体制で「商品を正確に」「キズや汚れを見逃さずに」取り出せるかどうかが、後工程の安定につながる鍵なのです。 よくあるミスとその影響 よくあるミス影響例数量の間違い在庫ズレ・欠品注文が入ったのに商品がないラベルの間違い誤出荷・返品発生A商品としてB商品が届いた破損品の見逃しクレーム・再出荷お客様から「壊れていた」と連絡が荷崩れの放置商品劣化・作業効率低下落ちた商品が踏まれて破損 こうしたミスを防ぐには、最初のデバンニング工程で「見て」「数えて」「整える」ことが必要不可欠です。 作業の質が“信頼”を左右する とくにネットショップや輸入ビジネスでは、「お客様のもとに届く商品がすべて」の世界です。だからこそ、「入ってきたときからしっかり見ている」という体制は、企業の信頼づくりにもつながります。 お客様の満足度はもちろん、社内オペレーションの安定や、チームの負担軽減にもつながるのがデバンニングの大切な役割です。 まとめ デバンニングは「ただ荷物を降ろすだけ」ではなく、物流の品質を守る“最前線のチェックポイント”です。この工程を丁寧に行うことで、後のトラブルを未然に防ぎ、スムーズで信頼される物流体制を実現することができます。 デバンニング作業の流れとポイント デバンニング作業は、コンテナやトラックから荷物を取り出すだけでは終わりません。物流の最前線だからこそ、安全・効率・正確さを意識した手順とチェックが求められます。 ここでは、実際の作業の流れと、現場で気をつけたいポイントをわかりやすくまとめていきます。 ステップ①:ドアオープン前の確認 まずはコンテナやトラックの扉を開ける前に、安全確認を行います。中で荷崩れしている可能性もあるため、無理に開けると商品や人に危険が及ぶことも。 外装のへこみや歪みをチェック 封印番号や輸送伝票と照合 ラッシングをした上で片扉ずつ徐々に開ける(中が崩れていてもラッシングをしていれば上から雪崩て落ちてくることはない) このステップは、「作業事故の予防」や「後工程でのトラブル回避」に直結します。 ステップ②:荷下ろしと仮置き 扉を開けたら、商品を順に取り出してパレットやカートに仮置きしていきます。 ここでのポイントは、 「種類ごと」「ロットごと」「賞味期限ごと」に分ける ダメージがある商品は分けて保管する 作業動線を邪魔しないようレイアウトに注意する この工程での工夫が、その後の「検品〜入庫作業」をスムーズにします。 ステップ③:検品・チェック 商品を仮置きしたら、数量・型番・外装などをひとつずつ確認していきます。 WMS(倉庫管理システム)やハンディ端末を使って、バーコードスキャンや数量入力を行うことが一般的です。 ここでの見落としは、後々の在庫トラブルや出荷ミスにつながるため、慎重かつスピーディーな対応が求められます。 ステップ④:仕分けとロケーション登録 検品を終えた商品は、保管エリアに移動させます。サイズや商品ごとに棚やパレットに振り分け、「どこに何があるか」を明確にします。 このとき、 WMSにロケーション(保管場所)を登録 似た商品は近くに置かない 定位置ルールを徹底する といったポイントを守ることで、次の出荷作業が格段に効率化されます。 デバンニングの基本フローと注意点(表まとめ) ステップ内容注意すべきポイントドア開放前外装・封印・安全確認荷崩れによる事故を防ぐ荷下ろし商品を丁寧に仮置き商品別にエリアを分ける検品数量・状態・型番チェック見落としは在庫ズレの原因にロケーション登録棚・パレットに収納WMSとの連携でミス防止 まとめ デバンニングは、単に荷物を降ろすだけではなく、その後の物流全体を左右する“品質の入口”でもあります。だからこそ、「正しく・早く・安全に」を意識した仕組みとルールがとても重要です。 現場でこの工程をしっかり行うことが、最終的にはお客様満足やクレーム防止につながる――そんな“見えない価値”を生むのが、デバンニング作業の本当の役割です。 デバンニングでよくあるトラブルと対策 デバンニング作業はシンプルに見えて、実は現場トラブルの温床になりやすい工程でもあります。とくにコンテナ内での見えない状態・作業スピード重視の現場環境などが、ミスや事故を招く原因になりがちです。 ここでは、実際によくあるトラブルと、それを未然に防ぐための具体的な対策を紹介します。 トラブル①:荷崩れ・破損 コンテナ内で商品が倒れたり、重みでつぶれたりして破損が発生するケースは少なくありません。とくに海外からの長距離輸送では、積み方や揺れの影響で荷姿が崩れていることも。 対策: ドアを開ける前にラッシングを装着し外装・ゆがみ・傾きをチェック ラッシングをした上で片扉ずつ徐々に開ける(中が崩れていてもラッシングをしていれば上から雪崩て落ちてくることはない) 勝手に作業することのないように荷主確認をとる 荷崩れ時は写真記録+仕分け前に報告 トラブル②:ラベルの不一致・読めない 箱に貼ってあるラベルが手書きだったり、印刷が薄れて読み取れないこともあります。また、発注書の内容とラベル表記が違っている場合もあり、検品ミスや在庫ズレの原因に。 対策: スキャン前にラベルの状態を目視チェック 読み取れない場合は即報告・再ラベル対応 仕入れ先へ定型フォーマットを共有 トラブル③:数量の誤差 「注文した数と実際に届いた数が違う」「箱数は合ってるけど中身が足りない」など、数量の誤差も頻出トラブルです。とくに海外製品やセット商品では、検品時に細かく数え直す必要があります。 対策: WMSやハンディ端末でリアルタイム登録 箱を開けての現物確認(抜き取り検査) セット商品は構成内容と照合するリストを活用 トラブル④:仕分けミス 同じような商品や型番違いが多い場合、仮置きやロケーションへの仕分けミスが起きやすくなります。この段階でのミスは、後工程でのピッキングミスにも直結します。 対策: 仮置き時に商品ごとのエリアを明確に分ける 棚番や品番が似ている商品は意識的に離して保管 作業者ごとのチェックリスト活用 よくあるトラブルと対策まとめ表 荷崩れ・破損長距離輸送で荷姿が不安定ドア開放前の安全確認・写真記録ラベル不一致手書き・印刷かすれ・表記ミスラベル事前確認・再印刷対応数量誤差箱数だけの確認・セット商品の中身違いハンディでの現物照合・構成リスト活用仕分けミス類似商品・見た目が紛らわしい商品ごとの仮置き区分・離して保管 まとめ デバンニングは「最初の入口」だからこそ、ここでのミスがその後のすべての工程に波及してしまいます。よくあるトラブルの傾向と、それに合った現場ルールやツールを用意しておくことで、再発防止と作業品質の安定が実現できます。 現場の声を反映した「かんたんで守りやすいルールづくり」こそが、トラブルを未然に防ぐ最大のポイントです。 神谷商店のデバンニング体制と強み 神谷商店では、「ただ荷物を降ろすだけ」では終わらない、高品質かつ安全性に優れたデバンニングサービスを提供しています。荷下ろしから検品・仕分け・システム反映までをワンストップで対応し、トラブルゼロを目指した一貫体制を構築しています。 ここでは、神谷商店のデバンニングにおける強みを、経験・仕組み・柔軟性・安全管理の4つの軸からご紹介します。 1. 経験豊富なスタッフによる的確なデバンニング 神谷商店の現場スタッフは、さまざまな積載パターンや貨物特性を熟知しており、コンテナのクセやリスクを事前に見抜く力があります。コンテナの扉は、いきなり全開せず、片扉ずつ徐々に開ける慎重な手順で開封。必ず、ラッシング(荷崩れ防止の固定処理)も施した上で作業を開始します。 また、フォークリフトやハンドリフトなどの機器操作にも精通しており、大型・重量貨物の対応もスムーズ。天候や搬入条件に左右されない柔軟な現場対応力が備わっています。 2. 厳格な入庫指示との照合と報告体制 すべてのデバンニング作業は、事前に共有された入庫指示(コンテナ情報や貨物リスト)との照合をもとに、ダブルチェック体制で実施されます。 万が一、破損・数量不足・ラベル違いなどの貨物異常を発見した場合は、即時に報告し、写真付きのレポートを提出。現場と管理部門の情報ギャップを最小限に抑え、再発防止や迅速な対応につなげています。 3. 自社WMSでのリアルタイムな在庫反映 神谷商店では、独自開発のWMS(倉庫管理システム)を導入。