
パレットのサイズと種類を正しく押さえることは、倉庫委託や輸入貨物の取り扱いを始める事業者にとって、保管効率と荷役コストの両方を左右する基本知識です。「国内の標準サイズはどれか」「木製とプラスチックのどちらを選ぶべきか」「海外から届いた貨物はどの規格のパレットに積み替えるのか」「自社で買うのか、レンタルで回すのか」が曖昧なままだと、倉庫のラックに収まらない、納品先で受け入れを断られる、回収できないパレットが増え続ける、といった問題が起こります。
この記事では、パレットの定義と種類、国内標準のT11型と海外規格のサイズ一覧、商材と保管設備に合わせた選び方、輸入コンテナからパレットへ積み替える実務、レンタルパレットと自社所有の比較、倉庫委託先に確認したい点を、2026年版として物流の現場の視点から整理します。規格の寸法は公的機関や規格の公表資料に基づく値を記載し、出典を本文中に明記しています。

パレットとは?物流で使われる理由と種類の基本

パレットとは、貨物をひとまとまりの単位にして載せる面を持ち、フォークリフトやハンドリフトなどで荷役・輸送・保管をまとめて行えるようにした台のことです。一般社団法人日本パレット協会は、パレットを「一つの単位にまとめた貨物を置くための面があり、人手またはフォークリフト等の専用車両により荷役、輸送、及び保管の全てが可能な構造をもつもの」と定義しています(同協会公式サイト・2026年10月時点)。段ボールを1ケースずつ人の手で運ぶ「バラ積み・バラ卸し」に対し、パレットに載せたまま工場から倉庫、店舗やセンターまで運ぶ流れを一貫パレチゼーションと呼び、物流の省力化の中心にある考え方です。
パレット単位で動かすと何が変わるのか
パレットとは単なる台ではなく「貨物を数える単位」でもあります。1パレットに何ケース載るかが決まれば、入庫・保管・出庫はパレット数で管理でき、フォークリフト1回の動作で数十から数百ケースを移動できます。人手で積み下ろす場合と比べて作業時間と身体負担が下がり、荷物に触れる回数が減るので破損も起こりにくくなります。反対に、パレットのサイズや種類がばらばらだと、拠点ごとに積み替える手間が発生します。国土交通省の資料では、輸送時のパレット化率は約8割(パレット化可能な貨物のうち)ある一方、出荷時には約5割で積み替えが発生しているとされています(国土交通省「パレット標準化推進分科会 最終とりまとめ」2024年6月)。
パレットの種類|形状による7つの分類
日本パレット協会は、パレットの種類を形状によって次の7つに分類しています(同協会公式サイト)。倉庫やEC物流で日常的に目にするのは平パレットとロールボックスパレットです。
| 形状の種類 | 特徴 | 向く貨物の例 |
|---|---|---|
| 平パレット | 上部構造がなく、フォークの差込口を持つ基本形 | 段ボールケース、袋物 |
| ボックスパレット | 3面または4面に側板が付き、箱として機能する | ばら物、部品、袋入り商品 |
| ロールボックスパレット | 車輪付きのボックスパレット。カゴ車とも呼ぶ | 店舗配送、小口の混載 |
| ポストパレット | 支柱付きで、荷を載せたまま多段に積める | 形が不揃いな貨物 |
| シートパレット | 薄いシート状で、専用の押し引き装置で扱う | 容積を節約したい輸出貨物 |
| サイロパレット | 粉粒体を入れる容器型 | 粉体・粒体 |
| タンクパレット | 液体を入れるタンクを枠で保護した容器型 | 液体 |
パレットの材質|木製・プラスチック・金属・紙の比較
日本パレット協会によれば、パレットの主な素材は木材・金属・プラスチック・紙などです。材質はサイズと同じくらい運用に影響します。
| 材質 | 強み | 注意点 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 木製パレット | 調達しやすく、破損時の修理が容易 | 湿気・ささくれ・釘の浮きに注意。輸出入では植物検疫の規制対象 | 国内一貫輸送、輸出入貨物 |
| プラスチックパレット | 洗浄しやすく衛生的。重量が安定し自動設備と相性がよい | 経年で樹脂が劣化し割れることがある。初期費用は木製より高くなりやすい | 食品・日用品・自動倉庫 |
| 金属製パレット | 耐久性と耐荷重に優れ、繰り返し使える | 重く、取り扱いと返送に負担がかかる | 重量物、工場内の循環 |
