2025.09.2
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WMS
WMSとは?〜物流現場がラクになる倉庫管理システムの基本と導入のポイント〜
WMSシステムとは?かんたんに説明します
WMSを導入すると何が変わるの?
どんな機能があるの?主要機能を紹介
WMSが向いているのはどんな現場?
神谷商店でも活用中!現場目線で見たWMSのメリット
まとめ:WMSは“人の代わり”ではなく“現場の味方”
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倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
WMSシステムとは?かんたんに説明します
物流や倉庫管理の現場でよく耳にする「WMS」。これは Warehouse Management System(ウェアハウスマネジメントシステム) の略で、日本語では「倉庫管理システム」とも呼ばれます。
かんたんに言えば、倉庫内の商品がどこに、いくつあるかをデジタルで把握・管理するシステムです。パソコンやタブレット、ハンディ端末などを使い、入庫・出庫・在庫の流れをリアルタイムで可視化し、ヒューマンエラーや作業ロスを減らします。
たとえば、こんなときに便利!
「あの商品、どこに置いたっけ?」がなくなる
数量のカウントミスや棚卸しの手間が激減
納期遅れや誤出荷といったトラブルも防止
WMSは、昔ながらの紙やExcelでの在庫管理に比べて、スピード・正確さ・共有性の面で圧倒的なメリットがあります。
いまやEC物流をはじめ、あらゆる業種の倉庫でWMSの導入が進んでおり、「現場の見える化」や「業務の効率化」を実現する要となっています。
このように、WMSとは「倉庫業務の頭脳」ともいえる存在。人の手だけではカバーしきれない部分をサポートし、日々の業務を“正確に、早く、無駄なく”進めるために欠かせないツールとなっています。
WMSを導入すると何が変わるの?
WMS(倉庫管理システム)を導入すると、これまで手作業や紙で管理していた倉庫業務が、一気に“見える化”されて効率化されます。作業スピードや精度が上がるだけでなく、現場のムダや人手不足の課題も解決できるため、多くの企業が導入を進めています。
ここでは、実際に導入したらどんな変化があるのかを、わかりやすく見ていきましょう。
1. 在庫管理がリアルタイムで正確に
導入前は、エクセルや紙ベースで「どこに何がいくつあるのか」を管理していた現場も多いと思います。でもWMSを使えば、商品が入ってきた瞬間から、棚ごとにリアルタイムで在庫を更新できます。
「出荷してもシステム上は残ってる」「どこに置いたか分からなくなった」なんてトラブルが激減し、在庫差異や棚卸しのストレスがほぼゼロになります。
2. ピッキング・出荷がスムーズに
注文が入ったらWMSが自動で指示を出し、スタッフはハンディ端末を持って正しい商品をピック。順番も最短ルートで表示されるため、ムダな動きがなくなり作業スピードが向上します。
しかもバーコードで照合するので、誤出荷のリスクもぐっと減ります。たとえば出荷先が同じ商品でも、色やサイズ違いを間違えてしまう…という“あるあるミス”を防げるのです。
3. 作業の標準化と教育がラクに
WMSでは作業手順がシステムで統一されるため、ベテランと新人の差が出にくくなります。たとえば:
「どこにあるか分からない」
「どの順番で作業すればいいかわからない」
といった現場の混乱がなくなり、新人スタッフでも即戦力として活躍できる環境がつくれます。
WMS導入で変わること(まとめ表)
項目導入前WMS導入後在庫管理手入力・紙中心自動反映・リアルタイム更新ピッキング手探し・感覚頼りハンディで指示・最短ルート誤出荷発生しやすいバーコード照合で防止作業スピード個人差あり標準化されて高速化教育コスト教えるのに時間がかかるシステムに沿って教えられる
WMSを導入することで、ただ「便利になる」だけでなく、現場の作業品質が安定し、人材育成の負担も軽減されるというメリットがあります。結果として、ミスが少なく・早く・効率的な倉庫運営が実現し、お客様へのサービスレベルも向上します。
どんな機能があるの?主要機能を紹介