デバンニングと同時に、バーコードスキャンによってその場で入庫データを即時登録します。 これにより: エクセルや手書き台帳の手間をカット 在庫情報をリアルタイムに「見える化」 出荷や棚移動など次の業務もスムーズに連携 といった一気通貫の物流オペレーションが実現します。 4. 誰が作業しても品質を保てる仕組みづくり 神谷商店では、「属人化ゼロ・再現性の高い物流」を目指し、社内で統一されたデバンニングマニュアルを運用しています。貨物の特性や注意点は、全従業員に事前共有され、情報の横展開が徹底されています。 この仕組みにより: 作業者ごとの差が出にくく、品質が安定 作業工程の標準化で教育コストも削減 誰が担当しても“適正・安全・正確”な作業を実現 といった持続可能な現場体制が築かれています。 神谷商店のデバンニング対応まとめ 項目内容特徴安全開封片扉ずつ開け、ラッシングで荷崩れ防止開封時の事故防止、丁寧な作業入庫照合指示書・コンテナ情報との厳密な確認ミスゼロを目指したチェック体制異常対応異常時は即時報告+レポートお客様対応のスピードを支援作業基準自社マニュアルに基づく標準作業誰でも均一な品質を保てる情報共有商品特性を全従業員に横展開属人化防止と安全性の向上システム反映WMSで即時登録&連携業務効率アップ・在庫精度向上 まとめ:安全・スピード・柔軟性をすべて備えた“物流の起点” 神谷商店のデバンニングは、「ただ降ろすだけ」では終わりません。安全・正確・スピーディーな荷下ろし+その先の業務を見据えた仕組みづくりまで含めて対応します。 コンテナ情報との厳密な照合 異常時の即報告と再発防止 誰がやっても同じ品質の標準作業 WMSによる即時反映でミスや二度手間をカット 「仕入れたあとの現場がうまく回っていない」「もっと作業効率を上げたい」とお悩みの企業様は、ぜひ一度、神谷商店の“現場から始めるロジスティクス改革”を体感してみてください。 まとめ:見えない作業だからこそ、デバンニングは大事にしたい コンテナやトラックからの荷下ろし作業──それが「デバンニング」です。一見地味で単純に思われがちですが、物流全体の流れを左右する最初のステップでもあります。 入荷時に商品を正確に降ろし、破損や数量ミスを防ぎ、きちんと仕分け・検品を行う。このプロセスがしっかりしていなければ、いくらその後の作業を効率化しても、最初のミスが連鎖して最終的なクレームにつながることもあるのです。 デバンニングは、いわば「物流の入口管理」。この段階での精度が高ければ、在庫管理も正確になり、出荷もスムーズになります。逆にここでトラブルがあれば、現場は混乱し、出荷の遅れや誤配送などにもつながります。 神谷商店では、この“見えないけれど大事な工程”にこそ価値を置き、専任スタッフ×現場対応力×WMSシステムの融合で、企業の物流をしっかり支えています。 「荷物が届いた日から、もう出荷準備が始まっている」――そんな考えで、デバンニングから一歩先を見据えた対応を実現していきます。 あなたの会社がもし、 入荷作業で時間がかかっている 商品の破損や紛失が気になる 荷下ろし後の流れがスムーズにいかない と感じているなら、一度“デバンニング”という工程に目を向けてみてください。 改善するだけで、物流の全体最適が見えてくるはずです。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓
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WMSとは?〜物流現場がラクになる倉庫管理システムの基本と導入のポイント〜
WMSシステムとは?かんたんに説明します WMSを導入すると何が変わるの? どんな機能があるの?主要機能を紹介 WMSが向いているのはどんな現場? 神谷商店でも活用中!現場目線で見たWMSのメリット まとめ:WMSは“人の代わり”ではなく“現場の味方” ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 WMSシステムとは?かんたんに説明します 物流や倉庫管理の現場でよく耳にする「WMS」。これは Warehouse Management System(ウェアハウスマネジメントシステム) の略で、日本語では「倉庫管理システム」とも呼ばれます。 かんたんに言えば、倉庫内の商品がどこに、いくつあるかをデジタルで把握・管理するシステムです。パソコンやタブレット、ハンディ端末などを使い、入庫・出庫・在庫の流れをリアルタイムで可視化し、ヒューマンエラーや作業ロスを減らします。 たとえば、こんなときに便利! 「あの商品、どこに置いたっけ?」がなくなる 数量のカウントミスや棚卸しの手間が激減 納期遅れや誤出荷といったトラブルも防止 WMSは、昔ながらの紙やExcelでの在庫管理に比べて、スピード・正確さ・共有性の面で圧倒的なメリットがあります。 いまやEC物流をはじめ、あらゆる業種の倉庫でWMSの導入が進んでおり、「現場の見える化」や「業務の効率化」を実現する要となっています。 このように、WMSとは「倉庫業務の頭脳」ともいえる存在。人の手だけではカバーしきれない部分をサポートし、日々の業務を“正確に、早く、無駄なく”進めるために欠かせないツールとなっています。 WMSを導入すると何が変わるの? WMS(倉庫管理システム)を導入すると、これまで手作業や紙で管理していた倉庫業務が、一気に“見える化”されて効率化されます。作業スピードや精度が上がるだけでなく、現場のムダや人手不足の課題も解決できるため、多くの企業が導入を進めています。 ここでは、実際に導入したらどんな変化があるのかを、わかりやすく見ていきましょう。 1. 在庫管理がリアルタイムで正確に 導入前は、エクセルや紙ベースで「どこに何がいくつあるのか」を管理していた現場も多いと思います。でもWMSを使えば、商品が入ってきた瞬間から、棚ごとにリアルタイムで在庫を更新できます。 「出荷してもシステム上は残ってる」「どこに置いたか分からなくなった」なんてトラブルが激減し、在庫差異や棚卸しのストレスがほぼゼロになります。 2. ピッキング・出荷がスムーズに 注文が入ったらWMSが自動で指示を出し、スタッフはハンディ端末を持って正しい商品をピック。順番も最短ルートで表示されるため、ムダな動きがなくなり作業スピードが向上します。 しかもバーコードで照合するので、誤出荷のリスクもぐっと減ります。たとえば出荷先が同じ商品でも、色やサイズ違いを間違えてしまう…という“あるあるミス”を防げるのです。 3. 作業の標準化と教育がラクに WMSでは作業手順がシステムで統一されるため、ベテランと新人の差が出にくくなります。たとえば: 「どこにあるか分からない」 「どの順番で作業すればいいかわからない」 といった現場の混乱がなくなり、新人スタッフでも即戦力として活躍できる環境がつくれます。 WMS導入で変わること(まとめ表) 項目導入前WMS導入後在庫管理手入力・紙中心自動反映・リアルタイム更新ピッキング手探し・感覚頼りハンディで指示・最短ルート誤出荷発生しやすいバーコード照合で防止作業スピード個人差あり標準化されて高速化教育コスト教えるのに時間がかかるシステムに沿って教えられる WMSを導入することで、ただ「便利になる」だけでなく、現場の作業品質が安定し、人材育成の負担も軽減されるというメリットがあります。結果として、ミスが少なく・早く・効率的な倉庫運営が実現し、お客様へのサービスレベルも向上します。 どんな機能があるの?主要機能を紹介 WMS(Warehouse Management System)は、倉庫業務のさまざまな工程を支えるシステムです。ただの「在庫管理ソフト」ではなく、入庫から出荷まで、現場のすべてを“見える化”して、正確かつ効率的に回すためのしくみが詰まっています。 ここでは、WMSに搭載されている代表的な機能を、倉庫業務の流れに沿ってご紹介します。 1. 入庫管理機能 仕入れ先から届いた商品をシステムに登録する機能です。バーコードスキャンで入庫処理を行い、正確な在庫数とロケーション(棚番)を同時に管理できます。 たとえば、WMSにより「どの棚に何が何個あるか」が即座に把握でき、入荷ミスや棚入れミスを防ぐことができます。 