| 紙製パレット | 軽量で、使用後の処分が容易 | 水濡れと重量に弱い | 軽量品の輸出、ワンウェイ利用 |
国の「標準仕様パレット」では、材質はプラスチック製と木製の両方が標準です(国土交通省・2024年6月)。どちらを選ぶかは、後述する商材と保管設備の条件で決めます。
パレットのサイズ一覧|国内標準のT11型と海外規格の比較

パレットのサイズとは、荷を載せる積載面の平面寸法(長さ×幅)と高さの組み合わせのことで、国内では1,100mm×1,100mmの正方形が標準です。国内規格(JIS)、国の標準仕様、海外規格の順に公表寸法を整理します。
T11型(1100×1100mm)の規格|JIS Z 0601の内容
T11型とは、JIS Z 0601「プールパレット―一貫輸送用平パレット」で規定された、積載面1,100mm×1,100mm・高さ144mmの平パレットです。「11型」「イチイチパレット」とも呼ばれ、日本パレット協会も「輸送用平パレットの標準規格としてT11/1100×1100×144mmが制定」されたと説明しています。同規格は、広範囲の業種と各輸送機関で共通に使える木製とプラスチック製のプールパレットを対象とし、主な規格値は次の表のとおりです(JIS Z 0601:2001。本記事は規格の公開要約に基づいて記載しています。設計や契約で使う場合は規格原文をご確認ください)。
| 項目 | T11型の規格値 |
|---|---|
| 積載面の寸法 | 1,100mm×1,100mm |
| 高さ | 144mm |
| 差込口の高さ | 100±1mm |
| 最大積載質量 | 1t |
| 形式 | 両面使用形・二方差し |
| 材質と記号 | 木製A形 T11W-A/木製B形 T11W-B/プラスチック製 T11P |
※出典:JIS Z 0601「プールパレット―一貫輸送用平パレット」(1970年制定・2001年改正)。「プール」は複数の企業・業界で共同利用する前提の規格であることを意味します。
国の「標準仕様パレット」|2024年に示された規格と運用
2024年6月、国土交通省の官民物流標準化懇談会 パレット標準化推進分科会は「最終とりまとめ」を公表し、標準仕様パレットの規格を、平面サイズ1,100mm×1,100mm、高さ144〜150mm、最大積載質量1t、二方差しまたは四方差し、貨物やパレットの追跡用にタグ・バーコードを装着できる設計、と整理しました。あわせて調達形態はレンタル方式を推進するとしています。
同資料のKPIでは、パレット生産数量に占める11型の割合を現状26%から2030年度に50%以上へ、レンタルパレット保有数量に占める11型の割合を76%から85%以上へ、レンタルパレット保有数量を2,650万枚から5,000万枚以上へ引き上げる目標が示されています(国土交通省「パレット標準化推進分科会 最終とりまとめ」2024年6月)。生産量ベースでは11型は4分の1程度で、業界ごとに別サイズが根付いている現状が読み取れます。
海外規格のサイズ一覧|ISO 6780と欧米・アジアの標準
国際規格ISO 6780では、大陸間輸送に使う平パレットの主要寸法として6種類の平面サイズが定められています。取引先の国の標準サイズを知っておくと、到着後の積み替えの要否を事前に判断できます。
| 平面サイズ | 主な使用地域 | 通称・備考 |
|---|---|---|
| 1,200mm×800mm | ヨーロッパ | ユーロパレット(EUR1・EPAL規格) |
| 1,200mm×1,000mm | ヨーロッパ・アジア | 12型。国内ではJISの通則にも追加 |
| 1,219mm×1,016mm | 北米 | 48×40インチ。GMAパレットと呼ばれる |
| 1,100mm×1,100mm | アジア(日本・韓国など) | 11型・T11型 |
| 1,067mm×1,067mm | 北米ほか | 42×42インチ。ドラム缶輸送などに使用 |
※出典:ISO 6780:2003 の規定寸法として公開資料に示されている値(2026年10月時点の参考値)。上記5種のほかオセアニア規格1種を含む計6種類です。
※アジアから届く貨物は輸出元の工場独自サイズで来ることも多く、事前のパッキングリスト確認が欠かせません。