WMS(Warehouse Management System)は、倉庫業務のさまざまな工程を支えるシステムです。ただの「在庫管理ソフト」ではなく、入庫から出荷まで、現場のすべてを“見える化”して、正確かつ効率的に回すためのしくみが詰まっています。
ここでは、WMSに搭載されている代表的な機能を、倉庫業務の流れに沿ってご紹介します。
1. 入庫管理機能
仕入れ先から届いた商品をシステムに登録する機能です。バーコードスキャンで入庫処理を行い、正確な在庫数とロケーション(棚番)を同時に管理できます。
たとえば、WMSにより「どの棚に何が何個あるか」が即座に把握でき、入荷ミスや棚入れミスを防ぐことができます。
2. 在庫管理機能
倉庫内の商品在庫をリアルタイムで管理。出荷や移動のたびに在庫数が自動更新されるため、在庫ズレや棚卸しの手間が大幅に減少します。
さらに、賞味期限やロット番号などの情報も紐づけて管理できるため、品質管理が必要な商材にも対応できます。
3. ピッキング機能
注文が入ると、WMSがピッキングリストを自動で作成。ハンディ端末に「どの商品をどこから取ればいいか」が表示されるため、誰でもミスなく正確にピック作業ができます。
ゾーンピッキングやトータルピッキングなどの方式にも対応しており、出荷量や商材に合わせて効率の良い方法が選べるのもポイントです。
4. 梱包・出荷管理機能
ピッキングが終わったら、WMSが梱包サイズに合った箱や緩衝材の情報を提示し、送り状も自動で発行します。
配送会社(ヤマト・佐川・日本郵便など)ともシステム連携しているため、追跡番号の通知や当日出荷もスムーズです。
5. 返品管理機能
返品があった場合にも、WMSで返品理由や状態を登録。再販可能かの判断、在庫への戻し処理、不良品の除外まで一括で対応できます。
これにより、返品対応のスピードが上がり、顧客満足度と在庫の健全性を同時にキープできます。
WMSの主な機能一覧(表でチェック)
機能名できることメリット入庫管理商品の受け取り・棚入れ・数量チェック在庫ズレ・棚間違いを防止在庫管理数量・場所・ロット・期限などを一元管理棚卸し簡略化/誤出荷防止ピッキングハンディ端末で指示、誤ピックを防止スピード・正確性の向上梱包・出荷管理梱包サイズの最適化、送り状発行・追跡連携作業の自動化/当日出荷が可能に返品管理状態登録・再販判断・在庫反映クレーム削減/在庫ロスを最小限に
WMSは、単なる「作業の手間を減らす道具」ではなく、現場の判断ミス・確認漏れ・非効率を全体的に見直すためのシステムです。とくにEC物流や多品種少量出荷を行う現場では、WMSの導入で売上以上に“現場の安心感”が生まれるという声も少なくありません。
WMSが向いているのはどんな現場?
WMS(倉庫管理システム)はとても便利なツールですが、どんな現場にも必要というわけではありません。むしろ「人の手でも問題なく回っている現場」に導入すると、費用や手間ばかりが増えてしまうことも。
では、WMSが本領を発揮するのはどんな現場なのでしょうか?ここでは、導入に向いている現場の特徴をご紹介します。
1. SKU(商品種類)が多い現場
アパレル、雑貨、化粧品など、色違いやサイズ違いなどのバリエーションが豊富な商品を扱っている現場では、人の記憶や紙ベースの管理では限界がきます。
「Mサイズの黒だけ在庫が合わない」「似た品番を間違えてピックした」といったミスは、WMSによるロケーション管理・バーコード照合で大幅に防げます。
2. 出荷件数が多い現場
1日あたり数十件〜数百件の出荷がある場合、Excelや手書き伝票では対応が追いつかなくなります。WMSなら受注データの自動取り込み・ピッキングリストの自動生成・送り状の自動発行までを一括で行えるため、人手不足でも処理スピードを保てるようになります。
特にセールや繁忙期でも、業務が止まらずに回るのは大きなメリットです。
3. 複数の出荷先・配送条件がある現場
ECサイトごとに「チラシを入れる/入れない」「メール便/宅配便の使い分け」など出荷条件が違うと、作業ミスが発生しやすくなります。
WMSでは、注文情報に応じて封入物や配送方法を自動判別することができるため、複雑なオペレーションもミスなく回せます。
4. 拠点や作業者が複数いる現場