2. 在庫管理機能 倉庫内の商品在庫をリアルタイムで管理。出荷や移動のたびに在庫数が自動更新されるため、在庫ズレや棚卸しの手間が大幅に減少します。 さらに、賞味期限やロット番号などの情報も紐づけて管理できるため、品質管理が必要な商材にも対応できます。 3. ピッキング機能 注文が入ると、WMSがピッキングリストを自動で作成。ハンディ端末に「どの商品をどこから取ればいいか」が表示されるため、誰でもミスなく正確にピック作業ができます。 ゾーンピッキングやトータルピッキングなどの方式にも対応しており、出荷量や商材に合わせて効率の良い方法が選べるのもポイントです。 4. 梱包・出荷管理機能 ピッキングが終わったら、WMSが梱包サイズに合った箱や緩衝材の情報を提示し、送り状も自動で発行します。 配送会社(ヤマト・佐川・日本郵便など)ともシステム連携しているため、追跡番号の通知や当日出荷もスムーズです。 5. 返品管理機能 返品があった場合にも、WMSで返品理由や状態を登録。再販可能かの判断、在庫への戻し処理、不良品の除外まで一括で対応できます。 これにより、返品対応のスピードが上がり、顧客満足度と在庫の健全性を同時にキープできます。 WMSの主な機能一覧(表でチェック) 機能名できることメリット入庫管理商品の受け取り・棚入れ・数量チェック在庫ズレ・棚間違いを防止在庫管理数量・場所・ロット・期限などを一元管理棚卸し簡略化/誤出荷防止ピッキングハンディ端末で指示、誤ピックを防止スピード・正確性の向上梱包・出荷管理梱包サイズの最適化、送り状発行・追跡連携作業の自動化/当日出荷が可能に返品管理状態登録・再販判断・在庫反映クレーム削減/在庫ロスを最小限に WMSは、単なる「作業の手間を減らす道具」ではなく、現場の判断ミス・確認漏れ・非効率を全体的に見直すためのシステムです。とくにEC物流や多品種少量出荷を行う現場では、WMSの導入で売上以上に“現場の安心感”が生まれるという声も少なくありません。 WMSが向いているのはどんな現場? WMS(倉庫管理システム)はとても便利なツールですが、どんな現場にも必要というわけではありません。むしろ「人の手でも問題なく回っている現場」に導入すると、費用や手間ばかりが増えてしまうことも。 では、WMSが本領を発揮するのはどんな現場なのでしょうか?ここでは、導入に向いている現場の特徴をご紹介します。 1. SKU(商品種類)が多い現場 アパレル、雑貨、化粧品など、色違いやサイズ違いなどのバリエーションが豊富な商品を扱っている現場では、人の記憶や紙ベースの管理では限界がきます。 「Mサイズの黒だけ在庫が合わない」「似た品番を間違えてピックした」といったミスは、WMSによるロケーション管理・バーコード照合で大幅に防げます。 2. 出荷件数が多い現場 1日あたり数十件〜数百件の出荷がある場合、Excelや手書き伝票では対応が追いつかなくなります。WMSなら受注データの自動取り込み・ピッキングリストの自動生成・送り状の自動発行までを一括で行えるため、人手不足でも処理スピードを保てるようになります。 特にセールや繁忙期でも、業務が止まらずに回るのは大きなメリットです。 3. 複数の出荷先・配送条件がある現場 ECサイトごとに「チラシを入れる/入れない」「メール便/宅配便の使い分け」など出荷条件が違うと、作業ミスが発生しやすくなります。 WMSでは、注文情報に応じて封入物や配送方法を自動判別することができるため、複雑なオペレーションもミスなく回せます。 4. 拠点や作業者が複数いる現場 在庫を分けて管理していたり、スタッフが交代制だったりする場合、情報共有のズレがミスの原因になります。 WMSを導入することで、在庫・進捗・作業内容がすべてリアルタイムで共有可能となり、「誰がどこまで進めたか」「在庫がどこにあるか」が即座にわかります。 導入に向いている現場チェック表 状況特徴や課題WMSが活きるポイント商品種類が多い色・サイズ・型番違いが多く、間違えやすいバーコード管理でミスを防ぐ出荷件数が多い毎日の出荷処理に追われている作業自動化でスピードアップ複雑な出荷条件がある配送方法や同梱物がショップによって異なる条件別の自動処理が可能拠点・スタッフが複数いる情報共有が難しく、作業の重複や伝達漏れが発生するクラウドでリアルタイム共有在庫ズレが頻発している棚卸しのたびに数が合わない自動更新で常に正確な在庫を維持できる まとめ WMSが本当に役立つのは、「人手だけではもう限界」という現場です。 商品数が増えた、出荷が忙しい、業務が複雑化してきた――そんなときこそ、WMSは“現場を整理し、スムーズに回す強力な味方”になります。 神谷商店でも活用中!現場目線で見たWMSのメリット 神谷商店では、長年の物流現場で培った経験をもとに、自社独自のWMS(倉庫管理システム)を開発・運用しています。 このWMSは、ただのシステムではありません。現場で働くスタッフの声を反映し、「本当に使いやすい」「本当に必要な機能」にこだわってつくられた仕組みです。そのため、パソコンに不慣れな方でも直感的に使えたり、急な出荷増加にも柔軟に対応できたりと、“現場ファースト”の運用が実現できています。 また、お客様ごとに業種や商品特性が異なることも多いため、「この会社にとって一番ラクな運用は何か?」を考え、WMSの設定やフローもカスタマイズ対応しています。 たとえば、 商品ラベルの発行ルール ピッキングの表示順や動線設計 チラシや販促物の同梱ルール 梱包サイズや資材の最適化 など 細かなご要望にも対応可能です。 神谷商店のWMS導入メリット ポイント内容柔軟なカスタマイズ性各企業ごとの運用に合わせて設定可能現場の使いやすさ重視シンプルなUIで誰でも操作しやすい在庫の可視化リアルタイムで在庫やロケーションを把握可能作業ミスの削減バーコード・ハンディ端末でのチェック体制顧客対応までサポート同梱、ギフト、返品対応などにも対応 『神谷商店の倉庫を選ぶメリット』 ただの「保管場所」ではなく、売れる物流を支える運用のパートナー ネットショップ運営・EC発送に強い柔軟な体制 個人〜法人まで規模や商品ジャンルに応じた提案が可能 物流まわりの相談がしやすい、話しやすいスタッフ体制 WMSを含む物流インフラ全体を整えたいとお考えの企業様にとって、神谷商店は「システムだけじゃない、人の力もある倉庫」として、安心してお任せいただける体制を整えています。 まとめ:WMSは“人の代わり”ではなく“現場の味方” ここまで、WMS(倉庫管理システム)について、基本的な機能から導入のメリット、向いている現場、そして選び方のポイントまでご紹介してきました。 WMSと聞くと「人手を減らす仕組み」と考えてしまいがちですが、本質は“現場で働く人を助ける仕組み”です。たとえば、「どこに何があるのか一目でわかる」「商品を間違えずに取り出せる」「在庫のズレがなくなる」――これらはすべて、日々の業務に取り組む人にとってのストレスを減らし、ミスを防ぎ、仕事の精度を高めるためのものです。 実際に神谷商店でも、WMSの導入によって作業の効率化・標準化・可視化が進み、現場がずっとラクになったと感じています。新人スタッフでもすぐに活躍できるようになり、出荷ミスや在庫トラブルもほとんどなくなりました。 もちろん、最初は慣れるまでに時間がかかることもあるかもしれません。ですが、「現場の使いやすさ」を重視して選び、丁寧に運用すれば、WMSは最強のパートナーになります。 最後に大事なことをひとつ。 WMSは、「作業をロボットに任せる」のではなく、「現場の人がもっと働きやすくなる」ための仕組みです。人の手をゼロにするのではなく、人の力を最大限に活かすための“味方”として、これからの倉庫・物流現場に欠かせない存在になるでしょう。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓
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2025.08.26
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物流アウトソーシングとは?メリット・注意点・成功のコツまでまるっと解説!