日本パレット協会の統計資料には、レンタルパレットのサイズとして1,100mm×1,100mmのほか、1,300mm×1,100mm・1,400mm×1,100mm・1,200mm×1,000mmなどが挙がっています。国内でも複数のサイズが併存しているのが実態で、取引先や委託先の倉庫がどのサイズを前提に設備を組んでいるかの確認が、パレット選びの出発点になります。
商材別にパレットの種類とサイズを選ぶ基準|保管設備との相性で決める

パレットの選び方とは、商材の荷姿と重量、衛生条件、保管設備、流通先の受け入れ条件の5つを突き合わせてサイズと材質を決める作業です。サイズや価格だけで選ぶと、倉庫に入れた後に積み直しが起こります。
選び方の5つの軸|荷姿・重量・衛生・設備・流通先
- 荷姿:段ボールの外寸が1,100mm×1,100mmの面に無駄なく並ぶか。はみ出しは荷崩れと破損の原因になり、小さすぎると積載効率が落ちる
- 重量:1パレットの総重量が規格の最大積載質量(T11型は1t)と倉庫設備の耐荷重に収まるか。重量物は段数を減らすか金属製パレットを検討する
- 衛生:食品・化粧品など衛生要求の高い商材は、洗浄できるプラスチックパレットが選ばれやすい
- 保管設備:ラックやネステナーの間口・奥行、自動倉庫の搬送機の規格に合うか。差し方(二方差し・四方差し)も確認する
- 流通先:納品先が指定するパレットの規格があるか。大手の物流センター向けでは11型や特定のレンタルパレットが指定される場合がある
木製パレットとプラスチックパレットの使い分け
木製パレットは調達のしやすさと修理の容易さが強みで、輸出入貨物では一度きりの使用(ワンウェイ)になることも多いため選ばれがちですが、後述する植物検疫の規制が絡みます。プラスチックパレットは、洗浄できて重量が安定し、自動倉庫やコンベヤと相性がよいため、食品や日用品、繰り返し使う社内循環用に向きます。一方で、紫外線や低温で樹脂が劣化し割れることがあるため、定期的な点検が必要です。「衛生面の要求が高い商材や設備連携が多いならプラスチックパレット、輸出入や一時的な荷姿の統一なら木製パレット」が現場の大まかな線引きです。
保管方法とパレットの相性|ラック・平置き・ネステナーで変わること
パレットのサイズは保管レイアウトとセットで考えます。平置き(床に直接置く方法)では、パレットの面積と積み上げ高さがそのまま保管効率になります。ラック保管では間口に収まる平面サイズが前提で、積み上げ高さは棚板の間隔で決まります。ネステナー(パレットごと重ねられる枠付きの保管器具)では、内寸に合うサイズでないと収まらず、貨物の高さにも上限が出ます。委託先の倉庫がどの保管方法を主に使い、受け入れ可能なサイズと最大高さがいくつかを、見積もりの段階で確認してください。保管方法と料金の単位(面積単位・パレット単位・個数単位)の考え方は、保管とは何かを物流の視点で整理した記事で解説しています。

輸入貨物のパレット積み替え|デバンニングから保管・出荷までの流れ

輸入貨物のパレット積み替えとは、海上コンテナから取り出した貨物を、国内の倉庫で保管・出荷しやすいパレットに載せ直す作業のことです。海外からの貨物はコンテナの床に直接積まれたバラ積みで届くことが多く、デバンニング(コンテナからの荷下ろし)と同時にパレットへ積み替えるのが実務の流れです。コンテナのサイズや着日調整、委託先の確認点は海上コンテナのサイズ一覧と輸入デバンニングの流れをまとめた記事で解説しているので、ここではパレットに関わる部分に絞ります。
バラ積みコンテナをパレットに積み替える手順
- 事前にパッキングリストで品番・ケース数・外寸・重量を確認し、1パレットに何ケース載せるか(並べ方と段数)を決める
- 使用するパレットの種類とサイズを決める。保管先のラックやネステナーに収まり、出荷先の受け入れ条件に合う規格を選ぶ
- コンテナの扉を開け、ケースを順に取り出しながら品番ごとに仮置きし、決めた段数でパレットに積む
- パレットごとに数量を検品し、ラベル面を外側に揃えてストレッチフィルムなどで固定する
- 倉庫管理システム(WMS)に入庫登録してロケーションを決め、保管に回す
デバンニング作業の手順やよくあるトラブルはデバンニングの意味と作業の流れを解説した記事にまとめています。重要なのは手順1と2を到着前に済ませておくことです。パレットの種類とサイズが決まっていないと仮置きが長引き、コンテナの返却期限や作業時間に影響します。
輸入木製パレットの注意点|ISPM15と植物検疫
