検品とは?物流ミスを防ぐために知っておきたい基本と流れ
CONTENTS
・検品って何?簡単に説明します
・どうして検品が必要なの?
・どんな種類の検品があるの?
・検品で良くあるトラブルとその防ぎ方
・神谷商店の検品体制と強み
・まとめ:ミスゼロに近づく物流を目指して
◾️検品ってなに?かんたんに説明します

「検品(けんぴん)」とは、届いた商品や出荷前の商品が、きちんと正しいものかどうかを確認する作業のことです。たとえば、商品にキズがないか、数が合っているか、色やサイズが間違っていないかなどをチェックします。
EC通販や物流の現場では、毎日のように多くの商品が行き来しています。そんな中で、「ちゃんとした商品を、正しく届ける」ためには、この検品作業がとても大切なのです。
特にネットショップでは、実物を見ずに商品を注文するため、「届いたものが思った通りかどうか」=お客様の満足度に直結します。だからこそ、出荷前にしっかりと商品をチェックする「検品」は、信頼されるショップ運営に欠かせない工程なのです。
また、検品には「入荷時の検品」と「出荷前の検品」の2つのタイミングがあり、どちらもミスや不良を防ぐ大切なステップです。
♦︎検品でチェックすること一覧(基本)
チェック項目 | 内容 | なぜ大切? |
商品の種類 | 注文通りの品番・カラー・サイズか確認 | 間違った商品を送らないため |
数量 | 注文数と実際の数が一致しているか確認 | 数が合わないとクレームに |
外観の状態 | キズ・汚れ・破損がないかチェック | 初期不良を防ぐため |
ラベル・タグ | 表示が正しいか、ずれていないか | 情報間違いは返品の原因に |
動作確認(必要な場合) | 家電・雑貨など、簡単な動作確認を実施 | 初期不良品の早期発見 |
検品は一見シンプルな作業に見えますが、お客様の満足やリピート購入につながる「品質チェックの最後の砦」です。特にEC物流では、スピードと正確さが求められるため、丁寧かつスムーズな検品体制が求められます。
◾️どうして検品が大事なの?

検品がなぜ大切かというと、お客様に正しい商品を届けるための“最後の砦”だからです。
どれだけ丁寧に在庫を管理していても、人の手で商品を扱う以上、ミスや不良品の混入はゼロにできません。それを防ぐために、検品の工程が必要になります。
たとえば――
- 注文とちがうサイズの服が届いた
- 傷のついた商品がそのまま届いた
- 2個頼んだのに1個しか入っていなかった
このようなトラブルは、すべて検品の不足が原因で起こることが多いのです。
しかも一度ミスが起きてしまうと、お客様の信頼は一気に下がってしまうことも。
さらに、返品・再送などの手間が発生すれば、時間・人件費・送料といったコスト面の損失にもつながります。
♦︎検品をしないと起こるトラブルとその影響
起こるトラブル | 検品で防げる内容 | 店舗への影響 |
サイズや色の違い | 注文内容と現物の照合 | クレーム増、再送の手間 |
数量ミス | 入庫・出荷数のダブルチェック | 追加送料の発生、在庫ズレ |
キズや汚れの見逃し | 外観チェック | 初期不良で返品対応が必要 |
ラベル間違い | タグ・バーコード確認 | 誤出荷による信頼低下 |
封入漏れ(ノベルティなど) | 同梱物チェック | 販促効果の損失、再送発生 |
EC通販は「顔の見えない取引」だからこそ、検品で“信頼”をつくることがとても大切です。
たった1回のミスが「もうこの店では買わない」という結果になってしまうこともあります。
だからこそ、どんなに急いでいても、“確認の目”を怠らない体制づくりがショップの品質を決めるのです。
◾️どんな種類の検品があるの?