目次 ◾️物流アウトソーシングとは? ◾️なぜ今、アウトソーシングが注目されているのか? ◾️どんな業務をアウトソーシングできるの? ◾️アウトソーシングのメリットと注意点 ◾️どんな企業に向いているの? ◾️導入するとどう変わる?業務のビフォーアフターで解説 ◾️物流アウトソーシングを成功させるために大事なこと ◾️神谷商店の物流アウトソーシングでできること・強み ◾️まとめ:物流アウトソーシングはビジネス成長の土台に ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 ◾️物流アウトソーシングとは? 物流アウトソーシングとは、商品の保管・梱包・出荷などの物流業務を、自社ではなく外部の専門業者に委託することをいいます。 ネットショップを運営している方やメーカー・小売業などでは、注文が増えてくると、出荷作業や在庫管理などに時間がとられ、本業に手が回らなくなることがあります。そんなときに頼りになるのが「物流のプロ」にまかせるアウトソーシングです。 自社で倉庫を構えたり、人員を採用・教育したりする必要がなくなるため、コストを抑えて業務の安定化ができるのが大きな魅力です。 ♦︎外注できる物流業務って、どんな内容? 物流アウトソーシングと一言で言っても、委託できる内容は多岐にわたります。以下のように分類できます。 項目内容委託できる業務例保管商品を安全に預かる常温・冷蔵・棚・パレット管理など入出庫商品の受け入れ・出荷準備入庫検品、ロケーション管理、ピッキングなど梱包・発送注文に応じて出荷箱詰め、緩衝材、伝票発行、配送手配付帯作業プラスαの対応ギフト対応、チラシ封入、返品受付などシステム連携ECサイトとのデータ同期WMS・API連携・在庫自動更新など これらを一括して引き受けてくれるのが物流アウトソーシングの強みです。 ◾️なぜ今、アウトソーシングが注目されているのか? ここ数年、「物流アウトソーシング」に注目が集まっているのには、いくつかの背景があります。単に作業を外に出すというだけでなく、時代の変化に合わせた合理的な経営判断として選ばれるケースが増えているのです。 1. EC市場の拡大で出荷が追いつかない コロナ禍をきっかけに、ネットショッピングの利用は急拡大しました。小さなネットショップでも注文が爆発的に増えた一方で、「人手が足りない」「スペースが足りない」という課題を抱える事業者が増えています。 特にセールやキャンペーン時期には、普段の3倍、5倍という出荷件数になることも。そんな中で「自社対応」に限界を感じ、アウトソーシングに切り替える動きが進んでいます。 2. 人材確保の難しさと人件費の高騰 物流の現場では、ピッキングや梱包などに人の手が必要です。しかし、労働人口の減少や人件費の上昇により、「人を採用できない・定着しない」という悩みを抱える企業が少なくありません。 外部の専門業者に任せれば、教育やシフト調整などの負担が減り、安定した稼働を維持することができます。 3. 変化の早いビジネスに柔軟に対応したい ネットショップでは、扱う商品や販売チャネルがどんどん変化します。「新商品を出したい」「販促キャンペーンでチラシを入れたい」「急に配送キャリアを変えたい」など、柔軟な対応が必要です。 そうした時に、設備や人員の固定化を避けられるアウトソーシングは、変化に強く、スピーディーに対応できる手段として活用されています。 ♦︎アウトソーシングが選ばれる理由まとめ(表) 理由内容経営上のメリットEC需要の拡大出荷件数が急増し、手作業が限界に業務の効率化・安定稼働人材不足とコスト高採用難、人件費の上昇固定費削減・労務負担の軽減市場変化への対応キャンペーンや新商品の頻発フレキシブルな運用が可能に ◾️どんな業務をアウトソーシングできるの? 「物流アウトソーシング」と聞くと、「全部任せるのは不安…」と思う方もいるかもしれません。でも実際は、一部の作業だけ任せることも、すべてを一括でおまかせすることも可能です。 ここでは、物流業務の中でアウトソーシングできる代表的な作業内容を、わかりやすくご紹介します。 1. 入庫(荷受け・検品) まずは、メーカーや仕入れ先から届いた商品の受け取り。段ボールを開けて、数量や状態を確認する検品作業も含まれます。 この工程を任せることで、自社での荷受け作業が不要になり、スペースや時間に余裕が生まれます。 2. 保管・在庫管理 倉庫の一角を借りるような形で、在庫を外部に預けることができます。保管するだけでなく、WMS(倉庫管理システム)を使ってリアルタイムで在庫数の確認・調整も可能です。 これにより、「商品がどこにあるのかわからない」「在庫ズレが起きた」というミスも減らせます。 3. ピッキング(商品取り出し) 注文が入ったら、その内容に合わせて正しい商品を棚から取り出す「ピッキング」。バーコードやハンディ端末を使った正確な作業が行われ、ヒューマンエラーの削減につながります。 4. 梱包・同梱作業 商品の大きさに合わせた箱や袋を選び、丁寧に梱包する作業もアウトソーシング可能。さらに、チラシ・クーポン・ノベルティなどの同梱にも対応している業者なら、販促活動までサポートしてもらえます。 5. 出荷・配送手配 伝票の発行、宅配便業者との連携など、発送までの作業をすべて任せられるのも大きなポイント。出荷作業の負担を丸ごと削減できますし、当日出荷・翌日配達などスピード重視の運用にも対応できます。 6. 返品対応・再商品化 万が一、返品が発生した場合もアウトソーシング可能。返品された商品を倉庫が受け取り、状態チェック→再販可否の判断→在庫への反映まで行ってくれます。 これにより、自社での返品処理が不要になり、業務の効率化に直結します。 ♦︎よくアウトソーシングされる業務まとめ 業務内容説明アウトソーシングの効果入庫・検品商品の数量・状態をチェックして登録作業負担の軽減・ミス削減保管・在庫管理商品を預かり、WMSで数量を管理スペースの有効活用・リアルタイムで在庫確認ピッキング注文に応じて商品を正確に取り出す出荷ミスの防止梱包・同梱商品に合った梱包+チラシや特典封入丁寧な配送・ブランド力アップ出荷・配送手配宅配便との連携、送り状発行、発送即日出荷対応・手間削減返品対応商品の受け取り〜再販判断まで業務時間の短縮・在庫ロス削減 アウトソーシングできる範囲は思っている以上に広く、目的や状況に合わせて“必要なところだけ”頼むことも可能です。まずは、自社で手間がかかっている工程から見直してみると、最初の一歩が踏み出しやすくなります。 ◾️アウトソーシングのメリットと注意点 物流アウトソーシングを導入することで、企業の業務効率やコスト面に大きなメリットが生まれます。ただし、メリットばかりに目を向けていると「こんなはずじゃなかった…」という結果になることも。ここでは、物流アウトソーシングの代表的なメリットと、あらかじめ知っておきたい注意点をまとめました。 ♦︎アウトソーシングの主なメリット 1. 業務の負担が軽くなる 一番大きな効果は、日々の出荷・在庫管理といった作業から解放されること。ピッキング・梱包・発送などの手間をプロに任せられるので、スタッフは企画や営業、カスタマーサポートなど「売上につながる仕事」に集中できます。 2. 専門性のある作業で品質が安定 物流会社は「出荷のプロ」。バーコードによる管理や、仕分け・梱包のノウハウが豊富なので、出荷ミスや納期遅延が大きく減少します。また、商品の扱いにも慣れており、梱包の美しさや丁寧さも安心ポイントです。 3. コストの平準化と削減 倉庫スペース・人件費・梱包資材など、自社運用だと毎月かかる固定費を、物流会社に任せることで「使った分だけ」の従量課金に変えられます。その結果、閑散期のコストを抑えられ、繁忙期には対応力が上がるという柔軟な運用が可能になります。 