海外から木製パレットに載って届く貨物では、植物検疫の国際基準ISPM15(木材こん包材の規制)が関わります。日本では、パレット・木枠・ダンネージなどの木材こん包材について、生産国でISPM15に適合する消毒処理が行われ、所定の処理表示(マーク)が付されているものは植物検疫の対象外とし、表示が無いものは植物防疫所への届け出と輸入検査の対象になります。熱処理(HT)の条件は、材の中心温度が56℃以上で30分以上保持されることです。合板など加工木材だけで作られたものは規制対象外で、処理表示のある再利用パレットは再処理なしで輸入できます(農林水産省 植物防疫所「木材こん包材 よくある質問」に基づく。最新の運用は植物防疫所の公式情報をご確認ください)。輸出元が木製パレットを使う場合は処理表示の有無を事前に確認し、表示が無ければ国内で別のパレットへ積み替える前提にしておくと、到着後に迷いません。
積み替え時に決めておくこと
- 積み替え先のパレットは誰が用意するか(倉庫側のパレットか、荷主が指定するレンタルパレットか)
- 輸入時の木製パレットを継続使用するか、国内用に載せ替えて処分するか
- 1パレットの段数と総重量の上限、ラベル貼りなどの付帯作業を積み替えと同時に行うか
レンタルパレットと自社所有の比較|回収・紛失と倉庫委託の費用要因

レンタルパレットとは、パレットを購入せず、レンタル事業者から必要な枚数を借りて使い、使用後は事業者が回収する運用形態のことです。「自社所有」「ワンウェイ(使い切り)」と合わせて3つの調達形態を比較します。
3つの調達形態の比較表
| 比較項目 | レンタルパレット | 自社所有 | ワンウェイ |
|---|---|---|---|
| 初期の負担 | 購入不要。使った枚数と期間で負担 | 購入費用が先に出る | 1回ごとの資材費(使い切り) |
| 回収 | レンタル事業者が回収 | 自社で回収・管理 | 回収しない(処分が必要) |
| 紛失・流出のリスク | 契約で返却責任を明確にできる | 納品先からの返却に依存し、紛失しやすい | なし |
| 規格の統一 | 11型中心で統一しやすい | 自社仕様を選べる | 輸出元の仕様に左右される |
| 向くケース | 納品先が多く、回収が負担になる場合 | 工場や倉庫の中で循環させる場合 | 輸入貨物、単発の輸送 |
国の方針はレンタル推進|なぜ自社所有が負担になるのか
国土交通省の最終とりまとめは、荷主所有のパレットの回収は「一般的に少量多頻度であり負担が大きい」と指摘し、レンタルパレットの利用率は約3割にとどまるとしています。そのうえでレンタル方式を推進し、売買契約やレンタル契約でパレットの仕分け・回収の主体と費用負担を明記すること、将来は複数のレンタルパレット事業者が連携する共同プラットフォームを目指すとしています(2024年6月)。納品先が多い荷主ほど自社所有パレットが各地に散って戻らない問題が起こりやすく、取引先が11型を受け入れられるならレンタルパレットで規格を揃える方が管理の手間は減ります。
倉庫委託の費用を左右するパレットの要因
倉庫委託の費用は、パレットのサイズと運用の決め方で変わります。金額は商材・物量・作業範囲で異なるため一律には示せませんが、費用を動かす要因は次の4つです。
- 保管料の単位:面積単位・パレット単位・個数単位のどれで契約するか。パレット単位なら1パレットに何ケース載せるかが保管料に直結する
- 入庫の荷姿:パレット積みで届けばフォークリフト作業で済み、バラ積みなら積み替えの作業料が加わる
- パレットの調達:倉庫のパレットを使うか、荷主がレンタルパレットを持ち込むか。回収・返却の運用も費用に関わる
- 付帯作業:ラベル貼り・セット組みを入庫時にまとめるか、出荷時に都度行うか
倉庫業務全体を委託する考え方と費用は、3PLの意味と費用・選び方を整理した記事で解説しています。
委託先の倉庫に確認したい5つのこと
- 受け入れ可能なパレットのサイズと種類(11型以外のサイズ、差し方の指定の有無)
- パレット1枚あたりの最大高さと総重量の上限(ラック・ネステナーの内寸と耐荷重)
- バラ積みコンテナからのパレット積み替えに対応できるか
- 倉庫側のパレットを使う場合の運用(出荷時にパレットごと納品するか、積み替えて返すか)
- レンタルパレットを持ち込む場合の受け入れと、返却・回収の手順
パレットのサイズ・種類に関するよくある質問とまとめ

倉庫委託や輸入を始める事業者からよく寄せられる質問に回答します。
よくある質問(FAQ)
Q1. パレットとは何ですか?台車やカゴ車とは違うのですか?