ひとくちに「検品」といっても、そのタイミングや目的によって種類が分かれます。
EC物流では、どの段階でどんな検品を行うかによって、ミスやトラブルの防ぎ方が変わってくるのです。
ここでは、代表的な検品の種類を紹介します。
1. 入荷時検品(にゅうかじけんぴん)
仕入れ先やメーカーから届いた商品を、受け取ったときにチェックする工程です。
- 数量は合っているか?
- 商品に破損や汚れはないか?
- 指定された商品が正しく届いているか?
このタイミングで不良品や誤納品に気づければ、出荷後のクレームを防げます。
2. 出荷前検品(しゅっかまえけんぴん)
お客様に商品を送る直前、ピッキングや梱包後に行うチェックです。
- 注文内容と一致しているか?
- 伝票や送り先は正しいか?
- 同梱物(ノベルティ・チラシなど)は入っているか?
最後の確認ポイントなので、1つのミスも見逃せません。
3. ロット検品・抜き取り検品
すべての商品を1点ずつ見るのが難しい場合は、ロット単位で数点を抜き取って確認する方式もあります。
とくに大量ロットや低単価商品などでは、この方法がコストパフォーマンスに優れています。
♦︎主な検品の種類まとめ表
検品の種類 | タイミング | チェック内容 | 特徴・目的 |
入荷時検品 | 商品が届いたとき | 数量、外装の状態、品番違いなど | 仕入れミスや破損品を早期発見できる |
出荷前検品 | 発送する直前 | 注文内容との一致、ラベル・同梱物など | 顧客への誤出荷や満足度低下を防ぐ |
ロット検品 | ロットごとに一部を抽出 | 外観・規格・不良率 | 大量商品における効率的な品質チェック |
EC物流では、商品が入る時と出る時の「ダブルチェック」がとても重要です。
とくに出荷前検品は、「最後のストッパー」として、お客様の手に届く品質を守る役割を果たします。
◾️検品でよくあるトラブルとその防ぎ方

どんなに丁寧に作業をしていても、ヒューマンエラーや見落としはつきものです。
特に検品は、商品の品質やお客様の信頼に直結する工程なので、小さなミスが大きなクレームにつながることも。
ここでは、EC物流で実際によくある検品トラブルと、その対策方法をまとめてみましょう。
よくある検品トラブル ① ラベル違い・品番間違い
商品に貼られたラベルと中身が合っていない、品番が似ていて間違えてしまう…というケースは意外と多く発生します。
原因:
- 人の目視だけに頼っている
- 類似品(色違い・サイズ違い)が並んでいる
防ぎ方:
- バーコード照合を必ず通す
- 棚ごとに「仕切り」や「色分け」などの工夫をする
よくある検品トラブル ② 数量ミス
注文数と出荷数が一致していないトラブル。多かったり、逆に足りなかったりするとクレームや返品の手間が発生します。
原因:
- ピッキング時の確認不足
- 同じ商品が複数種類の棚にある
防ぎ方:
- ハンディ端末で「1点ごとに読み取る」運用
- 出荷前にWチェック(2人体制)を導入
よくある検品トラブル ③ キズ・汚れ・破損
外装にキズや汚れがあったまま出荷してしまい、「新品なのに汚れてた!」というクレームになるケースも。
原因:
- 入庫時検品が甘い
- 保管時の取り扱いが雑
- 梱包の際の衝撃や圧迫
防ぎ方:
- 入庫検品の基準を明確化(写真付きマニュアルなど)
- 保管ルール(段積み禁止・取り扱い注意)を徹底
- クッション材・資材の見直し
♦︎トラブルと対策まとめ表
トラブル例 | よくある原因 | 防ぎ方の工夫 |
ラベル違い | 類似商品が近くにある、目視ミス | バーコード読み取り/棚の工夫 |
数量違い | ピッキング時の確認不足 | ハンディ端末/Wチェック導入 |
キズ・汚れ・破損 | 入庫検品の甘さ/保管・梱包のミス | 基準マニュアル化/保管方法/資材見直し |
検品ミスは、「人がやるからしょうがない」で済ませてしまうと、お客様の信頼を損ねるきっかけになってしまいます。
だからこそ、“しくみ”と“確認のクセ”を作っておくことが大切なんです。
◾️神谷商店の検品体制と強み