4. スピード対応とキャパシティ拡大 セールやキャンペーンで急に注文が増えても、物流センターの人員・設備を活かして即日対応が可能。「発送が追いつかない」というトラブルを防ぎ、機会損失を減らすことができます。 ♦︎一方、気をつけたいポイント 1. 自社での柔軟な調整が難しくなることも アウトソーシングでは、すべての作業を他社に依頼するため、「急に手書きメッセージを入れたい」「ギフト包装を変えたい」などの細かな変更はすぐにできないこともあります。事前にどこまで対応してもらえるか、ルールをしっかり確認することが重要です。 2. 情報共有・連携ミスのリスク 注文情報や商品マスタの更新など、自社と物流会社間の連携がうまくいかないと、出荷ミスや在庫のズレが発生することも。「どのタイミングで、どんな情報を共有するのか」「誰が責任を持つのか」といった運用ルールの整備が欠かせません。 3. 最低利用量や契約縛りに注意 一部の物流サービスでは、「月◯件以上の出荷が必要」「最低6ヶ月契約」などの条件が設定されていることがあります。始める前にコスト試算と契約条件のチェックは必須です。 ♦︎メリットと注意点まとめ 項目内容ポイント作業負担軽減出荷・在庫・梱包などを任せられる社内の時間を本業に使える品質安定ミスや遅延が減り、梱包も丁寧顧客満足と信頼アップコスト最適化固定費から変動費へムダなく運用できるキャパ対応繁忙期の増加にも即対応機会損失の防止柔軟性に限界あり突発的な変更には弱い契約内容のすり合わせが大切情報連携が重要データ共有ミスに注意運用ルールの整備がカギ まとめ 物流アウトソーシングは、コスト・作業時間・品質のすべてを改善できる心強い選択肢です。でも、すべてを任せきりにするのではなく、「自社に合った業務だけを委託する」「連携体制をきちんと整える」ことが成功のカギ。 メリットと注意点をしっかり理解したうえで、自社の課題にフィットする形で活用するのが理想的です。 ◾️どんな企業に向いているの? 物流アウトソーシングは便利な仕組みですが、すべての企業にとってベストな選択肢というわけではありません。「どんな企業に向いているのか?」「どんな状態になったら検討すべきか?」――このような悩みにお答えします。 ここでは、物流アウトソーシングがとくに効果を発揮する企業の特徴を具体的にご紹介します。 1. 注文が増えて現場が回らなくなってきた企業 ECや小売ビジネスを展開している中で、月の注文数が300件〜500件を超えると、自社対応では限界を感じることが多くなります。とくにキャンペーンやセールの時期は出荷業務がパンクしやすく、「残業で乗り切る」状態が続いているなら危険信号です。 物流アウトソーシングを活用すれば、繁忙期でも安定した出荷体制が維持できるため、作業の山を乗り越えるための一時対応ではなく、中長期的な安定運用が可能になります。 2. 少人数や兼任で業務を回している企業 担当者が「出荷も在庫もお客様対応も全部やっている」という状態では、どうしても業務が回りきらなくなります。とくに社内に物流専任の担当者がいない場合は、少しでも出荷件数が増えると他の業務がストップしてしまうことも。 物流アウトソーシングを導入することで、限られた人数でも効率よく運営ができるようになり、結果的に売上アップや業務の質向上にもつながります。 3. 商品数やSKUが多い企業 アパレルや雑貨など、サイズ違いや色違いなどバリエーションの多い商品を扱っている企業は、自社倉庫だとピッキングミスが増えがちです。在庫管理も複雑になり、「あるはずの商品が見つからない」「誤出荷でクレームが入る」といったトラブルも発生します。 WMS(倉庫管理システム)やバーコードスキャンを使ったプロの現場に任せることで、ミスが激減し、在庫のズレも解消されます。 4. 今後の成長を見越している企業 「今はまだ注文が少ないけど、半年後には売上を倍にしたい」というような、成長志向のある企業にもおすすめです。最初からアウトソーシングの仕組みを整えておけば、売上が伸びても無理なく対応できる体制が整い、安定した成長が可能になります。 社内での人員拡充や倉庫移転の必要もなく、スモールスタートからスムーズにスケールアップできるのが物流アウトソーシングの大きな魅力です。 ♦︎どんな企業に向いている?チェック表 状況企業の特徴向いている理由出荷件数が増えてきた月300件以上の出荷がある社内の作業負担を軽減できる少人数で運営しているスタッフ1〜2名で兼任している出荷業務を切り離して効率化できるSKUが多い色・サイズ違いなどのバリエーションが多いピッキングミス・在庫ズレを防げる成長を目指している注文数・商品数が増える予定がある拡張性のある体制を先に構築できる出荷作業が煩雑梱包・伝票・資材手配が手間になっている外注化することでコア業務に集中できる まとめ 物流アウトソーシングが向いている企業には、「忙しすぎる」「人が足りない」「今後伸ばしたい」という共通点があります。逆に言えば、まだ1日数件の注文で、社内で余裕を持って対応できている企業には、必ずしも必要とは限りません。 重要なのは、「今の状態」と「これからの目標」を照らし合わせて判断することです。将来の成長を妨げる要因にならないよう、早めに体制を見直しておくことが、持続的なビジネス成功のカギになるでしょう。 ◾️導入するとどう変わる?業務のビフォーアフターで解説 物流アウトソーシングを導入すると、「ただ楽になる」だけではなく、現場の働き方そのものが大きく変化します。ここでは、導入前と導入後で、具体的にどんな変化があるのかをわかりやすく紹介します。 出荷作業の流れがスムーズになる これまで自社内で対応していた場合、出荷のたびに在庫確認→ピッキング→梱包→伝票作成→集荷依頼という工程を、限られた人手でこなさなければなりませんでした。忙しい時期には、残業や発送遅れも発生していたかもしれません。 アウトソーシング導入後は、この一連の作業を物流会社が代行。しかも、システムで注文と連携しているため、人の手を介さず出荷作業が始まる仕組みが整います。これにより、作業スピードは格段にアップ。スタッフは出荷の段取りから解放されます。 担当スタッフの役割が変わる 導入前は、担当者が商品の確認から梱包、送り状の発行、クレーム対応までを1人で対応していたケースもあるでしょう。業務が多岐にわたるため、常に作業に追われ、「本当に必要な業務に集中できない」状況に陥っていたはずです。 導入後は、物流業務が自動化・外注化されることで、担当者は顧客対応や商品ページの改善、販促企画など“売上を伸ばすための仕事”にシフトできます。 ミスやトラブルが起きにくくなる 手作業中心だった頃には、出荷ミスや送り状の貼り間違い、二重発送など、小さなトラブルが積み重なりやすい状況にありました。 物流会社の現場ではWMS(倉庫管理システム)やバーコードによる管理体制が整っており、作業の正確性が飛躍的に向上します。その結果、クレーム件数が減り、レビュー評価が安定するといった変化も見られるようになります。 ♦︎業務フローのビフォーアフターまとめ 項目アウトソーシング前アウトソーシング後出荷作業毎回スタッフが手動で対応自動連携+物流会社が一括処理担当者の業務梱包・伝票・集荷手配などで毎日バタバタ顧客対応や企画などに集中できる発送ミス手作業中心で起きやすいWMSやバーコードでミス激減時間の使い方作業中心、戦略業務に手が回らない売上に直結する業務に注力可能顧客満足度発送遅れやミスで評価に影響早く正確に届き、評価も安定 まとめ:仕事の“質”が変わる 物流アウトソーシングの導入によって、単なる業務の外注ではなく、社内の業務の質・働き方・顧客対応のレベルそのものがアップデートされます。 「手間が減る」だけではなく、「本来やるべき仕事に集中できる環境が整う」 これが、導入後の本当の変化です。 ◾️物流アウトソーシングを成功させるために大事なこと 物流アウトソーシングはとても便利な仕組みですが、「任せたけど思ったようにいかなかった…」というケースもゼロではありません。うまく活用するには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。 ここでは、物流アウトソーシングを成功させるための実践的なコツをご紹介します。 1. 「丸投げ」ではなく「連携」する姿勢が大切 アウトソーシングというと「すべて任せられる」というイメージがありますが、最初から完全にお任せするとうまくいかないことも。自社の商品や顧客層を一番理解しているのは、自社の担当者です。 たとえば: 壊れやすい商品はどんな緩衝材が最適か? 人気商品はどの順番で出荷するべきか? こうした情報を物流パートナーとしっかり共有し、一緒に仕組みを作っていく意識が重要です。 2. 情報の整理とマニュアル整備をしておく 物流現場では、「どう梱包するか」「どのラベルを貼るか」「同梱物は何か」など細かい判断が日常的に発生します。これを毎回メールや口頭で伝えるのではなく、あらかじめルール化・マニュアル化しておくことで、作業のばらつきやミスを防ぐことができます。 おすすめは以下のような内容を文書にしておくこと: 商品別の梱包方法 出荷ルール(納期や締切時間など) 同梱物や販促物のパターン ラッピング・のし対応の基準 「誰が見てもわかる」状態にしておけば、新しいスタッフでもすぐに現場対応が可能になります。 3. トラブル対応のフローを共有しておく 物流現場では、破損・返品・発送遅延など、どうしてもトラブルは起こり得ます。重要なのは、「トラブルが起きたとき、どう対応するか」が決まっているかどうかです。 事前に以下のようなフローを決めて共有しておきましょう: 誤出荷が起きた場合の対応 返品された商品の扱い方(再販可/廃棄) 発送遅延が発生したときの連絡体制 こうした「事前の合意」があるだけで、トラブル時の対応スピードやお客様対応の質が大きく変わります。 4. 定期的な振り返りと改善の時間を設ける 一度委託を始めたらそのまま…というのではなく、定期的なレビューやミーティングを行うことが成功のカギです。 たとえば: 月に一度の出荷状況レビュー クレーム件数や出荷ミスの共有 改善提案や新しい取り組みの相談 物流パートナーを「ただの外注先」と捉えるのではなく、自社と一緒に成長するチームメンバーとして扱うことが、長くうまく続けるコツです。 ♦︎成功のためのチェックリスト ポイント内容の要点成功につながる理由丸投げしない姿勢梱包・出荷ルールは一緒に考える現場との認識ずれを防げる情報を整理してルール化マニュアル・手順書を用意するミスの減少・教育コストの削減トラブル時の対応フローを明確にしておく誤出荷・返品時の対応基準を事前に決める顧客対応のスピード・品質が上がる定期的に振り返りをする出荷実績やクレーム内容を共有・改善するパートナーとの関係が長期的に良好に保てる 物流アウトソーシングをうまく活用するために必要なのは、「任せきり」ではなく「一緒に作る」意識です。 ルールを整備し、情報を共有し、改善しながら進めることで、物流は“ただの作業”から、“ブランドの信頼を支える力”へと進化します。 こうした取り組みを続けることで、アウトソーシングは単なる「業務委託」ではなく、ビジネスを共に育てるためのパートナー戦略として、真価を発揮するようになります。 ◾️神谷商店の物流アウトソーシングでできること・強み 物流アウトソーシングを検討する際、「どこに頼むか」はとても大切なポイントです。私たち神谷商店は、長年の現場経験と柔軟な対応力を活かし、お客様の事業フェーズや悩みに寄り添った物流支援を行っています。 ここでは、神谷商店が提供できる具体的なサポートと、他社にはない強みをご紹介します。 小規模からでもスタートできる柔軟な体制 私たちの物流支援は、「月に数十件」からのスタートも大歓迎。最初は小ロット、徐々に件数が増えてもそのままスムーズに対応可能です。スモールスタートから成長まで、一貫して支えるのが私たちの役割です。 幅広い対応力と個別カスタマイズ 出荷作業にとどまらず、 販促物の同梱 ギフトラッピング・熨斗(のし)対応 返品商品の再検品・再商品化 といった細かなご要望にも一社一社ごとに柔軟にカスタマイズ対応しています。 「こんなことも頼める?」というご相談、大歓迎です。 現場主導の検品・出荷オペレーション 神谷商店では、物流現場で実際に手を動かすスタッフが中心となって運用改善を重ねています。机上のシステム設計だけでなく、“現場で本当に使いやすい”仕組みを追求。これにより、出荷ミスの低減・在庫ズレの解消など、数多くのECショップ様から信頼をいただいています。 顧客満足を高める梱包品質 「届いたときの印象」までがネットショップの品質だと、私たちは考えます。そのため、丁寧で整った梱包、商品に合わせた緩衝材の選定、スピーディーな出荷を徹底しています。 レビューやリピートにつながる、そんな“目に見えない価値”を物流からつくっていきます。 柔軟性と相談しやすさが強み そして何よりの強みは、「小回りがきく」「気軽に相談できる」こと。 キャンペーンにあわせた特別対応 急な商品変更や納品の遅れ 月ごとの出荷数のばらつき こうした“予定外”にも柔軟に対応できるのが、中小物流事業者としての神谷商店の魅力です。システムでは解決できない、人の対応力が私たちの誇りです。 ♦︎神谷商店は、成長に寄り添う物流パートナー 物流アウトソーシングは、「任せて終わり」ではなく、「一緒に育てていくパートナーシップ」です。神谷商店は、ただ荷物を出すだけでなく、お客様と一緒に課題を見つけ、改善し、成長を支えることを目指しています。 ネットショップの立ち上げから、拡大フェーズ、繁忙期の対応まで、どんな場面でも“ちょうどいい物流”を、あなたの隣で支えます。 まとめ:物流アウトソーシングはビジネス成長の土台に ネットショップや小売ビジネスを運営していく中で、 「商品を売る」ことと同じくらい大切なのが、「商品を正しく、早く、お客様に届けること」です。 その重要な役割を担うのが、物流アウトソーシングです。 出荷作業や在庫管理といった業務を外部に委託することで、 本来自分たちがやるべき商品開発や販売戦略に集中できるようになります。 ミスも減り、お客様の満足度も向上し、レビュー評価やリピート購入にも好影響が生まれます。 とくに、注文が増えてきたタイミング、 人手が足りずに日々バタバタしている状況、 これから大きく事業を伸ばしていきたいと考えているフェーズ―― そんなときに、物流のプロと一緒に仕組みを整えることは、未来への安心と成長のための土台づくりになります。 そして、神谷商店のような柔軟で相談しやすい物流パートナーがいれば、 “倉庫”ではなく“チームの一員”として、あなたのビジネスを支えてくれる存在になれるはずです。 アウトソーシングは、ただの外注ではなく、「一緒に走ってくれる力」――。 あなたのブランドがもっと強く、もっと遠くへ届くために、物流から支えていきます。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓
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2025.06.12
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物流DX化ってなに?IT化とDXの違いも合わせて解説します