A. パレットとは、貨物をひとまとまりに載せてフォークリフトなどで荷役・輸送・保管できる台のことです。カゴ車(ロールボックスパレット)はパレットの一種で、車輪付きのボックス型にあたります。平パレットはフォークリフトやハンドリフトで持ち上げて運びます。
Q2. パレットのサイズはT11型(1100×1100mm)を選べば間違いありませんか?
A. 国内の標準はT11型で、国も標準仕様パレットとして1,100mm×1,100mmを示しています。ただし、納品先の指定、商材のケース寸法、委託先倉庫の設備によって、1,200mm×1,000mmなど別のサイズが合う場合があります。「標準はT11型、例外は流通先と設備で判断」と考えてください。
Q3. 木製パレットとプラスチックパレットはどちらが安いですか?
A. 一般に初期費用は木製パレットの方が低く、繰り返し使う場合はプラスチックパレットの耐用年数と洗浄のしやすさが効いてきます。費用はサイズ・仕様・数量で大きく変わるため、2026年時点でも一律の相場は示せません。使用回数と衛生条件を決めてから見積もりを比較してください。
Q4. 海外から届いた木製パレットはそのまま国内で使えますか?
A. ISPM15に適合した処理表示があるパレットは植物検疫の対象外として輸入できますが、国内の倉庫や納品先の規格に合わないサイズが多く、保管・出荷用のパレットに積み替えるのが一般的です。処理表示の無い木製パレットは届け出と検査の対象になるため、輸出元に表示の有無を事前に確認してください。
まとめ:パレットのサイズは「規格」と「現場の設備・流通先」の両方で決める
パレットのサイズと種類を選ぶときの要点は次のとおりです。
- 国内標準はT11型(1,100mm×1,100mm×144mm・最大積載質量1t)で、国の標準仕様パレットも同じ平面サイズ。ただし生産量ベースでは11型は4分の1程度で、業界ごとに別サイズが併存する
- 形状は平パレットを基本に7種類、材質は木製・プラスチック・金属・紙。衛生条件と設備連携が強ければプラスチックパレット、輸出入や一時的な荷姿統一は木製パレットが目安
- 海外規格はISO 6780で6種類。輸入貨物は国内用パレットへ積み替える前提で、ISPM15の処理表示を事前に確認する
- 調達はレンタルパレット・自社所有・ワンウェイの3形態。納品先が多い荷主は回収負担の小さいレンタルが有利で、国の方針もレンタル推進
- 倉庫委託では、受け入れ可能なサイズ・高さ・重量、積み替えの対応、パレットの用意と返却の運用を見積もり段階で確認する
規格を知ることと、自社の商材・設備・流通先に合わせて選ぶことを切り離さずに進めるのが、保管効率と荷役コストを守る近道です。
神谷商店は静岡県浜松市で1946年に創業した物流会社です。浜松市の2拠点(常光物流センター・大島倉庫)は1998年8月に中部運輸局から倉庫業の許可を受けた営業倉庫で、海上コンテナのデバンニングを毎日行い、バラ積み貨物のパレットへの積み替え、検品、保管、ECモール向けのピッキング・梱包・出荷までを一貫して承っています。パレット単位の保管から2tを超える重量物・大型貨物の入出庫まで対応し、WMSとハンディ端末による在庫・作業管理で物流品質100PPM以下を品質基準として掲げ、東名・新東名に近い浜松の立地から東西どちらへも出荷しやすい体制です。入庫・保管・出荷の料金の目安はEC物流サービスの案内ページに掲載しています。輸入貨物のパレット積み替えや保管・出荷の委託をお考えの方は、パレット保管・倉庫委託のお見積もり・ご相談はこちらからお気軽にお問い合わせください。