神谷商店では、「検品は品質保証のスタート地点」と考えています。
お客様の手元に“安心”を届けるために、私たちは細かいところまで気を配った検品体制を整えています。
以下に、私たちが実際に現場で大切にしているポイントをご紹介します。
入庫から出荷まで、すべてに目を光らせる
神谷商店の検品は、「入庫時」「保管中」「出荷前」の3ステージに分けて行われます。
- 入庫時検品:商品の数・外装・ラベルの確認を一つひとつ丁寧に
- 保管中チェック:異なる商品が混ざらないよう、ロケーション管理を徹底
- 出荷前検品:バーコード照合と人の目によるダブルチェックで最終確認
この3段階体制により、ミスの入り込むスキを極力減らしています。
教育されたスタッフによる目視とシステムのWチェック
システムに任せきりにせず、スタッフ一人ひとりが「目と手と心」を使って確認をしています。
倉庫内には「検品マニュアル」や「チェックリスト」を常備し、新人でもすぐに対応できる体制を整備。
また、WMS(倉庫管理システム)とハンディ端末によるバーコード検品で、「人」と「機械」のダブルチェックが可能になっています。
柔軟な対応ができるのも、神谷商店の強みです
私たちは、“こうしてほしい”という細かなご要望にも柔軟に対応しています。
- ギフト仕様やラッピングが必要な商品
- ショップごとに異なる検品基準
- イレギュラーな検品作業(ノベルティの封入、商品の同梱など)
お客様ごとに検品基準をすり合わせ、「現場でちゃんと対応できる仕組み」を一緒に作るのが神谷商店スタイルです。
♦︎神谷商店の検品体制まとめ表
ポイント | 内容 | 効果 |
3段階の検品体制 | 入庫・保管中・出荷前の全てでチェック | ミスの入り込む余地を最小限にできる |
Wチェック(人×システム) | バーコードと目視をセットで実施 | 出荷ミスや数量違いを防げる |
教育されたスタッフ体制 | チェックリストや検品マニュアルで新人も安心 | 誰でも安定した品質を保てる |
柔軟な対応力 | お客様ごとの検品要望に応じてカスタマイズ対応 | 独自ブランドや細かいニーズにも対応可能 |
神谷商店では、ただ「チェックする」だけの検品ではなく、“お客様の安心につながる検品”を大切にしています。
これからも現場の声を聞きながら、より丁寧でミスのない物流体制を追求していきます。
まとめ:ミスゼロに近づく物流を目指して

検品は、物流の中で“地味だけど一番大事な仕事”といっても過言ではありません。
荷物を正しく届けるための最後の砦――それが検品の役割です。
たとえどんなに立派な商品でも、間違った数で届いたり、キズがついていたり、別の人の注文と入れ替わってしまえば、お客様の信頼は一瞬で失われてしまいます。
そんなミスを防ぎ、お客様に「ちゃんとしてる会社だな」と感じてもらうために、検品は必要不可欠な工程なのです。
とくにECの現場では、1日に何十件、何百件と出荷がある中で、すべての商品を正確にチェックするのはとても大変。
だからこそ、神谷商店のように「仕組み」と「人の目」の両方を使って丁寧に検品する体制が求められます。
さらに、ブランドごとの対応や、販促物の同梱、返品の判断まで含めて柔軟に動ける検品体制があることで、ネットショップの運営者さんは安心して本業に集中することができます。
検品は「確認する」だけの仕事ではありません。
それは、商品を通じてお客様とつながる「信頼をつくる仕事」でもあります。
検品をおろそかにせず、ひとつひとつの工程に心を込める――
それが、ミスゼロに近づく物流の第一歩です。
神谷商店は、これからもそんな想いを大切にしながら、お客様とエンドユーザーの「満足」と「信頼」をつなぐお手伝いをしていきます。
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