〜現場をラクにするヒントをやさしく解説〜 CONTENTS 物流DX化ってなに?カンタンに説明します 物流のどこがDX化できるの? DX化すると、どんないいことがあるの? 物流DXを進めるにはどうすればいい? 気をつけたいポイントは? 神谷商店が大事にしているDXのカタチ まとめ:DXで物流の仕事をもっとやさしく! ◾️物流DX化ってなに?カンタンに説明します 物流DX(ディーエックス)とは、「物流の仕事を、ITやデジタルの力で便利に・効率よく変えていくこと」です。 たとえば、今まで紙でやっていた在庫管理をパソコンでできるようにしたり、商品を自動で仕分ける機械を導入したりすることも「DX化」にあたります。むずかしく聞こえるかもしれませんが、実は身近な変化のことなんです。 最近では、「人手不足で困っている」「作業にムダが多い」「もっと早く・正確に出荷したい」といった悩みをもつ企業が多くなってきました。そこで注目されているのが、デジタル技術を使って物流を進化させる“DX(デジタルトランスフォーメーション)” という考え方です。 このあと、「そもそもDXってなに?」「どこに効果があるの?」「どうやって始めるの?」という疑問もやさしく解説していきますので、初めての方でも安心して読み進めてくださいね。 ◆そもそもDXってなに? 「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉、最近よく聞くけれど、意味がよくわからない…そんな方も多いと思います。 カンタンにいうと、「デジタル技術で“やり方そのもの”を変えること」 がDXです。たとえば、単に紙からパソコンに変えるのは「IT化」ですが、パソコンを使ってまったく新しい仕組みやルールを作るのが「DX」です。 物流業界に当てはめると、「在庫を手書き表で管理 → ITシステムで自動管理」はIT化。でも「在庫データをリアルタイムに共有して、販売から出荷までを自動連携する」など、業務全体のしくみを変えるのがDXです。 以下の表で、「IT化」と「DX」の違いをまとめてみました。 IT化とDXの違い(物流での例) 項目IT化(デジタル化)DX(デジタルトランスフォーメーション)目的作業を便利にするビジネスのやり方そのものを変える例紙の伝票をExcel管理に切り替える在庫・受注・出荷をシステム連携して自動化使う技術パソコン、表計算ソフト、バーコードなどクラウド、AI、IoT、WMSなど影響の範囲一部の作業・工程会社全体・業務の仕組みゴール作業スピードや正確さの向上コスト削減・人手不足解消・サービス向上など つまりDXは、「道具を変える」だけでなく、「働き方やしくみを根本から変えること」がポイントなんです。 ◆物流DX化で何が変わるの? 物流DX化を進めると、現場の作業や管理の仕方が「人の経験と勘」から「データと自動化」に変わっていきます。 これは単なる機械導入ではなく、「仕事のやり方」そのものが変わる大きな変革です。 たとえば、紙に書いていた在庫管理がタブレットでリアルタイムにできるようになったり、人が手で探していたピッキング作業が自動で最短ルート表示されるなど、「速い・正確・わかりやすい」現場になります。 では、具体的にどんなところが変わるのか、以下のようにまとめました。 ★物流DXで変わること一覧 項目従来のやり方DX化後の変化在庫管理手書き・表計算ソフトで更新クラウドでリアルタイムに自動更新作業手順の共有口頭指示・紙の手順書タブレットや動画マニュアルで誰でもすぐ理解可能出荷チェック目視確認・ダブルチェックスキャンで誤出荷ゼロ・アラート機能付き担当者依存ベテラン頼みの業務誰が作業しても同じ品質で出荷できるお客様対応電話・FAX中心の対応チャット・自動通知でスピードアップ ポイントまとめ 「感覚」や「経験」に頼っていた仕事が、誰でもできる「仕組み」になる 「見える化」で在庫・進捗・ミスを即確認できる 「正確で早い」作業ができて、クレーム・ミスも大幅に削減 ◾️物流のどこがDX化できるの? 物流DX化は、ただITツールを使うだけではありません。現場の流れや課題を見直して、「ムダなく・見える・スムーズ」な仕組みをつくることがポイントです。ここでは、特に効果が出やすい3つの領域について紹介します。 ◆倉庫の管理や在庫の見える化 在庫がどこにあるのか、いくつあるのかをすぐに把握できる状態にするのが「見える化」です。これができていないと、以下のようなことが起こりがちです。 課題よくあるトラブル在庫数の把握がアナログ売り切れの商品を誤って受注ロケーションが分かりづらい商品を探すのに時間がかかる担当者の経験に頼っている担当者がいないと対応できない そこで、WMS(倉庫管理システム)などを使って、商品ごとに「何が・どこに・いくつ」あるかをリアルタイムで管理すれば、誰でもすぐに状況を把握できます。棚卸作業もスピードアップし、誤出荷のリスクも減らせます。 ◆荷物のピッキングや仕分けの自動化 ピッキング(商品を集める作業)や仕分け作業には、人手と時間がかかります。ここに自動化機器やAIの導入が進んでいます。 自動化の例効果自動搬送ロボット(AGV)指定の場所に商品を自動で運ぶデジタルピッキングシステム取り出す商品をライトや画面で指示AI仕分けシステム商品を自動で送り先ごとに分ける これらを導入することで、作業ミスが減り、人手不足にも対応しやすくなります。繁忙期でも安定した出荷体制を保つことが可能になります。 ◆紙をなくして、スマホやパソコンで管理 今でも紙の出荷指示書や在庫表を使っている現場は多いですが、紙からデジタルへの移行は大きな効果を生みます。 従来のやり方DX化したやり方メリット紙の出荷指示書タブレットで出荷内容表示情報更新が即時でミスが減る手書きの伝票控えクラウドでデータ共有紛失・記入ミスの防止電話・口頭での連絡チャット・社内ツール活用情報の伝達が速く正確 ITツールを取り入れることで、事務作業の効率もグンと上がります。特に複数の現場がある会社では、情報の一元化が大きな強みになります。 このように、物流業務の中でも「見えない」「分かりにくい」「手作業が多い」工程を中心にDX化を進めることで、現場全体のスピード・正確さ・柔軟性がぐっと向上します。 ◾️DX化すると、どんないいことがあるの? 物流現場でDX化を進めると、単なる作業のIT化にとどまらず、仕事のやりやすさ・スピード・コストにまで良い影響を与えます。ここでは、主な3つのメリットをわかりやすく紹介します。 ◆人手が少なくてもまわせる 少子高齢化や人材不足が続く中、DX化は“限られた人員で効率よく働く”ための強力な武器になります。 項目内容自動ピッキング経験が浅いスタッフでもミスなく対応できる作業ガイドのデジタル化手順が明確で教育コストが削減できるデータによる管理作業進捗や在庫状況をリアルタイムで確認できる 誰でもすぐに作業ができる仕組みが整えば、属人的な体制から抜け出し、急な人員変更にも対応できる柔軟な現場になります。 ◆ミスが減って仕事がスムーズに 出荷ミス・在庫違い・伝票の間違いなどは、顧客の信頼にも関わる重要なポイント。DX化によって情報の一元化と自動化が進めば、こうしたミスも大きく減らせます。 従来の課題DX化による改善手書き伝票で数字ミス自動入力やバーコード管理でミスを防止担当者の記憶に頼った出荷デジタルチェックで誰でも正確に対応できる出荷後の確認が困難履歴や在庫状況をすぐに確認・修正できる これにより、作業のスピードも上がり、スタッフのストレスや再作業の手間も大きく軽減できます。 ◆ムダが減ってコストもカット DX化によって「余計な作業」「無駄な時間」「不要な資材」などを削減でき、物流コスト全体を見直すことができます。 コスト削減ポイント具体的な内容配送回数の最適化在庫状況の把握でまとめ出荷が可能梱包資材の節約自動計算により適切な梱包サイズを選定作業時間の短縮手順の見える化・デジタル化で時間のロスを回避 このように、“見えなかったムダ”が数字として見えるようになるのもDX化の大きな魅力。