在庫を分けて管理していたり、スタッフが交代制だったりする場合、情報共有のズレがミスの原因になります。
WMSを導入することで、在庫・進捗・作業内容がすべてリアルタイムで共有可能となり、「誰がどこまで進めたか」「在庫がどこにあるか」が即座にわかります。
導入に向いている現場チェック表
状況特徴や課題WMSが活きるポイント商品種類が多い色・サイズ・型番違いが多く、間違えやすいバーコード管理でミスを防ぐ出荷件数が多い毎日の出荷処理に追われている作業自動化でスピードアップ複雑な出荷条件がある配送方法や同梱物がショップによって異なる条件別の自動処理が可能拠点・スタッフが複数いる情報共有が難しく、作業の重複や伝達漏れが発生するクラウドでリアルタイム共有在庫ズレが頻発している棚卸しのたびに数が合わない自動更新で常に正確な在庫を維持できる
まとめ
WMSが本当に役立つのは、「人手だけではもう限界」という現場です。 商品数が増えた、出荷が忙しい、業務が複雑化してきた――そんなときこそ、WMSは“現場を整理し、スムーズに回す強力な味方”になります。
神谷商店でも活用中!現場目線で見たWMSのメリット
神谷商店では、長年の物流現場で培った経験をもとに、自社独自のWMS(倉庫管理システム)を開発・運用しています。
このWMSは、ただのシステムではありません。現場で働くスタッフの声を反映し、「本当に使いやすい」「本当に必要な機能」にこだわってつくられた仕組みです。そのため、パソコンに不慣れな方でも直感的に使えたり、急な出荷増加にも柔軟に対応できたりと、“現場ファースト”の運用が実現できています。
また、お客様ごとに業種や商品特性が異なることも多いため、「この会社にとって一番ラクな運用は何か?」を考え、WMSの設定やフローもカスタマイズ対応しています。
たとえば、
商品ラベルの発行ルール
ピッキングの表示順や動線設計
チラシや販促物の同梱ルール
梱包サイズや資材の最適化 など
細かなご要望にも対応可能です。
神谷商店のWMS導入メリット
ポイント内容柔軟なカスタマイズ性各企業ごとの運用に合わせて設定可能現場の使いやすさ重視シンプルなUIで誰でも操作しやすい在庫の可視化リアルタイムで在庫やロケーションを把握可能作業ミスの削減バーコード・ハンディ端末でのチェック体制顧客対応までサポート同梱、ギフト、返品対応などにも対応
『神谷商店の倉庫を選ぶメリット』
ただの「保管場所」ではなく、売れる物流を支える運用のパートナー
ネットショップ運営・EC発送に強い柔軟な体制
個人〜法人まで規模や商品ジャンルに応じた提案が可能
物流まわりの相談がしやすい、話しやすいスタッフ体制
WMSを含む物流インフラ全体を整えたいとお考えの企業様にとって、神谷商店は「システムだけじゃない、人の力もある倉庫」として、安心してお任せいただける体制を整えています。
まとめ:WMSは“人の代わり”ではなく“現場の味方”
ここまで、WMS(倉庫管理システム)について、基本的な機能から導入のメリット、向いている現場、そして選び方のポイントまでご紹介してきました。
WMSと聞くと「人手を減らす仕組み」と考えてしまいがちですが、本質は“現場で働く人を助ける仕組み”です。たとえば、「どこに何があるのか一目でわかる」「商品を間違えずに取り出せる」「在庫のズレがなくなる」――これらはすべて、日々の業務に取り組む人にとってのストレスを減らし、ミスを防ぎ、仕事の精度を高めるためのものです。
実際に神谷商店でも、WMSの導入によって作業の効率化・標準化・可視化が進み、現場がずっとラクになったと感じています。新人スタッフでもすぐに活躍できるようになり、出荷ミスや在庫トラブルもほとんどなくなりました。
もちろん、最初は慣れるまでに時間がかかることもあるかもしれません。ですが、「現場の使いやすさ」を重視して選び、丁寧に運用すれば、WMSは最強のパートナーになります。
最後に大事なことをひとつ。
WMSは、「作業をロボットに任せる」のではなく、「現場の人がもっと働きやすくなる」ための仕組みです。人の手をゼロにするのではなく、人の力を最大限に活かすための“味方”として、これからの倉庫・物流現場に欠かせない存在になるでしょう。
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