少ない資源で最大のパフォーマンスを出すことが可能になります。 この章では、DX化によって得られる“実際の効果”に焦点を当てました。現場の効率やミス削減、コスト見直しといった改善は、すべてが企業全体の強みにつながります。 ◾️物流DXを進めるにはどうすればいい? DX化はただシステムを導入するだけでは成功しません。大切なのは「自社に合ったやり方で、現場がきちんと使いこなせる仕組みを作ること」です。ここでは、無理なくスタートするための3ステップをご紹介します。 ◆まずは「困ってること」を整理しよう 最初にやるべきことは、「どこで困っているのか」「どこを変えたいのか」をはっきりさせることです。 チェックポイント例内容例ピッキングに時間がかかっている商品の場所が分かりにくく、探す時間が長い出荷ミスが多い注文と伝票の突合せが手作業になっている在庫が合わないことがある棚卸しが手書き・更新が遅れている こうした課題は、現場のスタッフが一番よく知っています。現場の声をヒアリングして、具体的な課題リストを作ることが出発点になります。 ◆みんなで話し合ってスタート DXは一部の人だけで進めても、現場全体に広がらなければ意味がありません。だからこそ、部門をまたいだ話し合いがとても大切です。 話し合うべきこと目的「どの業務を変えるか」目標を明確にし、導入範囲を絞る「誰が中心となって進めるか」リーダーを決めて情報の共有や進行管理を明確に「現場にどんな不安があるか」早い段階で声を拾い、不満や抵抗を減らす “みんなで決めて進める”姿勢が、現場に浸透するDXを実現するカギです。 ◆使いやすい道具やシステムを選ぶ DX化の失敗の多くは「難しすぎるツールを選んだ」ことが原因です。大切なのは、誰でも直感的に使える“シンプルな道具”を選ぶことです。 ツール選定のポイント解説スマホやタブレットで使えるか現場で操作しやすく、教育コストも下がる既存のシステムとつながるか二重入力が不要になり、作業がスムーズになるサポート体制があるか操作ミスやトラブル時にすぐ相談できる 「使いやすいかどうか」は、高機能かどうか以上に重要な判断基準です。 この章では、物流DXをスタートするための基本ステップをご紹介しました。ポイントは、「現場から始めること」と「みんなで進めること」。自社にあった一歩から始めることで、無理なくDX化を成功に導くことができます。 ◾️気をつけたいポイントは? 物流DXを進めることで多くのメリットが得られますが、導入時に注意しないと「思っていたより大変…」「効果が出ない…」ということにもなりかねません。ここでは、よくある失敗や落とし穴を避けるために意識すべきポイントを3つ紹介します。 ◆現場とシステムのズレに注意 便利なツールを入れたつもりでも、実際の現場に合っていないと逆に手間が増えてしまうことがあります。 よくあるズレの例影響倉庫の動線に合っていない操作画面移動が多くなって作業が非効率になる実情とかけ離れたルール設定作業者がルール通りに動けず混乱が生まれる ツールやルールは、“机上の理想”ではなく“現場でどう使われるか”を軸に考えることが重要です。導入前には、現場でのテスト運用や意見収集をしっかり行いましょう。 ◆お金も時間もかかるかも DXは「すぐに」「簡単に」できることではありません。導入するにはある程度の初期コストや教育時間が必要です。 費用・時間の内訳例内容例システムの導入費・月額利用料パッケージ費用やクラウド利用料社内教育やマニュアル作成の時間スタッフへの研修や操作マニュアル作成データの初期登録作業在庫情報・商品情報の登録や棚番の整理など 「最初のハードルは少し高め」ですが、長い目で見れば業務の効率化やコスト削減につながります。費用対効果を冷静に見て判断しましょう。 ◆スタッフみんなが使えるようにする DXの失敗でよくあるのが、「一部の人しか使えていない」「現場が混乱している」というケースです。 起きやすい問題解決のための工夫年齢層が高くITに不慣れな人が多いスマホ操作がカンタンなツールを選ぶ教えてくれる人が限られている操作ガイドや動画マニュアルを用意する使い方がバラバラでミスが出る業務フローをルール化し、全員に統一する 「誰でも使える」「みんなが同じ使い方ができる」ことを意識することで、現場の混乱を減らし、スムーズな運用が実現できます。 このように、DXを進める際は「導入前の準備」と「導入後の運用サポート」の両方が欠かせません。道具を入れて終わりではなく、「使い続けられる仕組みづくり」が本当の成功へのカギです。 ◾️神谷商店が大事にしているDXのカタチ 物流DXとひとことで言っても、現場によって課題や状況はさまざまです。私たち神谷商店は「現場の声を中心にしたDXこそ、意味のある変化を生む」と考えています。導入することが目的ではなく、「使いやすくて、続けられて、成果が出る」DXを目指しています。 ◆現場の声を大事にしたサポート 「難しくて結局誰も使っていない…」というDXでは意味がありません。 神谷商店では、現場スタッフが実際にどんな作業をしているか、どこで手間がかかっているかを一緒に確認した上で、システムや仕組みの改善提案を行っています。 神谷商店の取り組み内容ヒアリングの実施倉庫スタッフの作業内容・課題を丁寧に聞き取る試験導入で現場フィードバック確認小さな範囲で導入して使いやすさを検証現場改善×システム改善の両輪サポート作業動線やレイアウトの見直しも含めて提案 「現場が困らないDX」を進めるための伴走型サポートが、私たちのこだわりです。 ◆使う人がラクになる仕組みづくり 多機能なシステムより、簡単に使える仕組みが物流DXでは大切です。神谷商店では、現場のスタッフが“自分たちで使いこなせる”ことを最優先にさらに業務の属人化をなくせるよう以下のような工夫を取り入れています。 工夫しているポイント具体的な内容例直観操作ができるハンディターミナルの使用現場スタッフでも臨機応変に対応できる簡単操作可能な端末を使用各作業を階層分け!作業スキームを明確化!!作業を階層化しているので「今」「何の」「次の」作業をしているかわかりやすい基本は増減のみ!簡単講習で誰でもすぐ使える直観的システム押すボタンをシステムで色分けしているので初出勤スタッフでもすぐに使いこなせる!ミスをしてもシステムが反応!ピックミスや仕分けミス、類似商品の間違えなど起こしやすいミスもハンディターミナルとシステムが音で教えてくれる! 倉庫業の専門的知識がなくても誰でも使え、全員が「わかりやすく」「ミスゼロ」で作業できるようシステムでサポートを神谷商店では行っています。 このように神谷商店では、現場のリアルに寄り添いながら、「続けられるDX」を実現しています。新しい仕組みが“使いづらさ”を生まないように、一つひとつの工程を大切にサポートしていく姿勢が、私たちの強みです。 まとめ:DXで物流の仕事をもっとやさしく! 物流DX化は、「難しいことをする」のではなく、毎日の仕事をもっと“やさしく”するための工夫です。 たとえば―― 在庫の場所がすぐにわかる 出荷ミスが減って安心できる 紙の伝票がいらなくなって、入力も手間いらず そんな「ちょっとラクになること」が積み重なることで、現場の働き方も、会社全体の効率も、大きく変わっていきます。 そして、DX化は“ひとりではできない”取り組みです。現場の声を聞いて、チームで話し合いながら、一歩ずつ進めていくことが大切です。 神谷商店では、「まずは今の困りごとを整理する」ことから一緒にスタートし、「使いやすいDX」を現場と一緒に作り上げていきます。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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